<シルクロードを点で繋ぐ旅><朝顔・君子蘭・竹など>

シルクロードの都市を点々と歩き、砂漠や高山、信仰と食事=文化に興味を持つ。
朝顔・君子蘭・竹などを育てている。

漆金薄絵盤ー資料 日曜美術館ー

2013-11-26 19:31:40 | 空海・王羲之・雪舟・宗達・ロートレック

第65回正倉院展

漆金薄絵盤 [うるしきんぱくえのばん]
(香印坐[こういんざ]) 

 この盤は、とても精巧で華麗なことは言うまでもない。

36枚のハスの花びらが、4枚づつつながっていて、巧みに重ねられている。

人が近づくと空気が動き、それに連動して盤が揺れる!

盤の上で香がたかれる、煙が上るとそれにつれて、

ハスの花びらが動くように造られている。

正倉院の宝物の中でもこれが。No.1だと。

資料

この盤の底裏に、「香印坐」と墨で書かれていることから、

上に香をたくための入れ物を置き、

仏の前に供えられたことがわかる。

木製で蓮の花をかたどっており、花びら一枚一枚に、

想像上の鳥や花をくわえた鳥、獅子、花などが、

色鮮やかに描かれている。

正倉院には、ほぼ同じ形で同じ大きさをした、

絵柄だけが異なる盤がもう一つ伝わっており、

二つで一組として使われたと思われる。

この盤は、正倉院の中で最も華麗に彩られた宝物といわれ、

23年ぶりの公開となる。


鹿草木屏風ー資料 日曜美術館ー

2013-11-26 19:26:20 | 空海・王羲之・雪舟・宗達・ロートレック

資料

麟鹿草木夾纈屏風 (りんろくくさききょうけちのびょうぶ)

夾み染め染織屏風の板、

多くの穴に描かれた絵に沿って染める色を流し込む。

他に染まないように板をきつく締める。

板の間に折った布を挟むので、左右対称となる。

複雑な色の違いに合わせて、多くの穴を掘る!

今日、麟鹿草屏風は失われ、

鹿草木の図様の1扇をそれにあてている。 

聖武天皇の身近に置かれた屏風の一部。

1本の樹木の下に鹿が向かい合い、

草花が左右対称に表されている。


第65回正倉院展ー資料 平螺鈿背円鏡ー

2013-11-26 19:21:07 | 空海・王羲之・雪舟・宗達・ロートレック

平螺鈿背円鏡 [へいらでんはいのえんきょう]

資料

 聖武天皇ゆかりの鏡で、裏面に樹脂を塗り、

文様の形に切った貝殻を埋め込む螺鈿の技法が使われている。

夜光貝と琥珀(こはく)で花や鳥の文様が作られ、

文様の周りには、白や水色、緑色のトルコ石、

藍色のラピスラズリがちりばめられている。

琥珀はミャンマー産、トルコ石はイラン産、

ラピスラズリはアフガニスタン産と考えられ、

世界各地の宝石で華麗に飾られている。

正倉院にある数々の螺鈿製の鏡の中で最も優れた名品。