減価する通貨が導く近代超克への道

自然破壊、戦争、貧困、人心の荒廃・・・近代における様々な問題の根本に、私たちが使う「お金の非自然性」がある

「愛国」と「利米」

2006-07-16 01:15:40 | Weblog
ここ一連のエントリーでは私の立場をしっかりと述べていませんでしたので、明確にしたいと思います。

私は安易な「嫌中」「嫌韓」および近視的ナショナリズムに基づく「反米」に反対します。ナショナリズムは日本人にとって必要なものですが、それは「反米」や「嫌中韓」のような視点から論じるべきではありません。日本人が正しいナショナリズムを身につけ、自信を持って生きるのに、このような感情はむしろ邪魔だと思います。

これまでのエントリーで述べたように、そのような感情というのは、日本人の栄光というよりむしろ、潜在的劣等感や無責任、恐怖感、蔑視と紙一重のルサンチマン、などに基づいていると思います。

潜在的劣等感は、「近代の超克」やテロのような根本病、「国体明徴運動」のような間違ったナショナリズムを生みます。
政治的無責任と恐怖心が結びつけば、憲法や国際関係の実益を無視した外交や軍事行為を肯定することになります。
蔑視と紙一重のルサンチマンは、間違った共同体の形成やその反発としての蔑視の顕在化を生みます。

これらはすべて歴史が語っていると思います。
2・26事件等のクーデター、国体明徴運動、近代の超克、戦後反米運動には「欧米文明」への潜在的劣等感に根ざした「社会主義」運動の色がみえます。
軍部の「統帥権」乱用をとめられなかったのは、大衆や政治家の政治的無責任と恐怖心が、「憲法の局解」を許したからではないでしょうか。
蔑視と紙一重のルサンチマンは、「大アジア主義」的なロマンに基づいた軍事行動と矛盾した「宥和外交」を産み、それがうまくいかなくなった時に「暴支膺懲」が唱えられ、国益を無視した支南事変の継続を肯定したと思います。

実は戦前も中国に対する「宥和外交」がありました。しかしその結果、戦争を回避するどころか、むしろ支那事変を招く遠因になりました。
http://ww1.m78.com/topix-2/sino%20japanese%20diplomacy.html

そしてその時「暴支膺懲」を世論に煽った新聞が、あの「朝日新聞」をはじめとするメディアです。
http://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/~maesaka/021226_contents/0301016_sensouhoudou.htm

以上の発言で私は「アカ」と呼ばれてもかまいません。
それでも、私がこの日本を愛していることに偽りはありません。
愛しているからこそ、なるべく多くの人が右左の教条主義やロマン主義、その他の「信仰」を捨て、冷静に、リアルに歴史から学ぶときが来ていることを伝えたいと思っています。

なぜなら、私たちは今まさに戦前のターニングポイントと同じところにきているという直感が私にはあるからです。

「現状に合わない憲法を改正せずに、軍備や戦略の議論だけが進む」「北朝鮮というテロ集団が存在する恐怖感」「欧米に対抗するためのアジア共同体の夢」「中国への阿り外交」「政治家・官僚の政治的無責任さ」「劣等感や恐怖感でヒステリーを起こしやすい国民体質」「ジャーナリズムの矜持を捨て、煽るばかりのマスコミ」「外国のスパイに操られるマスコミや世論」「反米か親米かの二者択一」「右か左かのレッテル貼り」など

これらキーワードが実に戦前の「あのとき」国民がミスを犯したことと一致しているとは思いませんか?我々は戦前も戦後も同様の根源問題を抱え、また直面していると私は思っています。

私は日本を愛しています。愛している日本人もたくさんいます。
天皇陛下がいることを含め、とてもいい国だと思っています

しかし、「真面目でナイーブで融通が利かないくせに、いざとなったら責任を取ろうとせず、現実逃避や極端なイデオロギーに走る『未熟な』国民性」については治さないと、今後またとんでもないことになると予想しています。

はっきりいって、今の日本人は国際的にみてとても未熟でしたたかさが足りないんです。これはちょっとでも自分の目と頭と体を使って、外国を体験したことがある人なら気づくんじゃないでしょうか?むしろ昔の方が気骨ある日本人が多かったのではないかとすら思います。このままでは日本は外国から妬まれこそすれ、怖くもなんともない、また潰してもOKと思われる国に転落するでしょう(どれだけお金があっても、です)。

中韓の反日行為は彼らが狂っている部分もありますが、それにつけこみやすい状況をこれまで日本人自身が作ってきた事実があります。生まれてずっと外国なんか知らん、という人ならともかく、そこそこ金も地位もあって、日本の国際化を唱えるような人々が、このことについてずーっと無責任であったことは本来許されないことですけどね。

国際社会においては、すべては各国の利害関係をどう読みきるか、多少泥を被ろうが自分の国を守るために真剣に工作できるか、ということにつきると思うのです。しかしながら現在、そういうことができる政治家や官僚が少なすぎるし、世論もまだ全然成熟した状況にないと思います。

このことを省みずに、日本が軍事力を適切な根回し(外交)もなく、不適切な方法で暴発させることがあれば、もういろいろなところからバッシングされたり、もっとつけこまれることが予想されます。その時にアメリカが味方なってくれる補償もありません。そのような状況になっても多くの日本人は冷静でいられるでしょうか。私には甚だ疑問です。だから、てっくさんのところで紹介されている、石破国務大臣の以下の発言はもっとだと思いますが出てくるのだと思います。
--------------------------------------------------------------------------------
しかし私は、トマホークを装備することには心配があります。
(中略)
この国は本当に、すぐに右にも左にも振れる国です。
(中略)
それよりまず、MDのほうが『専守防衛』に徹することができて良いと思っています。
------------------------------------------------------------------------------------

