満月通信

「満月(バドル)」とは「美しくて目立つこと」心(カリブ)も美しくなるような交流の場になるといいですね。

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結婚

2007-10-07 | ハルカ
بسم الله الرحمان الرحيم

السلام عليكم

Damascus アジャック先生(アブンヌール大学ダウア学部学部長)のダルスより

☆ イスラームにおける結婚 ☆

 アッラーは、人間を試験するためにこの世にお創りになりました。アッラーがクルアーンの中で言われています。人間は、ただ何の目的もなくこの世に創られたわけではないと。ただ食べて眠って、そんなことだけのために存在させられているのではないのです。人間には目的があって、そのために創られました。その目的は2つあり、ひとつは、アッラーを崇拝すること、そしてもうひとつは、この世界の代理人としてです。
 ですからムスリムには、この世界を創ったアッラーが決められた法(イスラーム法)を守ることが求められています。
そのイスラーム法の中には、その理由が理解できるものもあり、また他の一部のものには理由がないようにみえます。例えば昼の礼拝は、どうして3回でなくて2回なのか?とか、カアバ神殿の周りを周るのが、どうして8回ではなく、7回なのかなどです。これは宗教的な儀礼です。しかし、ほとんどのイスラーム法には、その理由・叡智があります。なぜそうするのかと問われれば、答えがあります。

 その中に、結婚と離婚のイスラーム法があります。私がイスラーム法の中で、一番すばらしいと思うものが、結婚の法です。家族をどうやって守っていくかという法です。
まず、イスラームでは、家族を守っていくための第一段階は、結婚する前から既に始まっています。異性をじろじろ見ることが禁じられており、そこから結婚前の婚外交渉に至るまでのこと全てが禁じられています。男性が自分の奥さんでもない女性をじろじろと見ることは、禁じられており、女性も同じです。結婚している人であっても、独身であってもです。
 なぜなら、結婚前の婚外交渉は、結婚の楽しみを減少させるからです。
 例えば断食をしている人が、もし誰にも内緒で断食を破って、一人でこっそり食べてから、断食明けの食事を家族と一緒に囲んだとしたら、その人は本当に断食している人と同じような喜びがあるでしょうか?ありません。なぜなら、みんなを騙しているからです。
 結婚生活も同じです。結婚前に他の人と婚外交渉があった人は、結婚相手に対して、同じように感じるため、結婚前にそういうことのなかった人のように、純粋な喜びを感じることが出来ません。
 ですから、結婚前にイスラームでは、きちんとした人を選ぶように忠告します。ただの恋愛感情だけで相手を決めるのではなく、頭を働かせるように忠告します。その目安として、例えばある女性がイスラームにのっとった服装を守っていれば、結婚後も彼女はイスラームにのっとった家庭生活を続ける努力をしてくれるでしょう。ある男の人が、礼拝をちゃんとしていれば、アッラーを畏れて、家族を守る努力をしっかりしてくれるでしょう。よい結婚生活の第一歩、家族を守る第一歩は、結婚相手に、ただ自分の欲望のはけ口として異性を扱う人ではなく、一緒によい結婚生活を築き、家族関係を築いていってくれる人を見極める事です。

 イスラームは、婚外交渉を認めません。それには責任がないからです。これは、イスラームが婚外交渉を禁止する理由のひとつです。もし女性が妊娠してしまったら、責任を取れません。結婚には責任が伴います。子供に対しての責任、母親としての責任です。
 これらのことは全て、結婚の前に気をつけなくてはいけないことです。

 よい家族の関係を築くために、イスラームの結婚においては、結婚の際にいくつかの条件があります。

‡@ 結婚に対する男女、双方の合意

‡A 結婚に対する男女双方の家族の同意

‡B 結婚に対す当人以外の2人以上の証人

‡C 責任の所在が夫にあること(夫婦の話し合いをしたときにも、夫が決定し、その責任も彼にあります。夫は、家族を養う義務があり、家族のために働かなくてはいけません。そして家族の中でのことを決め、その責任を負います。)

