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懐ゲーレビュー『マイトアンドマジック』(学研)

2007年02月20日 22時38分58秒 | 懐ゲー
ウィザードリィ、ウルティマと並ぶ三大RPGのひとつ。私がプレイしたマイトマ(マイトアンドマジックの略称)は、この第1作FC版と、PC版の6、7、8の4作のみ。9まで作られたが、評価が高いのは1と6。6は三大RPGシリーズの中でも屈指の名作だ。

システムはウィザードリィと同じ3Dタイプ。ウィズが当時ダンジョンのみだったのに対して、マイトマは世界全体が舞台となっていた。エリアはA1からE4までの20エリアで、5つの町、9つのダンジョン、6つの城、数種の遺跡などから成り立っている。全てのエリアや町、ダンジョンなどは16×16のマップとなっている。FC版ではオートマップがあるので楽だが、それでも地図なしだとかなり苦労するだろう。

パーティは6人構成。ゲームスタート当初はプレイヤーキャラ一人だけだが、宿屋まで行けば5人加えることができる。また、ギルド総本部もスタートの町ソーピガルにあるので、そこへ行って、クラスチェンジをしておいた方がいい。選べるクラスは、戦士、騎士、盗賊、弓使い、僧侶、魔法使いの6種。魔法は2系統で、僧侶系を僧侶と戦士が、魔法使い系を魔法使いと弓使いが覚える。各ジョブ1人ずつの構成が無難だが、騎士を戦士にしたり、弓使いを魔法使いに替えたりするのも悪くないだろう。

敵はランダムエンカウントもあるが、固定位置エンカウントが多い。敵は数が多く、攻撃が当たりにくいので最初のうちは苦労する。倒した後に調べると宝箱が発見でき、罠を解除してそれを開けて、お金やジェム(魔法を使うときに必要な宝石)、アイテムを入手する。レベルアップは自動でなく訓練所で行うのがこのシリーズの伝統。経験値が達していても、お金がないとレベルアップできない点がけっこうシビアだ。

敵を倒して経験値やお金、装備を得ながら強くなるのはRPGの基本通り。このゲームの売りはクエストにある。メインクエストだけでなくサブクエストもあって、プレイヤーの助けや世界観を知る一助になっている。
また、世界各地にある金の板9枚、銀の板6枚を調べてそこに書かれた言葉を並べ替えると、ゲームの進行を助けるヒントが書かれている。このシステムは後にオベリスクという形でこのシリーズの楽しみの一つになっている。

正直クリアを目指すなら攻略本の助けなしには厳しすぎるゲームと言えるだろう。経験値無限獲得のウラワザなんてものもあるが、それでも非常に困難なゲームである。でも、その困難さが面白さの一つでもある。
そして、マイトマシリーズの良さは、クエストの進め方がプレイヤーの自由に委ねられている部分が多い点にある。一本道のRPGにはない、この自由さが最大の魅力と言ってもいいだろう。

もうひとつ、FC版のユニークな特徴として、AUTOバトルにしたときに敵とのレベル差があると戦闘をせずに敵が弾け飛んでいくというのがある(倒したことになる)。これが非常に爽快感がある。レベルがガンガンと上がるゲームではないが、上がった実感がこういう形で表現されている点がこのゲームの特長になっていると言えるだろう。


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