花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

柿の季節

2018年10月14日 | 研究
品種名を見落としてしまいましたが、これは甘柿。
今、青森県の店頭にはこのような甘柿が並んでいます。
しかし残念ながらすべて県外産のものばかり。
青森県でも柿は採れますが渋柿のためすぐ生食できないのが理由です。
名久井農業高校のある南部町も妙丹柿の産地ですが
渋柿のためもっぱら干し柿となります。
ところが柿は樹高が高く、さらに折れやすい木です。
そのため高齢化の進んでいる田舎町では危険なので
加工する人がどんどん減っているのです。
さらに生食するためにはお湯や焼酎を使って脱渋しますが
どうしてもアルコール臭が残ったり、果肉が柔らかくなってしまいます。
このように品質が落ちるのも妙丹柿を生食する人が激減した理由です。
これをなんとかしようとチームフローラフォトニクスは
2012年の秋に光を使った渋抜き法を考案し話題となりました。
その後、改良をさらに加え、硬いまま簡単に脱渋することにも成功しています。
ユニークな方法は福島県など他県の産地から問い合わせがあるほどですが
肝心の地元の農業クラブ大会で発表したことがありません。
もしチームがやり残したことがあるとすれば
この妙丹柿の新しい脱渋方法の紹介だと思います。
嬉しいことに生物工学研究班がチームのあとを引き継いでくれることになりました。
最後の年は企画サポートにまわりたいと考えています。
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短観!

2018年10月14日 | 環境システム科
日本銀行が行う全国企業短期経済観測調査を短観といいます。
四半期ごとに発表されますが、先月の発表を見ると
「景気は高い水準にあるが持続力に陰りが見られる」という
ちょっと嫌な言葉が並んでいました。
さてこちらは校長室前に貼ってある賞状。
とはいっても本物ではなく名農生のコンクールでの
活躍を賞状風に紹介しているものです。
これは10月現在のものですが、11枚あります。
不思議なことに毎年、年度末の3月になるとちょうどこれが全部埋まります。
したがって賞状で埋まっていくペースを見ると短観ではありませんが
今年の名農の勢いや特徴を感じることができます。
さて今の時期の11枚はどうなのでしょうか。
これは例年より数が多いような気がします。
内訳を見るとチームが半分、残りは他の研究班です。
コンクールは秋から冬が旬。
もしかしたら3月を待たずしていっぱいになるかもしれません。
名農生の活躍に期待しましょう。
なおチームは今、休日返上で湖沼会議に参加していますが
名農の有志もまた岩手県の山田高校との交流のためバスで出かけています。
東日本大震災で大きな被害を受けた山田町。
支援しようと2011年5月に花植え活動をしたのがきっかけで交流が続いているのです。
当時、チームも開発したばかりのマイクロバブルによる土壌改良技術で
花壇の塩害を復活させようと発電機をトラックに積んで
山田町で悪戦苦闘していたことを思い出します。
目の前に広がる一面瓦礫の大地は今も思い出してしまいます。
懐かしい山田町の復興は進んでいるのでしょうか。
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