INTO THE WILD

イントゥ・ザ・ワイルド。
http://stylejam.co.jp/Movie/wild/index.html
最高だった。
世界中で俺が最も好きな俳優、ショーン・ペン監督作。
俳優としてはもちろん、監督としても大好き。
今までの作品全部スクリーンで見ているが、全部傑作。それがすごい。
ヨメも天才女優。それもすごい。
元ヨメもスーパースター。それもすごい。

とにかくinto the wildの話に戻る。
いいとこの子が大学出てから放浪してアラスカ行く話。実話の映画化。
そんだけの話なのに、心わしづかみ。
ていうか全然泣く演出してない前半から、涙があふれて止まらなかった平日昼間の36歳独身無職の俺。
もともと男の子の反骨ものが大好きというか感情移入しまくっちゃってそういうのに弱いのだけど、それにしてもよかった。
もし今、浦和が首位争いしてなくて猫と同居してなかったら、たぶん映画館を出た足で俺もアラスカ行ってる。間違いなく俺はあちら側の人間であり、こちら側の生活が合わないことを再確認。

昔からていうか今でも、社会やシステムや多くの人間に対する怒りも反骨心も失望感もまったく消えてないし何も悟ってないけど、結局俺は、やりたいことばっかやってやりたくないことやらずに過ごして、人生にはまったく不満はない。
そんなこと考えながらまだ早い夜の新宿の街を散歩。暑くもなく寒くもない秋の夕暮れ。
ようするに今の俺の気持ちはブランキー的にいうと「失敗したぜ俺のこの人生！革命家にでもなればよかったと最後の夜につぶやくのならキャンディストアのドアをあけろ」でありカラックス的にいうと「俺は人間は嫌いだが人生は好きなんだバカ」である。

と言ってもまったくもって意味がわからないかもしれないが、とにかく俺も今まで通り気持ちだけinto the wildで生きてくぜ、ということなのです。

life is art、悪いけどそれ以外に興味ないね。