花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

体験を通して学ぶ

2024年12月06日 | 環境システム科
これは2日前に八戸市で開催された科学コンテストの県審査表彰式。
日本で最も権威のあるコンテストの県審査で、入賞した中高生が表彰されました。
前列で賞状を持って座っているのがFLORA2年生の紅一点。
この日は一人で表彰に臨みました。
受賞した高校はいずれも地元の進学校ばかり。
その中で農業高校の研究チームであるFLORAが最優秀を受賞したので
たくさんの保護者の皆さんも驚いていました。
でもFLORAはこの大会で、確か10年以上も連続で最優秀を受賞しています。
昨年はミスト研究、その前年はバーミキュライトによる水質浄化研究でした。
皆さんが評価してくださるのは、理科部や科学部と違い
社会課題の解決に繋がるにテーマ設定。
今回の受賞は泡農薬。彼女も実習で実際に農薬も散布しています。
このように体験を通して学ぶ農業高校の学習スタイルに感謝です。
農業高校もやればできるんだ!
今年も存在感を示すことができました。
2年生は明日から修学旅行です。こちらも有意義な体験。
晴天に恵まれることをお祈りしています。
コメント

まもなく千秋楽

2024年12月06日 | 環境システム科
ここは名農の大型水耕栽培温室。
2024年はこの場所でミスト栽培の実用化試験を行いました。
ストックホルムでの発表、テレビ番組の取材なども終わり
今は最後の栽培に取り組んでいます。
振り返って思い出すのは夏の暑さ。汗をかきながら管理したものです。
しかし今は夏と違って萎れる心配がないので、ご覧の通り元気に育っています。
外は雪がちらつく寒さ。でもこの温室は加温機によって
今も15℃程度に保たれています。
理由は後ろに見えるトマト。さすがは水耕栽培です。
今なお果実が実り続けています。
情報によると、名農はまもなく長い冬休みに入るため
12月中旬には栽培をやめるとのこと。
そうなると加温機も止まるので、
ミスト栽培もここらで千秋楽となりそうです。
現在の予定ではミスト栽培装置の完全撤去は12日。
2年生は修学旅行でいないので、3年生だけで
隣の馴化温室に移動させたいと考えています。
予備日などないので、もし雪が降っても決行です。
コメント

りんご吊り

2024年12月06日 | 学校
これは学校の松に施された雪吊り。
雪で枝が折れるのを防ぐ園芸技術で、兼六園が有名です。
支柱を立てて、そこから四方の枝を縄で支えるこのスタイルは「りんご吊り」。
実はりんごは明治以降に本格的に日本に導入され
青森など北国での栽培が始まりましたが、
豪雪から守るために開発されたのがこの様式でした。
同じ雪吊りでも、いろいろな様式があるそうなので
調べてみても面白いかもしれません。
さてかつて名農には園芸科、園芸科学科という学科がありました。
園芸は植物を使った芸術。そのため押し花、リース、ブーケ、
フラワーアレンジなどのフラワー装飾技術を学んでいました。
その学習の一環としてよく行なっていたのが雪吊りの実習。
先生の指導を受けながら、みんなで行なっていたものです。
また門松の講習会も人気。大きな門松は正門に飾られ
手作りの小さな作品は年末に家に持ち帰っていました。
名農のある南部町は果樹や野菜が盛んな地域。
また第2の校訓とまでいわれる「緑育心」は
名農の代名詞でもある草花による環境緑化活動から生まれた言葉です。
果樹も野菜も草花もみんな農業の分類からいえば「園芸」。
そんな園芸地帯からなぜ園芸科が消えてしまったのでしょう。不思議です。
コメント