イバラの道をスキップ

3年前に離婚しました。生涯孤独な57歳おばさんです。
茨の道をスキップで歩けるよう、只今人生を模索中です。

命のドラマ

2024-07-22 07:32:15 | 日記

これから大空を飛び回るはずの蝉たち。

でもふ化に失敗して、その夢を叶えることなく息絶える者もいる。

 

我が家の周りに、そういう蝉たちを二匹見つけた。

一匹はどうしてここまで成功しているのに飛び立てなかったのか、

不思議なくらいの状態で道端に落ちていた。

強風にでも煽られてしまったのか。理由はわからない・・・。

 

生まれたての儚い命。

あともう少しで空を飛べたのに・・・。

本当に可哀そうだった。

 

そしてもう一匹は少し離れた場所でほぼ同じ状態で、

お腹を見せ横たわっていた。

蟻もたかり始めていて、このままにしておくと更に悲惨になる。

私は二匹をシャベルでそっとすくい、家の裏に埋めました。

もう一度生まれ変わって、また地上に出ておいで。

深く祈りました。

 

ふ化に成功して、無事飛んでいった蝉も目撃しています。

 

帰宅してバイクを止め、カバーをかけていた時に見つけました。

夜間に見た彼はまさに脱皮?の最中で、その体は真っ白く輝いている。

多分一晩かけて、命がけの旅に出る。

どうか、どうか無事に成功して。祈りながら、家に入りました。

 

そして明け方・・・。

 

まだ彼は外壁に引っ付いていた。

しかしながら飛び立つのは時間の問題だろう。

羽がしっかりしていたし、もう白っぽくなくりっぱな蝉の体だ。

頑張れ、頑張れ、頑張れ!

 

朝散歩から帰ってきたら、彼はいなかった。

飛んでいったんだね。

よかった・・・。

私、恥ずかしながら涙ぐんでしまいました・・・。

 

こんな身近な場所で起こる、命のドラマ。

厳しくも力強い。

 

私も強くなりたい。

そしてまだ見ぬ大空を飛ぶんだ。

 

今日は詩人になりました。

 

お仕事、頑張ってきます。