(写真はゴーキェットが記者会見で並べたベルト。IBFまであってビックリしました。)
新コーナー「暴論にチャレンジ」!第1回は「拳論」などでもよく話題になる日本の「4大団体」加盟論議に物申す!って感じで暴論を展開したいと思います♪
それにしてもこのニュースの写真は「かかし」というよりは
東宝の「マタンゴ」!!(続編は小説版で出ています)
って感じの気が…(汗)
タイへの旅のホテルの予約はこちらからどうぞ♪
(愚連隊の一言)タイへタイへと草木もなびく♪
現在JBCが加盟しているWBA、WBC以外のWBOやIGF…じゃねえよ、IBFだ、にも加盟して4大団体全部に加盟、もしくは世界王者乱造中のWBAとかはずしちゃえ、という議論が良くあります。その中でよく出てくる問題点として挙げられるのが…
4つも団体を承認したら日本人王者がもっと増えて王者の価値が低くなるじゃん
という論なんですが、これは果たしてそうなるのか?というとけっこう疑問だったりします。というのは
タイトル挑戦はもちろんランキングに入るのも「ただ」では出来ない
ということです。これまた時々見る論ですが、「協栄はWBAでしか王者を作れてない」とか「内藤大助が『俺はWBCだから』と言った」ってことがファンのコメントから「おかしくね?」という意味合いで取り上げられたりするんですが、
例えばタイの場合。
タイには国を統括して動かす機関(JBCのような存在)は実際上ないので各団体への参加は各プロモーターに任されている感じなんですが実態としては
・WBA系列 - ギャラクシー、ゴーキェット
・WBC系列 - ペッインディー、ワンソンチャイ、ナコンルアン、ゴーキェット、ポープラムック
・WBO系列 - ワンソンチャイ、ゴーキェット、ナロンワット
・IBF系列 - キェックリリン
・WIBA系列 - ナロンワット
このようにはっきりプロモーターによって分かれていて、複数の団体に股をかけてやっているのはゴーキェットとワンソンチャイくらいのもので他のプロモーターははっきり系列が分かれています。
これは何でかって言うと、(推測もありますけど)
承認団体との付き合いも「ただ」じゃない
ってことが大きいでしょう。まずランキングに入れてもらうこと、それを維持することもただでは出来ないわけで、毎年外国で開催される承認団体の総会に出席して団体上層部に渡りをつけ、会議でランキングに対して物言いし、それを通せるだけの政治的力をもたないと世界チャンピオンへの挑戦は中々出来ないわけです。なんやかんや言ったって、タイでだってWBOオリエンタルなりパンパシのタイトルマッチやるならオーストラリアからスーパーバイザー連れてくるし、PABAならアラン・キム氏においでいただくし、国内でやってるだけのことよりお金をかけてなきゃいけないわけです。しかも高いランキングを維持しようとすれば継続的にやらなければいけない。こういう働きかけを複数団体に対してやるとなったらかなりの出費になるわけで、それが多団体参加への一番大きな障壁でしょう。もちろんそれに加えてすでに加盟している団体にすでに出来ている人脈をそのまま生かしたいことなどもあるでしょうからね。
だから今のジム制度の日本で、単独興行を行うのも大変なジムも多い中で世界団体に、しかも複数の団体にそんな働きかけが出来るジムがどれだけあるのか?
