祟りの話

かれこれ10数年くらい前の話なんだけど、その頃私は知人の家に居候をしてたわけだ。

その知人ってのが感がかなり鋭い奴で狙って心霊写真なんかを撮れちゃう感じだったんだけど、そんなのの側にいると伝染するって言うのは嘘でもなくて

その中でも特に不思議なことをふと思い出したから書く。






ある雨の日2人で出掛けてて帰って来て普通に寝たんだけど、そのときに見た夢が

2人で家にいて私が盛り塩を新しくしなきゃって凄く騒いでるのね、そのときの感情もリアルに覚えてるくらい切羽詰まった感じで。

ちゃんとした粗塩にしないとあいつが入ってくるって騒ぐのよ。

無いなら今すぐ買いに行こうと外に出るんだけどその[あいつ]がもうそこまで来てるわけだ。

あいつは全然知らない女なんだけど髪型、顔、服装もはっきり覚えてるくらい鮮明だったのね。

階段の踊り場の外側にぼんやり立ってる感じだった。

そこで目が覚めて変な夢を見たと思って普通にしてたんだけど。

知人が写真の整理をしてて、前に住んでた家の心霊写真とか言って見せてきたりとかしてるうちに夢の事を思い出して話したら

私がそんなに言うならたまには盛り塩を変えようと玄関に行ったのね。

そしたらすぐに慌てて私を呼ぶので行ったら

昨日帰って来た時に置いた私の傘が盛り塩に刺さってて水滴で塩が全部溶けてたの。

言葉が出なかったね。

偶然にしては気持ち悪い感じ。

結局あいつと言うのは知人が前に住んでた家絡みの粘着メンヘラ的な女だと言うこともわかった。

生き霊だって事だよね。死んでないから(笑)

あいつの正体に関しては口頭で説明しただけだし絶対とは言えないけど

そんなタイミングで盛り塩を変えなきゃって夢を見てたまたま話してたまたま変える気になって

今でももやっとする。

盛り塩があったらたかが塩と思ってはいけないよ。多分。





この知人もそれとは別な意味で特殊な人で縁を切って10年以上経つんだけど

こんな話を思い出したのは恐らくこの前ひろーーーいホールでこの知人と席が前後になったからかな…私が後ろだったからバレなかったけど。

それとも誰かさんが南米ノリの生き霊飛ばしてるなんて言ってたからかな。

そんな過去の記憶








ちなみに飲食店の店先の塩は、その昔牛車の牛を足止めさせてお客寄せる為の名残だよ。