「遺書の偽造」容疑で起訴されていたものの、民事訴訟で「この遺書は正式なもの」という最高裁の判決が出てしまったために「民事では正当なのに刑事では偽造かよ」と矛盾をかかえてしまった「キャンディちゃん遺書偽造疑惑」事件は、とうとう解決をみた。
香港の法務省・検察庁である律政司は2日、東区裁判所へ正式にチャイナケム・グループ(華懋集團)の会長ニナ・ワン(龔如心)氏に対する告訴3件(文書偽造、偽造文書使用など)を取り下げる。
■ニナ・ワン(Nina Wang, 龔如心 gong-yusum) Wangは故夫・王氏の姓から
最高裁判所はさる9月、ニナさんの夫が生前(行方不明になったままで、裁判所は彼の死亡を宣言した)に残した巨額の遺産を巡って、ニナさんと舅の「遺産バトル裁判」について、「ニナさん(龔如心)が王輝氏の唯一の遺産相続者」との判決を下した。これにより、ニナさんが主張してきた「ニナに全てを譲る」と書かれた遺書が正式なものであるという法的根拠を得ることになった。(これまで、その遺書はニナさんの偽造だとみられ、刑事裁判が進行中だった)。
その後当局はこの遺書を再度チェックしたものの、新しい手がかりがみつからなかったため、律政司は「民事の最高裁で、これが正しいと言われては、刑事で有罪になったら矛盾する」と考えてか、結局ニナさんに対する全ての訴訟を取り下げることになった。
香港の法務省・検察庁である律政司は2日、東区裁判所へ正式にチャイナケム・グループ(華懋集團)の会長ニナ・ワン(龔如心)氏に対する告訴3件(文書偽造、偽造文書使用など)を取り下げる。
■ニナ・ワン(Nina Wang, 龔如心 gong-yusum) Wangは故夫・王氏の姓から
最高裁判所はさる9月、ニナさんの夫が生前(行方不明になったままで、裁判所は彼の死亡を宣言した)に残した巨額の遺産を巡って、ニナさんと舅の「遺産バトル裁判」について、「ニナさん(龔如心)が王輝氏の唯一の遺産相続者」との判決を下した。これにより、ニナさんが主張してきた「ニナに全てを譲る」と書かれた遺書が正式なものであるという法的根拠を得ることになった。(これまで、その遺書はニナさんの偽造だとみられ、刑事裁判が進行中だった)。
その後当局はこの遺書を再度チェックしたものの、新しい手がかりがみつからなかったため、律政司は「民事の最高裁で、これが正しいと言われては、刑事で有罪になったら矛盾する」と考えてか、結局ニナさんに対する全ての訴訟を取り下げることになった。