人間、いたるところに青山あり

生きるも死ぬも今一時

敬老の日

2005-09-19 08:55:20 | Weblog
 92歳の母を連れて豊川に行き娘の家に一泊して昨日帰宅した。結婚して1年になる娘の新しい家を見たいのと老いた親を喜ばせたいと思ったからだった。
 
 娘の家では婿の両親や兄弟も集まって歓迎してくださった。翌日は豊川稲荷につれてくださった。道元禅師の系列の禅寺であった。境内が広くなんとなく心が落ち着く雰囲気があった。アメリカで大活躍中の一郎選手は正月に毎年お参りに見えると言う。ここで集中力をえて打率を挙げているのかな?

 母は行きも帰りも不満たらたらだった。
ハンドルを握っている僕に後部座席からタオルを投げつけたかと思うと次には杖で肩を打ってきた。豊川に泊まった夜は 夜中に起きてきて家に帰ると言い出した。
帰りは 東京のもうひとりの娘のところに行くと言ったのにうそをついたと怒っていた。
説明しても聞こうとしない。東京と静岡と豊川との位置関係がわからないのだ。
結局 親が喜ぶだろうと考えて、小旅行をしたけど無駄だった。
 
 日本全国で100歳を超える人が25000人以上になった。
この中で、「長生きして幸せだ」と胸を張っていえるのは何人いるか。
アルツハイマーは加齢とともにどんどんふえていく。脳に老人斑ができはじめてからアルツハイマーの症状が出るまで20年かかるという。
わが母のようにすでに認知症になった人の幸せはあるのかないのか。あるとしたらどんな形をとるのか。わが母のようにふつうには喜びとすることが受けられないのでは、本人もまた世話する人も何をすればよいか。
 
 アルツハイマーの母と暮らしていて、母は本当に幸せを感じ切れないのではないかと思う。しかし不満や不幸せに関しては一杯感じているようだ。
母をみているとアルツハイマーにならぬ手立てはないものかとつくづく思う。
いや母の中からその手立てがたくさん見えているのだ。
アダルト・チルドレンがその子に継承されて、また問題の親ができるように、
アルツハイマーの手の内を見て アルツハイマーになってはならぬ。
さあ脳の老人斑が増えないように脳の血液循環をよくする工夫をして実行しよう。

1 コメント

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大変 (直美)
2005-09-21 17:23:26
お父さん、大変だったですね!やっぱり婆ちゃん連れては、大変ですね。あゆみちゃんの家はどうでしたか?楽しめましたか?感想を聞きたいです。
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