イバラの道をスキップ

3年前に離婚しました。生涯孤独な57歳おばさんです。
茨の道をスキップで歩けるよう、只今人生を模索中です。

着物と成人式

2025-01-14 07:30:07 | 日記

昨日、テレビで成人式の様子を観ました。

今の若い子たちの着物って、すごいですね。

髪型も髪色も、昔では考えられない程に奇抜と言うか何と言うか・・・。

もはやドレス?的な雰囲気さえする。

 

男子たちも負けてはいなかったです。

なんだかもう、派手な方は徹底的に派手。

ため息しか出ません・・・。

 

でも皆楽しそうにしていて、

日本の未来はまだまだ明るいと思いました。

将来の抱負を語る若者たちに、濁りはない。

とてもキラキラ見えました。

 

私の成人式、今でもよく覚えています。

 

母に買ってもらった、若草色の着物を着て颯爽と会場に。

着付けが完成した時、母は感極まったのかうっすら涙をためていた。

今思えば、一番印象に残っているシーンです。

 

だって、

そこから先はあまり人に言いたくないくらい惨めだったので・・・。

 

当時から友人がいなかった私は、会場には一人で向かいました。

駅まで徒歩で、そして電車に乗り降りたらまた5分程歩いて式場へ。

途中、すれ違う人達は皆微笑んでくれた。

「成人式ですか?きれいですね」なんて声を掛けてくれた方もいた。

素直に嬉しかったですね。

 

でも、いざ着いたらものすごい人数の二十歳が集まっており・・・。

 

当然、なんとなくでも見知った顔を見つけることなどできない。

周りは皆、久々に会う友人たちとはしゃいでいる。

私のように、独りでぽつんと突っ立っている女子はいない。

 

「○○ちゃん、久しぶり!」

 

なんて声掛けが、どれほど欲しかったことか。

思えば約束もしていないのに、そんな状況など無理だった。

ふと我に返った。

私にそういうことをしてくれる友もそもそもいないと。

 

とりあえずは式場に入り、適当な場所に座った。

式典が終わるまで、結局独り・・・。

帰りの電車も、もちろん独り。

同級生の誰かと一人も会うことなく、午前中には帰ってきてしまった。

 

その帰宅の早さに、母はとても驚いていた。

「友達と遊んできたりはしなかったの?」

「うん、誰にも会わなかった・・・」

折角着せてもらった着物が、泣いているような気がしました・・・。

 

今も絶賛お独り様ですが、この頃から私は独りだったんだなあ。

しみじみと思い出してしまいましたよ・・・。

 

因みに着物はその後、親戚の結婚式などで何回か着ました。

「素敵な着物ね」と周りから褒めてもらった。

成人式の時、寂しい思いをした若草色のドレスがここぞとばかり輝いた瞬間です。

主の私、そして母も胸を張れました。

 

もう、40年近く前のお話です・・・。

 

 

今日から4連勤。頑張ってきます。