サンスイAU―707に繋いでいたSL―7をリビングに持って行き、リビングのSL―1200を手放すことにしました。
SL―1200は、さすがにベストセラー機だけあって使いやすくて音も良かったのですが、リビングでは料理や洗いものをしながら聴くことが多く、オートリターンの方が重宝だからです。
部屋のサンスイは、マイクロMR411をセレクターを介してラックスと切り替えて聴けば問題はないと思っていたところ、オークションに動作品のSL―5が500円で出品されていました。
針は折れているもののカートリッジはテクニクスのP24がついており、調べるとJICOから互換針が出ている様です。
外見もキレイそうなので3000円で入札するとあっさり1400円で落札できたので、針もJICOに注文しました。
翌々日に届いたSL―5は出品写真通りのきれいな個体でした。
シンプルで美しいデザインはSL―10や7ゆずりです。
ケースはプラスチックですが、アクリル板も厚みがありオモチャ感はさほどありません。
もっともこのケースはただのプラスチックではなく、テクニクスの開発によるTNRC(Technics Non-Resonance Compound)という音響素材で、振動吸収性に優れているのだそうです。
さて、互換針が届いたので早速試聴してみます。
立派なものです。
盤の状態さえ良ければ「いい音だ」と思うレベルです。
もっとも、1981年発売当時の定価は45000円です。
この年は私が社会人になった年で初任給が13万円位でしたので決して安くはありません。
ただ、針圧が軽いせいかホコリや汚れには敏感です。
キレイに見えても音が割れることがあるので、盤は極力クリーニングしておかねばなりません。
さて、カートリッジP24の交換針は、私が注文した丸針の他に楕円針もあり、さらにP―202など他のテクニクス製カートリッジの針とも互換性がある(つまり本体は皆同じ)という話を聞きました。
今の針で充分だとも思いますが、1000円位の差なら試してみようという気にもなっています。
CDが登場してからジャケットサイズのリニアトラッキング機は全て姿を消しました。
ソフトをセットしてボタンを押すだけで音楽が聴けるというのは、CDプレイヤーも同じなのでもう出番はないというのでしょう。
しかし、ソフトとしてのレコードの魅力はマニュアル機でもフルオート機でも変わりません。
CD世代の人たちがCDと同じ感覚で扱えて音も良いコンパクトなレコードプレイヤー。
今売り出したら結構売れると思うのですが、どんなものでしょう?