内藤のいる宮田ジムがWBAのタイトルを選ぼうとすると実務面はもちろん色んなことをWBAに働きかけ、調整しなければいけませんが全くやり取りのなかった団体とこういうやりとりを級にやるというのは大変ですよね。普段から参戦を考えていない団体であればお金をかけてルートを作っておく必要もないわけですから。(誰もそんな無駄なことはしないわけで)
ましてやWBOやIBFなんて今までJBCもルートを作ってきていない団体ならなおのことでしょう。
現在IBFやWBOのランキングに入ってる日本人選手もいますがこれはあくまでこれらの団体からの「誘い水」(または撒き餌)でしょう。実際に加盟して継続的にやっていくとなったらそれ相応の付き合いを承認団体としていかないといけなくなるでしょう。それで出来なければランカーに勝ってランキング入りしたとしても中々挑戦も出来ないでしょう。
どの団体ともやり取りできるタイでもWBAやWBCの上位にいて中々挑戦の機会ももらえないタイ人世界ランカーはいっぱいいますからね。
日本のKジムのようにTV局がバックについててお金や人が使えるなんて環境なら別でしょうが。
だから4大団体に加盟できるようになったからと言って王者が一杯出来る、なんて簡単にはいかないと思いますよ。高山選手がIBFに挑戦できそうなのはあくまでフィリピンの有力ジムALAジムの力ですわね。彼の個人の力やランキングが上に居るから、というだけではあんなに簡単に挑戦者決定戦に出場することはできなかったでしょう。
そういう意味で
4大団体に加盟したら日本人選手のベルトが増えて価値が低下する
というのは余程長い目で見ないとそこまでの状況には中々いかないとあたし的には思ってます。
でも現実問題としてはJBCや既存のジムは既得権益を侵されるのが嫌だろうから絶対抵抗、ってか話題にも載せないでしょうね、他団体への加盟問題は。
なおこの問題、タイでもちょっと地殻変動の兆しがあって、先日IBFパンパシフィックバンタム級タイトルを防衛したテーントン・ビッグコーラについて、プロモーターのジミーことエカラット氏が
「今年12月にWBCバンタム級の暫定王者かシルバーベルトに挑戦させるかも…」
と発言しています。現在傘下の選手の持つベルトはIBFパンパシフィックだけなんですが、どういった心境の変化か?まあテーントンに昨年ほぼ毎月のように試合をさせてもIBFでのベルト朝鮮の芽が出ないのに郷を煮やした、と言うところかもしれません。
またワンソンチャイはずっとABCOフェザー級王者(防衛20数度)できているチョンラターン・オー・ピリヤピンヨーに先日WBOアジアパシフィックのベルトを取らせました。これは逆にWBCからの流出の動きになるのかもしれません。
まあワンソンチャイはWBOともずっとやりとりをやってきてるんでわかるんですが、キェックリリンによるテーントンのWBC転向?って発言はちょっとビックリしています。
さてさて今後どうなりますやら…
<次回予告>「暴論にチャレンジ!」第2回は「暫定ベルトは本当に紙のように軽いのか?」です。お楽しみに♪
ではまた
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という論なんですが、これは果たしてそうなるのか?というとけっこう疑問だったりします。というのは
タイトル挑戦はもちろんランキングに入るのも「ただ」では出来ない
ということです。これまた時々見る論ですが、「協栄はWBAでしか王者を作れてない」とか「内藤大助が『俺はWBCだから』と言った」ってことがファンのコメントから「おかしくね?」という意味合いで取り上げられたりするんですが、
例えばタイの場合。
タイには国を統括して動かす機関(JBCのような存在)は実際上ないので各団体への参加は各プロモーターに任されている感じなんですが実態としては
・WBA系列 - ギャラクシー、ゴーキェット
・WBC系列 - ペッインディー、ワンソンチャイ、ナコンルアン、ゴーキェット、ポープラムック
・WBO系列 - ワンソンチャイ、ゴーキェット、ナロンワット
・IBF系列 - キェックリリン
・WIBA系列 - ナロンワット
このようにはっきりプロモーターによって分かれていて、複数の団体に股をかけてやっているのはゴーキェットとワンソンチャイくらいのもので他のプロモーターははっきり系列が分かれています。
これは何でかって言うと、(推測もありますけど)
承認団体との付き合いも「ただ」じゃない
ってことが大きいでしょう。まずランキングに入れてもらうこと、それを維持することもただでは出来ないわけで、毎年外国で開催される承認団体の総会に出席して団体上層部に渡りをつけ、会議でランキングに対して物言いし、それを通せるだけの政治的力をもたないと世界チャンピオンへの挑戦は中々出来ないわけです。なんやかんや言ったって、タイでだってWBOオリエンタルなりパンパシのタイトルマッチやるならオーストラリアからスーパーバイザー連れてくるし、PABAならアラン・キム氏においでいただくし、国内でやってるだけのことよりお金をかけてなきゃいけないわけです。しかも高いランキングを維持しようとすれば継続的にやらなければいけない。こういう働きかけを複数団体に対してやるとなったらかなりの出費になるわけで、それが多団体参加への一番大きな障壁でしょう。もちろんそれに加えてすでに加盟している団体にすでに出来ている人脈をそのまま生かしたいことなどもあるでしょうからね。
だから今のジム制度の日本で、単独興行を行うのも大変なジムも多い中で世界団体に、しかも複数の団体にそんな働きかけが出来るジムがどれだけあるのか?
