花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

DUAL SYSTEM

2025年01月07日 | 研究
クリムゾンレッド(深紅色)のテンプレート。
いつもはブルーを使うFLORAなので、この色は久しぶりです。
このテンプレートを使ったのは2019年のBubble Boys。
北海道で開催された環境系の発表会で文部科学大臣賞を受賞した時以来かもしれません。
このテンプレートで発表したのは3年生のFLORA HUNTERS AQUA。
無焼成バーミキュライトと三和土フィルターを用いて
富栄養化した池沼とグレイウォーターを緑化のための水と栄養に変える研究です。
実はバーミキュライトを研究したのは女子メンバー。
グレイウォーターの除菌浄化を行なったのは男子メンバー。
卒業間近、そこで2人の研究を組み合わせて1つの研究発表にまとめてみたのです。
タイトルは「緑化のためのデュアルシステム」。
デュアルシステムとは同じ目的でも異なるシステムが2つある状態。
よく職業訓練などで座学と現場実習の2つを並行して行う仕組みも
デュアルシステムと呼ばれています。つまり単に2倍のような意味のダブルではなく
同じものが2つあるツインでもなく、異なるものが2つある意味のようです。
彼らの緑化技術は、異なる2つのシステムを同時、またはリレーして使いますが、
目指す目標は同じ。そんなことから「緑化のためのデュアルシステム」と
ネーミングしたのです。昨年の暮れ、このシステムを発表したところ高く評価され
東京の国連大学で2月2日に発表することになりました。
この大会が3年生最後の発表会。つまり環境研究班としてもラストステージとなります。
3学期が始まったらさっそく練習開始。
クリムゾンレッドとオレンジイエローのスペインカラーのテンプレートが
環境研究班のラストステージを飾ります!
コメント

りんご吊り

2025年01月07日 | 環境システム科
これは学校の松に施された雪吊り。
雪で枝が折れるのを防ぐ園芸技術で、兼六園が有名です。
支柱を立てて、そこから四方の枝を縄で支えるこのスタイルは「りんご吊り」。
実はりんごは明治以降に本格的に日本に導入され
青森など北国での栽培が始まりましたが、
豪雪から守るために開発されたのがこの様式でした。
同じ雪吊りでも、いろいろな様式があるそうなので
調べてみても面白いかもしれません。
ところで名農には園芸科、園芸科学科という学科がありました。
園芸は植物を使った芸術。そのため押し花、リース、ブーケ、
フラワーアレンジなどのフラワー装飾技術を学んでいました。
その学習の一環としてよく行なっていたのが雪吊りの実習。
先生の指導を受けながら、みんなで行なっていたものです。
また門松の講習会も人気。大きな門松は正門に飾られ
手作りの小さな作品は年末に家に持ち帰っていました。
名農のある南部町は果樹や野菜が盛んな地域。
また第2の校訓とまでいわれる「緑育心」は
名農の代名詞でもある草花による環境緑化活動から生まれた言葉です。
果樹も野菜も草花もみんな農業の分類からいえば「園芸」。
そんな園芸地帯からなぜ園芸科が消えてしまったのでしょう。不思議です。
さて今日は地元南部町の善行表彰。FLORAからは昨年と同じ5名のメンバーが出席します。
毎年町の表彰を受けるとはすごいこと。町民の皆さんに顔を知ってもらえたので
将来、町会議員になれるかもしれません。
コメント