万世大路研究会

~萬世ノ永キニ渡リ人々ニ愛サレル道トナレ~

18.03.30トンネル工事見学会

2018年03月31日 | HP管理幹事の記事
福島県内で建設中の「常磐自動車道(4車線拡幅)好間トンネル工事」の関係者様からお許しを得てトンネル坑内の見学をさせていただきました。



坑口全景です。発注者さん、元請会社さん、専門工事会社さんのスタッフの皆さんが、工事概要から本工事の特徴などを詳しく教えてくださいました。



我々研究会メンバーは坑口付けに深い興味を抱いており、本工事のトンネル専門工事会社の職長さんがこだわりぬいた坑口です。土のう積と化粧木が綺麗に据え付けられています。



土のう積のアップです。HP管理者が勝手に名付けるならば、石積みでいう所の「往復積み」のような積み方です。通常は水平に並べて土のうと土のうの継目に2段目の土のうを並べる布積み(小口積み)ですね。



石積みの往復積みの図(出展:鉄道と煉瓦)



マニアックな話題は終わりにして坑内です。非常にきれいに整備されています。



日本で4台しかないという大きさの自由断面掘削機というもので、先端のドラムを岩盤に押し当ててトンネルを切削していくのだそうです。また前半の500mほどは地上の建物への影響を考えて補助工法と言われる切削する地山の周辺の補強対策を、トンネルの内部からパイプや薬液を使って慎重に作業が進められていました。



重機マニアのY副代表。



少し分かりづらい画像ですが、ドリルジャンボというトンネルを切削した後にトンネル壁面に放射状に鉄筋を刺す作業に使われるドリルが先端にあり、その奥にトンネルの先端(切羽という)が吹付けコンクリートで固められております。



現場見学後発注者の方をはじめ現場の方たちを交えて意見交換会をしました。万世大路研究会について、A代表が執筆した坑口付けの歴史に関する文献について、M幹事の坑口付けの化粧木、土のうの積み方の研究について話させてもらうと、トンネル工事現場の最先端にいる方たちの見識や昔話を聞かせてもらうことが出来ました。意見交換をさせてもらった事務所には、トンネル工事工程がわかりやすく漫画で描かれているものがあり撮影させてもらいました。

今回万世大路研究会の現場見学をうけいれてくださった工事現場の皆さんの協力に感謝申し上げます。お忙しい中ありがとうございました。

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