三丁目の夕日の乗車記

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「Mt.TAKAO号」乗車記

2018-12-01 19:30:21 | 私鉄
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は秋の紅葉シーズンに高尾山口→新宿間で運行された臨時座席指定列車「Mt.TAKAO号」に乗車してきましたのでレポします。この「Mt.TAKAO号」は紅葉シーズンの9日間限定で運行された臨時列車で、高尾山口から新宿までノンストップでの運行となりました。5000系を使用し座席指定列車として運行された点がポイントとなっています。
運行本数は期間内の平日は1本、土休日は2本で片道のみの運行です。座席指定料金は京王ライナーと同じ400円で、座席指定券は当日の朝7時から高尾山口駅のみで発売という形になっていました。と、言う訳で…運行日の朝10時にこれから登山するハイカーで大混雑となっている高尾山口駅にやって来ました。高尾山口駅は名前の通り、かの有名な高尾山への玄関口となっていて、紅葉シーズンと山ブームが相まって駅周辺や山頂までの道は大変な混雑になっていました。高尾山は年間約300万人と世界一の登山客数を誇る上にミシュランガイドで最高ランクの三ツ星観光地にも認定された事で訪日外国人の利用も増え混雑に拍車をかける状態になってしまっていますさて、そんな混雑の救世主となるべく誕生した今回乗車する「Mt.TAKAO号」の座席指定券は駅の改札口横で販売されていました。てっきり、出発前のハイカー達が列をなしているかと思っていましたが、特にそんな様子はありませんでした…この混雑ですし帰りの時間が予測しにくいなどの原因もありそうです。と、言うことで座席指定券を購入します。
ちなみに座席は選べず、係員の方がランダムに選んだ座席に座る事になります。そんな事で売り切れる前に予め購入しておくという午前中の目標を達成し、後は午後17時の4号発車時刻まで待つのみとなりました…まぁ、さすがに駅前で延々と待っているのはアレなので、少し足を伸ばして高尾山「口」っぽい写真を撮ったり…再び京王線に乗車し所用を済ませたりしながら、4号の約2時間前に発車する2号を国領〜柴崎間で撮影し高尾山口に戻ると…あっという間に乗車する4号の発車時刻20分前の16時50分になりました。いやー、時間の進みって早いですね()そんな事はさておき、この時間になるともう流石に完売しているだろうな…と思い発売場所を見てみると…余裕でまだ販売してました(笑)
まぁ、発車時刻の直前に行って完売だったら元も子もないので朝に買っておいて良かったです。
(と、自分に言い聞かせます)そんな所で改札内に入り電光掲示板を見るともう乗車電が表示されていました。臨時の新宿行き表記で「Mt.TAKAO号」とは表示されていませんでしたが、横のスクロールではしっかりと座席指定券が必要な旨が流れていました今回乗車する号車は1号車ですが、2つある階段にしっかりと号車表記があったので迷わずホームに行くことが出来ました。こういう号車表記って地味に有難いんですよね…ホームに上がると既に乗車電となる5735Fが停車していました。行き先表示は前面、側面ともに臨時表示となっていました。流石に専用表示は用意されませんでした。その代わり、先頭側にのみ光る専用HMが装着されていました。早速乗車し発車時刻を待ちます…ちなみに車内LCDは終点の新宿まで全て未稼働の状態になっていました。また、車内では高尾山口駅発車までの時間、
「Mt.TAKAO号」用の専用BGMが流れていました。
そして17時8分に隣の1番線に停車していた定期準特急新宿行きが発車していきました。
終点の新宿までこの定期準特急をひたすら追う事になります。

その後、後を追うように17時10分に1分延で
高尾山口
を発車しました。
約1時間の小旅行の始まりです。

1号車の車内を見ると殆どの席が埋まっていました
全ての号車の車内を見れた訳では無いですが、概ねこんな感じの乗車率でしょう…
需要の高さを改めて思い知りました。

そして京王線唯一の単線区間を走り17時13分高尾に運転停車しました。
途中駅で乗降扱いを行なわない為、ノンストップ扱いとなっていますが実際は運転停車や機外停止のオンパレード状態となっています。
高尾では待たせていた対抗電の普通高尾山口行きと離合します。
なお、この普通は「Mt.TAKAO号」運行の影響で3分延で高尾を発車していました。
そして17時14分に高尾を発車すると車内放送が流れてきました。
もちろん自動ではなく手動放送です。

その後は先行電の準特急に追い付かないようにゆっくり走り高尾から2駅先のめじろ台17時17分に再び運転停車しました。
この時、先行電の準特急は1駅先の山田〜京王片倉間を2分延で走行していました。

めじろ台を出て山田、京王片倉を順調に通過すると再び北野手前で速度を落としました。
実はこの時、前を走る準特急新宿行きと八王子からやって来た各駅停車調布行きが北野で接続していました。
が、しかし限界直前まで速度を落とす事で機外停止する事はありませんでした。
他社は割とすぐ機外停止しますが、京王は限界まで徐行して機外停止を防ぐ事が多い気がします。

そんな事を考えていると17時23分
北野
に到着しました。
北野は直前まで準特急が停車していた3番線に到着しました。
隣の4番線には定刻17時24分発の各駅停車調布行きが停車していますが、そちらを待たせて「Mt.TAKAO号」が先行します。