‡D 夫の妻に対する義務があり、妻の夫に対する義務があります。

夫の義務 
1)妻の扶養義務
2)妻に教育を与える義務
3)妻の世話をする義務
4)妻の秘密を人に話さない義務。離婚、死別後も。お互いの信頼関係に基づき、これを守ること。

妻の義務 
1)夫の秘密を人に話さないこと。 
2)夫婦生活において夫の求めに応じること(家族を守るために夫の権利を守るべきです)
3)自分自身を守ること 
4)家事と育児(これは、夫だけが働いていて、妻が家にいる場合、家事は妻の義務になりますが、夫婦で共働きの場合には、家事や育児は夫婦で分担することもでき、夫と妻の二人共の義務になることもあります。
 預言者様(S)は、奥さんが働いていなかったにもかかわらず、縫い物をしたり、パンをこねたり、料理をしたり、と多くの家事をしていました。) 

 これらの夫婦間のイスラーム法は、夫婦関係がうまくいくように定められていることで、夫にとっては、妻はアッラーからの預かりものであり、彼女に対して責任があり、妻にとって夫は、アッラーからの預かりものであり、彼に対して責任があるからです。もしこの義務を遂行しなければ、この世で問題が起こるばかりでなく、あの世でもアッラーからの清算があります。そしてこのイスラーム法は、夫婦間だけでなく、結局は家族全体を守ることになり、その夫婦から産まれる子供たちもこれによって、守られることになります。
 このイスラーム法は、本当に私たちムスリムにとって、とても居心地のいいものです。

 そして、もし夫婦の間に問題があるときは、当人同士で解決できなければ、第三者に仲を取り持ってもらうことや、夫には夫婦関係をよくするように努力するステップがあります。
 もし夫婦間に問題が起こったときは、まず第1ステップとして、夫が妻に対して的確な忠告をし、彼女との問題を解決するために、彼女にいろいろな訓戒をし、問題解決に向けて努力します。その努力をし、妻に対しなだめたり、アドバイスをしたり、忠告を繰り返した上で、それでも問題が解決しないときには、第2ステップに移ります。第2ステップでは、一緒の家にいながら、妻に背を向けて寝ます。もしこれを実行しても、解決しないときには、最後のステップとして、彼女を手の平で、手を振り上げたりせずに、ばちっと弱く叩くか、歯ブラシくらいの長さのもので、彼女をちょっとつつきます。この弱く叩くことは、本当に最終手段であり、他の手段を散々使った上で、最後に辿り着く夫婦間をとりなすための最終的な治療法なのです。これは治療です。夫婦のお互いの自我の治療です。
 また、年上の第三者に入ってもらって、夫婦間をとりもってもらうこともできます。夫も妻も、自分の信頼のおける年上の人に、夫婦間を取り戻すために助けを求めます。夫婦間を取り戻すためです。家族を守るためにです。
 それでも、どうしても問題が解決しなければ、離婚をすることになります。その離婚のためにも、離婚が双方に平等に、公平にうまくいくために、イスラーム法で、いろいろな条件が決められています。

 一方、結婚生活の中で、結婚がうまくいくためには、夫婦で、アッラーに向かって、夫婦間がうまくいくように、ドゥアー(祈願)します。
「アッラーよ、どうか私の夫(または妻)と子供たちを、心のやすらぎとしてください。」
とアッラーにお願いします。
 健全な子供たちが育つには、健全な夫婦関係が必要です。それには、ただ自分たちの努力だけでは、十分ではありません。アッラーは、全てを変える力を持っていますから、いつでもアッラーに帰って、祈願をすることが大切です。
 私は、イスラーム法にのっとった夫婦生活をしている上で、とても幸せで、自分でこのイスラームを選んだことにとても満足しています。
 人生を生きるうえで、多々ある自由の中の一部を、自らアッラーの法で、制限することで、何の問題も起こることなく、幸せな夫婦生活を送ることができることに対し、とても満足しています。

アッラーのご加護と祝福がありますように

و السلام
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