薔薇貫入釉 本間友幸の陶記

陶芸家 本間友幸が生み出す陶器=薔薇貫入釉の世界
  

講評

2017-09-06 19:49:44 | 陶歴
大きな花びら三枚で包み込んだような、ゆったりとしたかたち。
上部はモスグリーン、下方は白っぽく発色し、結晶の密度や大きさにもコントラストがみられるのは、結晶を、上を厚く、下を薄く掛け分けたことによる。
作者は長らく結晶釉や貫入を研究してきたが、本作では、おおらかな携帯と釉調のバランスを巧みに制御し、従来の作品とは大きく異なる表現効果として結晶を扱い、新たな世界を
築いている。