先日、2018年の初めての「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ」を某店でやってきた。
今回は、キリの良い、第20回目だった。
今回歌ったのは全4曲。
今回の4曲を含めて、これでこのシリーズで歌った「埋もれた自作曲」は計70曲になった。
この数字もまたキリが良い数字ではある。
今回歌ったのは以下の通り。
1、I love you, but 作詞 N.N. 作曲 だんぞう
2、Dear my star 作詞 N.N. 作曲 だんぞう
3、あきらめ 作詞 H.A. 作曲 ヤングだんぞう
4、化石ギャンブラー 作詞・作曲 だんぞう
まずは1曲目。「I love you but」を作ったのは大学時代。
私と同じ音楽サークルにいた後輩女子から、ある時彼女の作詞ノートを1冊まるごと(!)私は渡された。「先輩、どれかに曲をつけて~」と言われて。
私はその時なんとなく部室にいてギターを弾いていたので、その場でそのノートをパラパラめくり、とりあえず目に止まった歌詞に、私はアドリブでその場で曲を付けて歌って、本人に聴いてもらった(ちなみにその曲は、この「I love you but」ではない)。
すると、その子は・・・その曲を気に入ってくれたのか、私がギターでたった1回アドリブで曲をつけたその曲を、後日のサークルの発表会で、コードを鍵盤に変換して鍵盤の弾き語りで歌ってみせた。
これにはびっくりした。
アドリブでつけた私のメロディを、たった1回聴いただけで、メロディを把握するだけでなく、コードまで鍵盤に変換して人前で歌ってみせたわけだから。
私にとっては、思わぬ形で自作曲が陽の目をみたことになった。まあ、その曲は歌詞はその子が書いた作品だったので、その子にとっても自作曲であったわけで。
それで気をよくした私は、「ならば!」とばかり、1冊まるごと渡されたN.N.ちゃんの作詞ノートに綴られていたいくつもの歌詞に、その後あれこれ曲をつけた。もっとも、その中には、どんなメロディをつけたか今ではもう忘れてしまっているものもいくつもある。
でも、トータルすると、N.N.ちゃんの歌詞には計10曲以上曲をつけたと思う。
で、この「I love you but」は、その中の1曲。
だが、この「1 love you but」は、N.N.ちゃん本人には聴かせたことはない。
完全に私の頭の中で埋もれていた曲だ。
正直、私も最近まで、この曲を作ったことを忘れていた(汗)。
なので、自宅以外でこの曲を歌ったのは、今回が初めて。
歌詞は、女の子の切ない恋心を歌ったもので、私がつけたメロディは、メロドラマみたいなメロディだった。
この日の2曲目「Dear my star」もまたN.N.ちゃんの作詞ノートにあったもの。
この曲は、当時私がよくやっていたカセットテープでの多重録音で音源を作った。
そして、当時定期的に作っていたカセットテープによる自主制作アルバム(笑)にも正式収録曲として入れた覚えもある。
作詞者にその音源を聴かせたかどうかは、もう忘れてしまった(笑)。
女の子が恋のライバルに対抗心を燃やす内容の歌詞。
ただ、この曲もまた、正式な場所で人前で歌ったことは、これまでなかった。
自宅以外で歌うのは、今回が初めてだった。
当時「ニューミュージック」と呼ばれたポップス路線のメロディラインだった。
主人公は女性だし、言葉も女性言葉の歌詞だったし、内容も女性ならではの視点だった。とても私には書けない感性の歌詞だった。なので私自身が人前で歌うには似合っていないような気がしてた覚えがあるので、正式の場で私が歌うことがなかったのだろう。
で、この日の3曲目である「あきらめ」。
これを作ったのは高校2年の頃。十代の頃なので、名義はヤングだんぞう。
作詞は、当時のクラスメートで、サッカー部のキャプテンでもあったH.A.君。
クラスでは不良っぽいキャラクターの奴だった。
彼と私は、当時互いに拓郎ファンだったという共通点があったので、けっこう仲が良かった覚えがある。。
彼の歌詞は、当時拓郎さんとよくコンビで曲作りをしていた作詞家・岡本おさみさんの作風に相通じるものを私は感じ、個人的に彼の歌詞は好きだった。
彼もまた私に作詞ノートをまるまる1冊渡してきて、「好きな歌詞にメロディをつけてくれ」と言ってきた。当時の私は曲作りに飢えていた・・というか、マシンガンのように曲を作りまくっていた頃なので、H.A.君の歌詞にも私はたくさんメロディをつけた覚えがある。
この曲は小品で、短い曲。
素朴なフォーキーな曲。
そして、この日のラスト曲は「化石ギャンブラー」。
これは私自身が作詞作曲したもので、作ったのは大学時代。
けっこう抽象的な歌詞になっている。
歌詞は、聴いてる人がそれぞれに受け止めてくれればいい・・・そんな感じで作った。
この曲もまた、当時カセットの多重録音で何度も音を重ねて音源を作り、当時の自主制作カセットアルバムに入れた覚えがある。
学園祭で一度だけ弾き語りで人前で歌ったことがあり、気に入ってくれた人もいた。
当時組んでたエレキバンドに持ち込む曲の有力候補のひとつだったが、バンドには結局別の曲を持ち込んだ。ちなみに、バンドに持ち込んだその「別の曲」は、当時のバンドの看板曲になった。でも今となっては、この「化石ギャンブラー」もバンドでやってみたかったかも。
ともあれ、この「化石ギャンブラー」の歌詞の一部を抜き出すと・・・
「♪ 細胞が分裂した愛のように とどめの一撃があれば変わるのに」
「♪ 俺はだんだん顔が固まり 釘が刺さっても痛みは感じない」
「♪ 思いのままにしていたらきっと 君にもわかることがあるだろう
いつとはなしに気づいてみれば 化石となった その瞳」
「♪ さあ ギャンブラー あんたの悲しみの歌 冷めた目で構わないから歌ってくれ」
とまあ、恒例の自己満足企画「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ」の第20回目のメニューは、上記の内容だった。
よくもまあ飽きずに続けているもんだが、まだ70曲目と言うべきか、もう70曲目と言うべきか・・・。
また気が向いたら、やります。きっと(笑)。たぶん。
今、演奏される場合は、10代の頃には無かったアレンジも加えることが出来ますよね。
実際には、アレンジ加えていますか?
ところで10代の頃、楽曲作りへの情熱、本当に素晴らしいですね!
私も、二十歳前後の頃、二千を越える詩を作りました。
しかし、数年後、読み返して下らない内容の物は、自ら火中に投げ入れました。
だんぞうさんの情熱溢れる作曲過程を見学したいものです。
最近少しずつ封印をときはじめました。
今再び取り上げるときは、まったく手をつけないこともあれば、少しだけ小直しすることはあります。
当時は曲作りが本当に楽しくて、1日に数曲作ることもしばしばでした。
今はもう無理です(笑)。
2000を越える詩を作ったんですか?
それは凄い。
納得できる作品をセレクトして詩集を作って保存するという選択肢もあったのではありませんか。
お気に入り作品だけ、ノートのまま残してありますよ。
形ある物、「詩集」の形にしておく方が良いですね。
実際には出版するつもりは、全くありません。
しかし、家族や親戚、友達、恋人に見せることが目的です(笑)
ネットが普及したせいもあるかもしれませんね。不特定の人に見てもらえる可能性がありますからね。