内藤のいる宮田ジムがWBAのタイトルを選ぼうとすると実務面はもちろん色んなことをWBAに働きかけ、調整しなければいけませんが全くやり取りのなかった団体とこういうやりとりを級にやるというのは大変ですよね。普段から参戦を考えていない団体であればお金をかけてルートを作っておく必要もないわけですから。(誰もそんな無駄なことはしないわけで)
ましてやWBOやIBFなんて今までJBCもルートを作ってきていない団体ならなおのことでしょう。
現在IBFやWBOのランキングに入ってる日本人選手もいますがこれはあくまでこれらの団体からの「誘い水」(または撒き餌)でしょう。実際に加盟して継続的にやっていくとなったらそれ相応の付き合いを承認団体としていかないといけなくなるでしょう。それで出来なければランカーに勝ってランキング入りしたとしても中々挑戦も出来ないでしょう。
どの団体ともやり取りできるタイでもWBAやWBCの上位にいて中々挑戦の機会ももらえないタイ人世界ランカーはいっぱいいますからね。
日本のKジムのようにTV局がバックについててお金や人が使えるなんて環境なら別でしょうが。
だから4大団体に加盟できるようになったからと言って王者が一杯出来る、なんて簡単にはいかないと思いますよ。高山選手がIBFに挑戦できそうなのはあくまでフィリピンの有力ジムALAジムの力ですわね。彼の個人の力やランキングが上に居るから、というだけではあんなに簡単に挑戦者決定戦に出場することはできなかったでしょう。
そういう意味で
4大団体に加盟したら日本人選手のベルトが増えて価値が低下する
というのは余程長い目で見ないとそこまでの状況には中々いかないとあたし的には思ってます。
でも現実問題としてはJBCや既存のジムは既得権益を侵されるのが嫌だろうから絶対抵抗、ってか話題にも載せないでしょうね、他団体への加盟問題は。
なおこの問題、タイでもちょっと地殻変動の兆しがあって、先日IBFパンパシフィックバンタム級タイトルを防衛したテーントン・ビッグコーラについて、プロモーターのジミーことエカラット氏が
「今年12月にWBCバンタム級の暫定王者かシルバーベルトに挑戦させるかも…」
と発言しています。現在傘下の選手の持つベルトはIBFパンパシフィックだけなんですが、どういった心境の変化か?まあテーントンに昨年ほぼ毎月のように試合をさせてもIBFでのベルト朝鮮の芽が出ないのに郷を煮やした、と言うところかもしれません。
またワンソンチャイはずっとABCOフェザー級王者(防衛20数度)できているチョンラターン・オー・ピリヤピンヨーに先日WBOアジアパシフィックのベルトを取らせました。これは逆にWBCからの流出の動きになるのかもしれません。
まあワンソンチャイはWBOともずっとやりとりをやってきてるんでわかるんですが、キェックリリンによるテーントンのWBC転向?って発言はちょっとビックリしています。
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なんか競技性がなくなってしまいまつよ
ただ四団体みとめたほうが試合が増えて楽しみが増えるけど一時的にレベルは日本さがるけど
いまのプロだけで食っていけないのを考えるとあったほうがすぐ辞めるひとが減りボクシング人口が増えて
いいかもしれまてんね
(○*´д`*○)
くわしいひとコメントしてくだしゃい
WBOくらいは認めて欲しいな~て思います
あの長谷川を倒したモンティエルなんか素晴らしいボクサーですもんね
彼を見ればWBOはレベル高いって分かりますもん
まあ僕は悪魔王子ナジームハメドが好きだったのでWBOには少し思い入れが有りますが(笑)
ハメドが出て来てからWBOを意識するようになりました
タイではプロモーターはジムの会長というよりもビジネスマンという感じで、日本のボクシングを知っている方には「ボクシングを知らない」(皆がそうじゃないですよ)という批判をする人もいますがスポンサーを集めて興行を行い、世界団体や世界のプロモーターと遣り合って試合をものにするには商売人でもよいのではないかと思います。
ボクシングで食べられるようにするには団体の数を増やすよりもうまくスポンサー探せる人の導入、徹底の方が重要になって来るでしょうね。
このジム制度については暴論シリーズ3でやりますかね(にやり)
>マックス様
JBCはJBCでOPBF持って…ごほんげふん!!
