小説

統合失調症

001_004 キッツぁんの語り口調

2017-08-20 18:02:11 | きち小説

本日はお話を伺わせて頂きまして、本当にありがとうございます。
何からお話をすれば良いのか分からないのですが、
現在の生活について教えて頂けますでしょうか。

はい。今はホームレス支援団体の協力を得て、雑誌を売っています。
ほら、見たこと無いですか?駅前なんかで雑誌を掲げてる人。

あ、あります。
(当然ぼくは存在を知っていたが)あれってホームレスの方だったんですか。

あぁ。君は今、私に話を合わせようとしてシラを切ったかな。
ホームレスの取材をしているような人が、あの雑誌の存在を知らない訳が無いんだ。
それを隠す事によって私に花を持たせようとしたんだろうかな。
でもね、私に関してはそういう事は止めて欲しい。

ーーキッツぁんは続けた。

私はね。色々な物事を全て疑ってかかる性格なんだ。
少しでも疑問点があれば、その周りを埋めて真実を見極めようとする。
いま君がついた嘘は大した事のない事だけれども、
もっと大きな嘘をつく可能性もあるって事だよね。

嘘をついた事は本当に申し訳ありませんでした。
決して騙そうなどという気持ちではなく、話の流れとしてですのでお許しください。

ははは。ちょっと脅してみただけだよ。
その程度の嘘で怒る訳が無いじゃないか。
大体から、嘘というのは悪い事ばかりではない。
嘘を見抜けない人が悔し紛れに罵倒するだけなんだ。
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