イバラの道をスキップ

3年前に離婚しました。生涯孤独な57歳おばさんです。
茨の道をスキップで歩けるよう、只今人生を模索中です。

身寄りがいないご老人の通院

2025-01-23 13:51:23 | 日記

今日は三カ月に一度の血液検査の日でした。

 

閉経後の40代から始まった高脂血症の経過なんですが、

薬が順調に効いていて特に問題はなし。

気になっていた血糖値も、前回よりなぜか下がっていた。

結構甘いものを摂取していたんだけど、大丈夫でした。

 

ありがとう、よく頑張ったね。私の血よ。

 

で・・・、

それは待ち時間に起こった出来事でした。

 

何やら爺さんが吠えていました。

 

「診察日を間違えたからって、診察してくれないのか?

待ってるからやってくれ。どうか良しなに」

 

どうやら予約した日に来院するのを忘れ、ふらっとその日以外の日に来たよう。

病院はそこそこ大きな総合病院なので、予約の取り消しの連絡は当然必要。

予約日以外は、基本的には受付もしてないんですよね。

緊急を要する場合はもちろん別ですが・・・。

 

でもそのお爺さん、身寄りもなかったんですよ・・・。

よぼよぼした足取り、且つお独りで思い出したかのように訪れた感じでした。

きっと、予約日も忘れてしまったんでしょう・・・。

 

受付の方が、

「待ち時間がとても長くなりますよ、それでもいいですか?お身内の方は?」と、

聴かれた後にお爺ちゃん、激おこ寸前の口調でこう申しました。

「身内はいない!いくらでも待つ!よしなに」を繰り返す。

それ以上は譲りませんでした・・・。

 

体調が悪いのならすぐにでも看てもらった方がいい。

が、そういうわけでもないのに、

再度の予約をしてもらうわけでもなく、結局二時間くらいは待たされる選択を取った。

頑固爺の典型ですね・・・。

 

お独り様のお年よりが、病院の予約日を忘れる。

家族がいたなら、起こりえない事件・・・?

そうでもないか・・・。

 

しかしながらそのお爺さん、何となく認知っぽい感じもしたんです・・・。

周囲の方達は、ちょっと呆れた目で見てましたけどね・・・。

 

そして・・・。

この爺さんの姿に、未来の自分を感じたりもしました・・・。

 

因みに・・・。

 

私の正面に座って待っていたご婦人は、

杖をついてはいるものの横には娘さんらしき女性が付き添いでした。

渡された問診票への記入も、娘さんがなんなく代行。

安心しきったご婦人の顔つきは、とても穏やかでどこか余裕さえある。

先程の険しい表情のお爺さんとは大違いでした。

 

老後の勝ち組と負け組の差を歴然と感じた一コマですね・・・。。

やはり人間は安心させてくれる誰かや安心させてくれる住まい、

要は「生きる環境」が穏やかで確かな物であることがとても大切なんだと思う・・・。

健やかに年を重ねていくには、自分一人の力では無理ってことです。

まあ、私は頑固爺と同じ道を行くんでしょうけど・・・。

 

 

今日はお休みです。

この後はゆっくりと読書に勤しみます。