薔薇貫入釉 本間友幸の陶記

陶芸家 本間友幸が生み出す陶器=薔薇貫入釉の世界
  

雨過天青

2006-07-12 00:01:17 | 青瓷
個展会場では、お客様に薔薇貫入を含む、陶器の見所を説明しています。
まず薔薇貫入釉は、陶芸のジャンルで言いますと青磁になります。
更に分けますと、青磁の中の貫入青磁、文字通り貫入の入った青磁の
作品です。

話しはそれますが、中国における青磁の理想的な色を表現した言葉に
「雨過天青」があります。
意味は「雨上がりの澄みきった青い空」です。

青磁の頂点を指す言葉です。

とんぼ

2006-07-07 00:28:07 | 象嵌
2004年、本間友幸陶展「薔薇貫入釉色象嵌」を、長野県小布施町にある
「よしのや」さんで開催しました。
そこに展示した作品の写真です。

おまけで作ったとんぼ皿です。
とんぼは全て象嵌技法で表現されてます。
器の表面には、純銀をまぶしてあります。

普段の作風とはだいぶ違いますが、なかなか好評でした。

色象嵌

2006-07-03 23:14:11 | 象嵌
本間が師事する陶春先生。
陶春先生は象嵌技法を得意とする作家です。
10周年記念展の釉象嵌作品の次に選んだテーマが「象嵌技法」。
陶春先生は、様々な色粘土を象嵌し、これを色象嵌と呼んでいます。

写真の作品は、竹林に浮かぶ満月を表現しています。
星は純銀の粉末で表しています。

最新作

2006-07-02 00:08:42 | 薔薇貫入釉
この写真は今年四月、日本橋三越で行われた「伝統工芸新作展」の入選作品です。

特徴は、いつも使用している黒土から白土に変えて本体を作ってあります。
内側には黒土を一部塗りピンク色の貫入釉がかかっています。
最大の特徴は両面に貫入釉がかかっている事です。

両面貫入は非常に難しい。
そのため未だに数点しか公募展に出品していません。

過去のブログに掲載したミント色の抹茶茶碗は、両面貫入で軽量化されています。