北野を出ると速度を上げて普段の京王ライナー運行時のような爆速運行に入りました。
そのまま長沼、平山城址公園、南平の3駅を通過し17時29分高幡不動に運転停車しました。
先行電の準特急はこの時、1駅先の百草園〜聖蹟桜ヶ丘間を走行していました。
先行電に追いつかず後続電に追いつかれない位の程よいスピードで走行していますね

高幡不動を出て百草園を通過すると新宿を17時丁度に出た京王ライナー1号と離合しました。
乗車日が三連休の最終日という事もあってか、1号の車内もほとんど満席になっていました。
そして17時33分聖蹟桜ヶ丘に運転停車しました。

聖蹟桜ヶ丘を発車すると中河原を爆速で通過し17時37分分倍河原17時39分府中に連続で運転停車しました。
府中では先行電の準特急新宿行きと接続した定時17時42分発の各停新宿行きを追い抜きました。

府中を出ると5000系特有の猛加速で再び爆走運行に戻り東府中、多磨霊園、武蔵野台を軽快に通過し飛田給で先行電の準特急新宿行きを通過待ちした定時17時44分発の各停新宿行きを再び追い抜きました。
その頃、飛田給の2つ先の調布では先行電の準特急と区間急行が接続していた為、若干速度を落としながら西調布を通過し調布駅手前で機外停止しました。
暫くして発車し17時47分調布で運転停車しました。
調布では先程準特急が接続していた定時17時47分発の区間急行本八幡行きを追い抜きます。

調布発車後は順調に速度を上げて布田、国領を通過するも、つつじヶ丘駅先頭に詰まりが発生していた為、速度を徐々に落としながら柴崎を通過しました。
その後は先行電の準特急がつつじヶ丘駅の場内を出た事から加速しつつじヶ丘駅定時17時53分発の各停新宿行きを追い抜きました。
追い抜いた後も、2駅先の千歳烏山駅先頭に若干遅延によるつまりが発生していた為、加減速を繰り返しながら仙川と千歳烏山、芦花公園を通過し八幡山手前では機外停止寸前の速度でノロノロ走りました。
もうこればかりは仕方がありません…

その後、八幡山で先行電の準特急新宿行きが追い抜いた定時17時52分発の各停新宿行きを先行させた為、先行電が各停新宿行きに変わりました。

八幡山の次の上北沢を通過してすぐ、桜上水に先行電が停車している為、機外停止しました。
前を各停新宿行きがゆっくり走り、後ろは調布で追い抜いた区間急行本八幡行きが迫ってきているというなかなかシビアなダイヤ設定となっていました…汗

桜上水では当たり前のように各停を先行させた為、終点の新宿まで先行電が各停になる事が確定しました。

その後、ゆっくりとした速度で下高井戸を通過し18時3分明大前に運転停車しました。
乗車している感覚としては平日の朝ラッシュ時と変わりません。
明大前を出てゆっくりと代田橋を通過すると新宿18時0分発の京王ライナー5号京王八王子行きと離合しました。

そして笹塚手前で最後の機外停止を行い、笹塚を通過し終点の新宿駅まで続くトンネル区間に入りました。

その後は加減速を繰り返しながら廃駅となった幡ヶ谷、初台を通過し18時10分に終点の新宿に到着しました。新宿駅到着後は折り返し18時20分発の京王ライナー7号橋本行きとなるべく直ぐに準備が始まります。まず、降車側の扉だけを開けて「Mt.TAKAO号」の乗客を降ろすと一旦ドアを閉めて清掃と座席回転が始まります。ちなみに普段は座席が既に回転した状態で回送されてくるので、新宿駅で座席回転の様子を見ることが出来る貴重な機会でもあります。この新宿駅での座席回転は東京競馬場での開催日に運行される臨時準特急運行時にも見る事が出来ますが、臨時準特急はロングシート状態で運行される為、クロスシート→クロスシートの回転は現時点で「Mt.TAKAO」号運行時のみ見られる光景となっています。当日は「Mt.TAKAO」号運行最終日という事もあって同業者の方が多く乗車していたようで、皆さん座席回転の姿を撮影していました。座席回転が終了すると同時に前面と側面のLED表示器の表示が臨時から京王ライナー仕様に変わりました。そして折り返し便となる京王ライナー7号発車時刻の4分前の18時16分に乗車扱いが始まりました清掃、座席回転の作業が列車到着から降車扱い含め、たった6分で出来てしまうこの凄さですよね…折り返し作業の手際の良さに感動してしまっているとあっという間に発車時刻に…高尾山口から乗車してきた5735Fは新たな乗客を乗せて橋本へと折り返していきました。最後に今回乗車した「Mt.TAKAO」号の座席指定券と乗車記念カードを紹介して記事を締めたいと思います。

まずは座席指定券です。座席指定券は薄紙のような物に印刷された物で、5000系のイラストと1960年代の休日などに新宿発高尾山口行きの特急列車に掲示していた「高尾」のヘッドマークが背景として描かれていました。
なお、乗車した4号は緑基調でしたが、2号は青基調の座席指定券となっていました。

そしてこちらが乗車記念カードです。乗車記念カードは運行中に乗務員の方から乗客全員に配布される乗車記念品のような物で、木目調の特製カードとなっています。裏面には紅葉をイメージした絵も描かれていて中々凝った物となっていました。以上、「Mt.TAKAO」4号乗車記でした!!