アジアカップ 死闘カタール戦 ついに香川が輝く

　素晴らしい試合でした。見ごたえあったし、何よりも勝てて最高！しびれたゲームでしたぁ。アウェー。今回のアジアカップの開催国、さらに2022年のWCの招致にも成功したカタールが相手。そして退場者もだし1人減り、リードされて大ピンチからの逆転劇。同点にした時点でもすごいと思ったけど、香川の突破から生まれたまさかの伊野波の勝ち越しゴール。ネクストレベルに行った感もある日本代表。
　


　さっそく試合をふりかえります。先発は、ほぼベストメンバー。本田がもどりました。右サイドも、出場停止の内田に代わり前試合から右サイドに入った伊野波。

　
　
　相手は、これまたランキング100以内に入っていないカタールですが、手強い相手でした。前回のWC予選（アウェーで3－0勝利。出場決定後のホームで1－1）でも戦っていますが、その時より強くなってる印象があります。でもオイルマネーでいい選手を帰化させまくりで純粋な中東のチームって感じもしなくなってきた。相手FWのセバスチャン（ウルグアイ）はストライカーって感じ。いい選手だと思いますが、一流レベルでないから助かった。これまであまり印象に残っていませんでしたが、もっと彼がすごかったら今日の試合は負けてた。もう30歳近いので今がピークと思いたい。落ち目のサウジに代わって今後の中東の中心国になる感じ。WC予選も要注意。後半も、セバスチャンを軸にしたカタールの圧力は弱まらなかった。
　ディフェンス陣からふりかえりますが、やはり吉田の1試合でイエロー2枚の退場はいただけません。中澤・闘莉王は鉄壁に加えてファールも少なかった。やはりファールをとられてしまうとこは未熟なんだと思う。これから世界レベルと戦うにはさらなる成長が必要。CBの人材あまり知らないし、ポテンシャルの高さを感じるので、吉田はこれからもっと成長してほしい。今野の的確なカバーリングはすごいな。今日もかなり救ってた。何度も言ってしまいますが、ここまでCBができる選手とは思わなかった。中澤・闘莉王不在のディフェンス陣を安定させているのは間違いなく今野。これで高さがあれば文句なしなんだけど。次戦、岩政がCB起用されると思うけど、いいコンビネーション見せてくれると思う。
　GKの川島ももどってきました。Fineセーブありました。でもなんだろう、たまに「え～」って思うゴールがあるんですよね。結局、反応してるからすごいんだろうけど、この厳しいFKもとってるんだけどゴールの中ってのが、「なんで～」って感じになる。といってもやはり頼みになる川島。
　左の長友は攻守に安定してた。右の伊野波は元がCBだけあってサイドにはまだ不慣れな感じはし、今日も大きな痛手となるミスはありましたが、最後帳消し以上の勝ち越し点をいれたのはすごい。スピード感は内田君だけど、ディフェンスとバランス、的確なクロスは伊野波かな。次戦、どちらを起用するかも注目。
　遠藤、長谷部は素晴らしい。1人減ってからの動きがさらに素晴らしかった。後半15分、吉田が退場となり、さらに直後のFKでゴールされ2－1となってからの布陣


　
　長谷部はほんと地道な練習しまくってるんだろうなって思います。遠藤も、ここ数試合、攻撃的な意識が強くて、速くて正確な縦パス連発してて、それが攻撃のリズムを作ってる気がする。なかなか効果的なコーナーキックが決まらないのがちょっともどかしい。でもこの2人のバランサーが、最後までビビらず攻めたのが追加点を生んだと思う。
　そして攻撃を担う、本田、岡崎、香川、前田。前田の活躍がおちる。あまり効果的なポストplayもないし、ストライカーとしての迫力もかける。やはり前田わからない・・・
岡崎、今日もよかったですね。本田との息もあう。実質1点目は岡崎ゴールだと思います。本田も、起点となる効果的な動きをしていたと思う。今日は、日本のパス回しはさらに精度が高かった。アジアレベルだとこのパスサッカーは群を抜いてる。
　そして10番香川です。これまでの10番司令塔タイプではないけど、デルピエロ、メッシのようなゴールハンターの匂いがする。そして今日ついに輝く。2点目のディエンダーを抜いてのゴールは、ドイツでの活躍が本物だということをあらためてわかった。ああいうゴール、これまでの代表でありそうでなかった。さらに3点目の突破。伊野波が決めるけど、そこに行くまで日本選手、どんだけ倒されとんねんって感じ。香川の突破も相手ディフェンスもファール覚悟じゃないと止めれないって感じ。
　近年、稀にみる素晴らしい試合でした。攻めの意識が強い試合はおもしろい。カタール代表にも敬意を表します。
　ベスト4進出です。相手は、韓国vsイランの勝者。韓国と対戦して最近の借りを返したい。次戦は25日22時です。十分見れる時間帯です。盛り上がっていきましょう。