三丁目の夕日の乗車記

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【祝開業】あしかがフラワーパーク駅

2018-04-23 19:30:16 | JR
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回、JR東日本が進める「戦略的新駅」2例目としてJR両毛線に4月1日に開業したあしかがフラワーパーク駅の様子を撮影してきましたので紹介します。ここはJR両毛線足利〜富田間に新たに開業したあしかがフラワーパーク駅です。ここ、あしかがフラワーパーク駅は名前の通り駅前に花のテーマパークとして有名な「あしかがフラワーパーク」が有り、その来場者の為に4月から6月末まで行われている栃木デスティネーションキャンペーン開催に合わせて設置された開業したばかりの新駅です。と、言うのも元々あしかがフラワーパークの隣を両毛線が走っていたのですが、駅は無く歩いて10分強掛かる富田駅から来場者は歩いて来場していました。そんな不便な状況を解消することにより来場者の鉄道利用を増やし周辺道路の交通渋滞緩和及び年々増加する来場者数に対する対策として今回新駅が設置される事になったのです。余談ですが栗田美術館という陶磁器美術館としては世界最大規模を誇る美術館が駅の北側に有るのですが、後述の通り駅の出入口が南側にしか無い関係で歩いて行こうとすると遠回りになってしまうのと迷いやすい小道を通る事になるので、栗田美術館に行く際には既存通りの富田駅利用がベストだと思われます。さて、そんなあしかがフラワーパーク駅ですが、JR東日本が進める戦略的新駅第2例目となる新駅でもあります。
戦略的新駅と言うのは地元地域とJR東日本が共に発展していく為の新駅の様な物で、地域と多角的に連携し設置される「戦略的」な新駅の事です
この戦略的新駅は2016年に川崎市に開業した小田栄駅に続く2例目となっていて小田栄駅新設の際は比較的簡易的な構造にして工期を短くし工費も安くする「安く・早く」作る新駅として話題になりました。
今回もその工法が取り入れられているのか比較的安価な工費で設置されています。それでは駅構内を中心に見ていきましょう。
まず、駅舎というか路線自体が広場に比べて1階分以上高い位置に有る為、駅前広場と駅舎は横に広い大階段で結ばれています。なお、駅舎と駅前広場はスロープでも行き来できるので車椅子利用の場合でも対応出来ます。そんな駅前広場では地元の自治体(足利市や近隣の佐野市など)がブース出展して街の紹介などをしていました。また、後でたくさん出てきますがあしかがフラワーパークの名物でもあるフジ(藤)の簡易展示も行われていました。時間の都合上あしかがフラワーパークに入る事が出来なかったのですが、雰囲気だけでも味わえたので満足です…さて、それでは駅舎を見ていきましょう。
まず目に入るのがこの大きな駅名看板です。ちなみに「あしかがフラワーパーク」の駅名ですが、ひらがなとカタカナという珍しい組み合わせで駅の部分を除き漢字が一切入っていません。
この様な組み合わせの駅名は関東では他にたまプラーザ駅やとうきょうスカイツリー駅があるくらいでしょうか…駅の設備としては改札口と駅務員室がある程度で売店や自動販売機などは一切ありません。なお、駅務員室は取材時のような多客期しか営業していないので普段は無人駅です。そんな駅務員室の隣に切符売り場があります。ただ1台のみしかないので混雑時には改札内のICカードチャージ機も合わせて利用されていました
が、処理能力としては需要の多さに比べて低く、何らかの手を打たないと大変では…と感じました
期間限定で需要が急増する観光地ならではの現象ですね…そして改札口です。
ご覧の通り、入場用ICカード機と出場用ICカード機が3つずつの6つ設置されています。ICカード利用の場合はそれぞれの機械にICカードをタッチしての改札となります。で、問題の乗車券なんですが小田栄駅と同じように当面の間は近隣の富田駅と同じ駅扱いとなります。
なので、あしかがフラワーパーク駅で乗車券を購入しても富田駅からの表記となりますが使えますのでご安心を…なお、入場券は発売していないほか、あしかがフラワーパーク〜富田間を利用する場合はICカードの利用が出来ず乗車券のみでの対応となります両毛線の定期旅客列車は新前橋〜前橋間を運行する特急「あかぎ」を除き全列車普通列車で例外無く全列車があしがらフラワーパークに停車しますまた、もうじき訪れるゴールデンウィーク中などには都心や水戸方面から小山を経由する臨時直通列車も停車します。その臨時列車用なのか下り方面の方向表記には東京の文字が有りました。
さて、それでは時刻表を見てみましょう。朝夕のラッシュ時間帯を中心に1時間に2〜3本の運転が有りますが、観光客が集中するであろうデータイムは1時間に1本がベターです。で、前記の臨時列車はこれとは別に午前中に到着し午後に発車する感じです。
ちなみに5月19日には4月から6月末まで行われている栃木デスティネーションキャンペーンにあわせて小山→足利間で「SL本物の出会い栃木号」が運行されます。
SL完乗後の帰路に途中下車出来るプランのようなので気になる方はこちらも併せて利用すればSLも乗れて新駅も見れるというまさに一石二鳥でしょう。で、ホームですが無人駅にしては広めに作られています。
その辺は観光地の駅ということもあるのでしょうですが、午前中の小山方面からの電車が到着すると一瞬でこの状況になります。
このような様子を見る限りGWの時に対応出来るか少し不安ですね…改札口も臨時で増員された係員の方が必死に誘導して少しでも混雑が緩和する様に務められていました。
が、しかし利用者は日本人ばかりでは無く、訪日外国人も多くICカード機の使い方などで混乱が起きることも少し見受けられたので、英語などの多国語表記が更に必要では…と感じました。ホーム延長ですが約130m有り6両編成が停車可能となっています。
しかし、足元の乗車位置番号には停車する両数の表記が無いので4両編成での運行時に6両編成の乗車位置で並んでいる方に対して誘導員や駅員が4両停車位置に誘導している姿も見受けられましたで、そんな4両編成は小山寄りには停車しませんちなみにこの先の先端部なんですけど障害物も無い直線構図なので有名な駅撮り場所になりそうです。反対側も同じような構図で撮影出来ます。こちらは直後に切り通しがあるのである意味特徴的な写真が撮影出来そうです。それではホーム上の設備を見ていきましょう。
まずは先程軽く紹介したICカードチャージ機です自立式の物で縦に長細いタイプの物が採用されました。そしてこちらが少し凝っている駅名標です。主に都市部を中心に採用されている4ヶ国語に対応しているverの物となっていて、背景にあしかがフラワーパークの名物でもあるフジ(藤)が描かれています。このお陰で一瞬で駅が分かりますしこういう遊び心ある駅名標もどんどん流行っていけば良いなぁと思います。他のタイプの駅名標や案内看板にも統一してフジが描かれています。
最後になりますが、このあしかがフラワーパーク駅の出入口は冒頭に紹介したフラワーパーク寄りの1箇所しか有りません。また、駅反対側への移動は考慮されていないに等しく反対側の街道や栗田美術館方面に向かうには駅を出て小道に入り分かりにくい路地を抜けて踏切を通り反対側の67号線に出るなどの必要があります。なので前記の通り栗田美術館やフラワーパーク駅の反対側に行く際には駅前に67号線が通っている既存通りの富田駅を利用した方が得策かもしれません。混雑するであろうフラワーパーク駅をあえて使わないなんてのも有効だと思います。

以上、もう時期迎えるGWでどれだけの威力を発揮するか気になるあしかがフラワーパーク駅でした!!