<シルクロードを点で繋ぐ旅><朝顔・君子蘭・竹など>

シルクロードの都市を点々と歩き、砂漠や高山、信仰と食事=文化に興味を持つ。
朝顔・君子蘭・竹などを育てている。

俵屋宗達と本阿弥光悦 ーNHKアーカイブー

2013-11-13 11:14:48 | 空海・王羲之・雪舟・宗達・ロートレック

資料  『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』

50代になった光悦は俵屋宗達との“合作”に取り組み始めた。

天才と天才の共同制作。

それが『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』だ。

光悦は時の将軍徳川家光に「天下の重宝」と言わしめた書の達人。

彼は三十六歌仙の和歌を、宗達の絵の上に書こうというのだ。

この大胆な提案を引き受けた宗達は、目を見張るほど無数の鶴を、

約15mにわたって筆先で飛ばせ、これを華麗に対岸に着地させた。

宗達からの“挑戦状”(下絵)を受け取った光悦は、

どこに文字を置けば最高度に栄えるのか、

最適の文字の大きさはどうなのか、書が絵を活かし、絵もまた書を活かす、

これしかないという新しい書を探求した。

そして!後に「光悦流」と呼ばれる、従来の常識を打ち破った、

極限まで装飾化した文字がほとばしった!

光悦の筆から生まれた文字は、時に太く、時に細く、

ここでは大きく、そこでは小さく、あたかも音楽を奏でる如く、

弾み、休み、また流れていった。

文字を超えて絵画となった新しい「書」だった。

型破りな2人の天才のセッションが完璧に調和したのだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。