そういや最近のOPBFってタイトルマッチの日本集中がさらに進んでるような気が…
>全てのボクサーにリスペクトを様
4団体承認を認めた場合のWBA、WBCの顔色を伺っているのはあるでしょうし、IBFについては加えて過去の日本IBFの騒動で今のジム会長の中には目の黒いうちはIBFは許さん、という方もいるそうです。
しかし2団体に忠誠を誓っていれば優遇してもらえる時代は過去の話だと思いますし、(石田選手の扱い見ればわかりますよね)何より上のタイの選手の例のように駆け引きが出来ないですよね、WBAで駄目ならほかの団体で…、というような。この辺交渉下手な日本人の性質が出ているような気がします。
自分は基本的に主要4団体認めていいと思ってます。
でも、結局既得権益を守ろうとするJBCは反対すると思いますが・・・。
選手にとっては挑戦する機会が増える方がいいと思いますし・・・。
でも、どっかの選手みたいに日本人挑戦者がカモのようになるのも・・・嫌だけど。
今のところ、認めてなんとかプロモーション出来るのは・・・Tジムだけですかね・・・。
でも、何でこういうことをマスコミは報道してくれないのか?
変なボクサーのニュースを流すより余程ためになるのにと思います。
土曜日は石田のノブきゅんの世界戦でつ
最近は亀田兄弟以上に好きなプロボクサーになりますた
このひとのブログ最高に面白いでつ
記者会見でビックマウスしたら…爆笑
いつもプラス思考のひとで元気もらってまつ
続けてほしいでふ
(○`3´○)
日本は4大団体どころか「ユース」「インター」「PABA」(WBAの下部団体ですからねえ)からでも認めてほしいんですがそれさえも無理ですからねえ…
そのうちJBCはWBCシルバーベルトも認めないって話になるかもですね。
ただタイトルの価値が低下しすぎている日本ではジム会長なども承認に動くことはないでしょうね。
下部タイトル挑戦はボクサーの修行にはいいんですけどね。日本人とだけ切磋琢磨しているよりも世界のいろいろなスタイルの選手と試合ができたほうが将来のためになると思うんですけどね。
ただこの辺も日本人の極端な潔癖性が出ていることもあると思いますね。チャンピオン=1番じゃないとだめ、という。
>Unknown様
この「暴論」はあくまでタイの現状を見て思いついたってだけの話でほかの国から見ると全然違うってこともあるかもしれませんからあくまでご参考までってことで。
ただ2団体しか認めていない日本は稀有の国にはなるでしょうね。
>ホシイモ様
暴論シリーズの次はその石田選手の今持ってるタイトルの価値について語りたいと思ってます。よろしくです。
いちおう暴論シリーズはネタがある限り週一で囲うかと思ってます。
タイの状況を見ていますと、国内タイトルが行われていないですね。
観客は、タイのホープ×インドネシアor比国の噛ませ役のタイトルマッチばかりでおもしろいのでしょうか?
国内タイトルでホープ同士が戦い勝ち抜いた者が世界戦へ駆け上がるシステムが残る、日本の状況の方が健全だと感じます。
ただ、久高のように海外でタイトルを奪うことは、積極的にチャレンジしてもいいですね。