1月4日のブログで「価値と価格の違い」と言うキーワードを紹介したが、
思い出したことがあったので書きたいと思う。
昔に読んだ本で、こんな話があった。
記憶が正しければ次のような内容だ。
ある女の子が、遠くの小学校に入学することになった。
親と離れて全寮制の学校でひとりで生活をするのである。
その子は少しだけ脳に障害があった。
もちろんこの入学は両親にとっても辛い決断であったが、
彼女のために決心した。
評判どおりその学校の教育は見事で、彼女の学力はみるみる上達した。
彼女は今までの遅れを取り戻すかのように、着実に学習していった。
ところが、担任の先生にはひとつだけ不思議な事があった。
それは、お金の価値についての理解力だ。
たいていの価値は理解できるのだが、ある質問に対して彼女はいつも間違える。
それは、
「500円玉と10円玉、どちらが大きい?」と言う先生に対して、
彼女は必ず10円玉を指差すのだ。
「どうして、いつも言っているでしょう。500玉の方が大きいのよ。
10円玉より500玉の方がたくさん買えるのよ。」
何度もこんなやりとりがあった後、やっと彼女は小さい声で答えた。
「10円玉はお母さんの声が聞こえるから…」
彼女は毎夜、寮の公衆電話から母親に電話をかけていた。
思い出したことがあったので書きたいと思う。
昔に読んだ本で、こんな話があった。
記憶が正しければ次のような内容だ。
ある女の子が、遠くの小学校に入学することになった。
親と離れて全寮制の学校でひとりで生活をするのである。
その子は少しだけ脳に障害があった。
もちろんこの入学は両親にとっても辛い決断であったが、
彼女のために決心した。
評判どおりその学校の教育は見事で、彼女の学力はみるみる上達した。
彼女は今までの遅れを取り戻すかのように、着実に学習していった。
ところが、担任の先生にはひとつだけ不思議な事があった。
それは、お金の価値についての理解力だ。
たいていの価値は理解できるのだが、ある質問に対して彼女はいつも間違える。
それは、
「500円玉と10円玉、どちらが大きい?」と言う先生に対して、
彼女は必ず10円玉を指差すのだ。
「どうして、いつも言っているでしょう。500玉の方が大きいのよ。
10円玉より500玉の方がたくさん買えるのよ。」
何度もこんなやりとりがあった後、やっと彼女は小さい声で答えた。
「10円玉はお母さんの声が聞こえるから…」
彼女は毎夜、寮の公衆電話から母親に電話をかけていた。