全25話だが、実は真ん中がすっぽり抜け落ちている。5話くらいまで見た後、見なくなり、23話から再び見始めた。
以前にも書いたが、原作は連載中に単行本で読んでいた。それだけに作者急逝の報を聞いて驚いた。今回のアニメ化の目玉は、未完となったこの作品の続きを作者の残した構想を元に描いて完結させることだった。そして、23話・24話がそれにあたるものだった。
今度こそ本当に妊娠したのでは、というシーンで終わった原作。当然琴子の出産が山場となる。そこに周囲のキャラクターたちも絡んで、ちゃんと終わらせたというのがアニメを見た印象だ。キャラクター主導の作品なので、続きが読みたいという強い思いが残るものではない。だから、それぞれのキャラクターが落としどころにきちんと落ち着いて終わらせるというのが大切だった。作品やキャラクターのイメージを壊さずそれを上手く描いたと思う。また、琴子と直樹の関係も見事に描き切ったと言えるだろう。
序盤の頃のストーリーを追っているという印象の強かったアニメが、最後はしっかりとアニメとして描けていると感じた。
最終話は原作にあったエピソード、琴子が直樹の母の実家へ行くという話を親子三人で再び訪れる中で振り返るという構成。原作を知っていても楽しく見ていられた。
いまこの作品をアニメ化した意義は今でもそう感じない。ラブコメのスタイルにも流行があり、当時でさえ古いタイプの作品だっただけに、単にアニメ化するだけでは当時の読者以外には受け入れられにくいものとなるだろうと思った。結果的にその心配は当たってしまったかなとも思う。新規の視聴者を引き込むだけの力が序盤の頃にあったようには思えない。
それでも私が見たラスト3話は当時原作を楽しみにしていた人にとっては素晴らしいものだったと思う。特別凄いというものではないが、ちゃんとした終わりを提示したことに意味があった。
原作はラブコメ史を語る上で貴重な作品だと思う。「イタキス」に初めて触れる場合はやはりアニメよりもコミックから入ることをお勧めする。アニメは原作を読んだ上でのおまけのようなもの。でも、上等の部類のおまけなので、ラスト3話は見る価値があると太鼓判を押そう。
以前にも書いたが、原作は連載中に単行本で読んでいた。それだけに作者急逝の報を聞いて驚いた。今回のアニメ化の目玉は、未完となったこの作品の続きを作者の残した構想を元に描いて完結させることだった。そして、23話・24話がそれにあたるものだった。
今度こそ本当に妊娠したのでは、というシーンで終わった原作。当然琴子の出産が山場となる。そこに周囲のキャラクターたちも絡んで、ちゃんと終わらせたというのがアニメを見た印象だ。キャラクター主導の作品なので、続きが読みたいという強い思いが残るものではない。だから、それぞれのキャラクターが落としどころにきちんと落ち着いて終わらせるというのが大切だった。作品やキャラクターのイメージを壊さずそれを上手く描いたと思う。また、琴子と直樹の関係も見事に描き切ったと言えるだろう。
序盤の頃のストーリーを追っているという印象の強かったアニメが、最後はしっかりとアニメとして描けていると感じた。
最終話は原作にあったエピソード、琴子が直樹の母の実家へ行くという話を親子三人で再び訪れる中で振り返るという構成。原作を知っていても楽しく見ていられた。
いまこの作品をアニメ化した意義は今でもそう感じない。ラブコメのスタイルにも流行があり、当時でさえ古いタイプの作品だっただけに、単にアニメ化するだけでは当時の読者以外には受け入れられにくいものとなるだろうと思った。結果的にその心配は当たってしまったかなとも思う。新規の視聴者を引き込むだけの力が序盤の頃にあったようには思えない。
それでも私が見たラスト3話は当時原作を楽しみにしていた人にとっては素晴らしいものだったと思う。特別凄いというものではないが、ちゃんとした終わりを提示したことに意味があった。
原作はラブコメ史を語る上で貴重な作品だと思う。「イタキス」に初めて触れる場合はやはりアニメよりもコミックから入ることをお勧めする。アニメは原作を読んだ上でのおまけのようなもの。でも、上等の部類のおまけなので、ラスト3話は見る価値があると太鼓判を押そう。