バンコクから愛を込めないで (ボクシング奈落編)

ボクシングから離れていたあたしは復活するのか(゜Д゜)!?

(タイのボクシング) タイで一番強い選手は誰だ??

2014年01月31日 19時29分06秒 | タイのボクシング
(先日PABAタイトルを守ったティーラチャイ)

日本ではほとんど知られていない選手だけどあたしがタイで全階級を眺めて今一番強い、と思う選手が実はウェルター級のティーラチャイ・クラティンデンジム選手です。


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  (愚連隊の一言)1月なのに「今年一番の写真」ゲット!!


先日「おトイレ」のギャグで

 「テープレコーダー」(音を入れるから「音入れ」)

ととっさに頭に浮かんだあたしは

  典型的な旧時代人です(涙)

今時「テープレコーダー」なんて誰が使うんだ、と。(滝汗)


さて本題です。

ティーラチャイはまだ21歳と若く、PABAという日本にあまり縁のない王座の王者なので日本では知名度はほとんどないと思いますが


  あたしの中では現在「タイ最強」の選手!


何がいいってその


  ジャブ!ジャブ!!ジャブ!!!(洗濯じゃねえぞ)


以前は「ジャバー」って感じで本当にジャブがメインだったのが年を追うにつれて右ストレートとのコンビネーションが向上。ジャブだけでも倒せる選手だったんだけど、右ストレートとのワンツーの精度が上がりさらに

  倒せる選手

になってきました。まだ若いけど、いやだからこそ、ここいらで1度世界挑戦させて世界のレベルを身を以て感じて欲しいと思うのですが。正直アジアに現在敵無し状態で、昨年は日本の加藤壮次郎選手をも破っています。


  本当はティーラチャイVSあきべぇ戦が見たかった…


では興行内容です。

[[ 2014年01月17日 ]] ギャラクシー・バンコク大会
場所:タイ・バンコク、ワットシン高校特設会場

▼第1試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量108ポンド
クワンタイ・シッモーセン(タイ) VS ソフワン・ロムボック(インドネシア)

「元」世界王者の看板が板についちゃいそうなクワンタイですが、元々前回の戴冠が早すぎたと思っているので今後のさらなる精進を期待したいところですが一つでいいから特筆する武器が欲しいなあ…

試合は1Rにダウンを奪ったクワンタイがその後もプレッシャーをかけ続けていたとはいえ、ソフワンのアッパーを綺麗にもらったり不安な面も。本当はフィリピン人選手とサバイバルマッチ的死闘をさせた方がいいと思うんだが…(負けてもいいからね)本当は1Rにきっちり仕留めるべきだった…


<攻めたクワンタイ(左)だったが…>

試合は4Rに右フックで2度目のダウンを奪ったクワンタイが1分37秒TKO勝ち。


▼第2試合:PABAウェルター級タイトルマッチ
王者ティーラチャイ・クラティンデンジム(タイ) VS フェルナンド・カスタネダ(メキシコ)


フィリピンあたりの同階級の選手もあらかた倒して敵なし状態になってきたティーラチャイがメキシコ人選手を挑戦者に迎えました。前回、パッキャオのキャンプに参加した「後遺症」か無理にパワーパンチを狙いに行ってバランスを崩していたので心配していたんですが、この試合は

  彼本来のボクシング

に戻ってました。1R、いきなりティーラチャイのジャブ、そして右ストレートがさく裂!カスタネダ驚いた表情を見せます。この

  ジャブこそティーラチャイの命!

しかし最近は右ストレートのバランス、そして「タイミング」がよくなり

  ワン!ツー!

という感じじゃなく、

  ワツー!!

くらいの感じで出るようになりました。これの破壊力がすさまじく、カスタネダは若干の抵抗は見せたものの3度目のティーラチャイの「ワツー」をうけて思い切りダウン!

  いやマジで凄いワンツー。速く正確で相手にガードすることを許さないタイミング。

もし

 「今、階級を問わずに一番強いタイ人ボクサーは誰か?」

と聞かれたら間違いなく

 「ティーラチャイ」

と答えます。それだけの説得力のあるワンツーの破壊力でした。その2回目(だと思う)のワンツーをとらえた写真がこれ↓



フェースブックにアップしたらさっそくティーラチャイご本人のプロフィール写真に採用されました。確かにこの写真のタイミングは恐らく

  1月にして「今年一番」決定!?

って感じですからねえ。

試合はティーラチャイが1R1分44秒KO勝ち。


▼第3試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量117ポンド
チャッペッ・シッモーセン(タイ) VS アルウィー・アルハブシー(インドネシア)

ギャラクシーの選手の中の「育成」枠に入っているチャッペッなんですが、スピードとテクニックではアルウィーが完全に上で、1,2からフックと決めるんだけどチャッペッにあまり効いてない???


<結構早くうまいパンチを打つアルウィー(左)(しかし効いていなかったのが残念)>

チャッペッはタイの伝統的なスタイルでゆっくり間を詰めて力強いパンチで仕留めるタイプ。アルウィーは2R、3R、4Rとダウンを喫して5Rにダウンをしたところでレフェリーが試合を止めました。
しかしそれにしてもチャッペッはパンチを食いすぎ。

チャッペッが5R0分40秒TKO勝ち


▼第4試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量114ポンド
インタノン・シッチャモアン(タイ) VS タミンカーオ・ソー・ターンティップ(タイ)

以前期待していたんだけど、一時ボクシングを離れたインタノン。サウスポーなんだけどオーソドックスでパワータイプのタミンカーオと相対して「打ち終わりにパンチを食う」「開いた体にもろにパンチを食う」という感じが多くて苦戦。


<攻めるインタノン(左)>

しかし手数に勝るインタノンが3Rに右のボディフックでダウンを奪いKO勝ち。タイムは1分9秒でした。


▼第5試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量108ポンド
スタンプ・キェッニワッ(タイ) VS ダウルッ・マノップルンローッ(タイ)

久しぶりに「おっ?こんな選手がいんの?」と思ったのがこの試合。赤コーナーのスタンプはギャラクシーの「推し選手」(推しメンではない)の一人なんですが個人的には大した選手だと思っていません。逆にそのスタンプのガードの穴をついてパンチをガンガン入れるダウルッに目が行きました。パンチの当て勘、入れ勘がいいのだ、この選手。


<子気味よくパンチを入れていくダウルッ(左)>

スタンプのガードが悪かったとはいえ細身の体からいいパンチを入れる入れる。ただパワー不足な感じでパンチが入ってもスタンプは耐えきってしまいます。そのダウルッ自身もタフなのかスタンプのパンチを受けても前へ出続けます。ただ3ラウンド後半から勢いが落ちてきた感じ。そして4Rしょっぱなにスタンプのパンチを受けてダウルッが倒れたところでレフェリーが試合を止めました。

結果はスタンプが4R0分35秒TKO勝ち。

試合のラウンドの合間からダウルッのマネージャーに連絡先を聞いていたのは秘密です。いや、面白い選手。将来が楽しみです。こういうことがあるから


 「いやぁ、ボクシングの現地観戦っていいですね♪」


ではまた
 

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