私も先のエントリーで安易にトマホークとやステルス爆撃機も良いといいましたが、撤回します。MDか、トマホかという議論の前に、私たちは国際社会において奴らのしたたかなやり方のほうが、日本の理性的態度より有効な場合があることを知っておかなければなりません。このままでは商売上手なアメリカの軍需産業にも、中韓鮮の奴らにとっても、日本はいいようにもてあそばれるだけです。彼らは日本人をいじめ続けて「きれる」その時を虎視眈々と待っているのです。

今日本はあたかも、米国という商魂たくましいバイク屋さんから、高い金でバイクを購入したけど、(憲法という足かせと経験不足のため)うまく乗りこなせずに不良に馬鹿にされるボンボンという立場です。またぞろ借金して強力なパーツ(トマホークターボ!)をバイクにつけても、結局それを使いこなす技能がなく、また足かせをつけたままでは、大事故の危険性が増すだけです。

大事故が起きたときの最悪なケースは「第二の東京裁判」を起こされることです。その時判事がアメリカでも中国でも、地球上から日本が消える気がします。なぜならおそらくそのころには本当の愛国者というものが(以前の東京裁判とは違って)もう日本にはいないと予想されるからです。

以上は私の「したくない」妄想です。ですが、少しでもそのような流れになるのだけは避けねばなりません。国際社会の場には、「先生」や「審判」はいません。国連や国際司法裁判所にしても、理性や理想、国際法や条約だけで有効に機能すると思うのは甘いんです。日本は戦後アメリカGHQに思想統制を受けて、だらしなくなったという人もいますし、確かにそういう部分は否めないとも思います。が、しかし、もうそそろそろ自ら目を覚ますべきときが来たと思います。

そこでまず何をすべきか。ここ数日私はずっと考えてきましたが、そのためにはもう「憲法改正」しかない、という思いに至りました。当然その際には「根本病」と「アジア主義」の発生を抑えなければなりませんが、胆の座った政治家がやれば、まだ可能であると思っています。軍備や外交戦略についての議論は、憲法改正を前提として議論されるべきです。よって、今後はこのことに気が付いている政治家を慎重に見極めていきたいと思います。

先の大戦の引き金は、「統帥権干犯問題」という憲法解釈の問題を政争の具にした上に棚上げし、「天皇機関説問題」を通して政治家が軍部や世論に阿りはじめ、「アジア主義」がプロパガンダから実現目標へと変わった時点で半分以上引かれていた、と私は思っています。

この歴史に学べば、今こそ「日本の権益と国民を守るための」憲法とはなんなのかを議論し、早々に改正すべきです。そしてその憲法は現実主義かつ実利主義の観点から「できる限りシンプル」に作るべきで、いちいち国際状況や国内状況に合わせて改憲の手間がかからないようにしておくのが望ましいと思います(もちろん憲法改正のパスは残しますが、憲法をぐだぐだとかえるのは社会不安の元でしょう)。

そして国民は何のために私たちの先祖はこの国の英霊になったのか、自分の頭と心を駆使して、冷静に思い描いてみるべきでしょう。
西南戦争で死んだ西郷隆盛も、先の大戦でなくなったたくさんの英霊も、その尊い命を失ってまで私たちに伝えようとしたものはなんだったのか。今まさに自ら真剣に考えるべきときではないでしょうか?きちんと自分で勉強して、そのメッセージを受け止める努力を国民の一人ひとりがすべきです。

勤勉さは我々の長所でしょう?惻隠の情は我々の文化でしょう?いろんなイデオロギーや技術を吸収して、自分のものにするのが、我々の得意技なんでしょう?

それがなんで簡単にヒステリーを起こしてすぐ忘れてしまうようになったのでしょうか?低教養な貧乏人ならともかく、なぜ政治家やマスコミが無節操にそのヒステリーを政争の具にしたり、保身や売国の具にしたりできるのでしょうか?なぜ中流以上の知的階層がいとも簡単にその流れに乗るんでしょうか?

それはたぶん私たちが豊かになりすぎて根性なしになったからです。
またそのことに奢り、祖先が死を賭して発したメッセージを忘れたからです。
私たちはまずこのことをはっきりと認識すべきです。

だから今我々がまずすべきは、ノドンが飛んできたらどうする、という議論ではありません。むしろノドンなど多少飛んで来ようが、あわてない心構えを持つ、これが国民の精神力というソフトパワーを生かした最良の国防となります。

これは私のお願いです。今こそ腹を括って、ノドンよ、飛んでくるなら俺の頭に落ちて来い、と思いましょう。ノドンなんて、日本の国民がかつて経験した戦争の苦痛や犠牲に比べれば、屁の河童のようなものです。一般人にとってそれは明日車にあたってなくなるぐらいのリスクでしょう。またよっぽど北朝鮮が日本人抹殺に精を出したと仮定しても、まず数千人は超えないでしょう。つまり、最大に見積もってもアメリカ軍がかつて日本人を殺した数の1/100程度だということです。

要するに、あのポンコツミサイルで、私たちが殺されるリスクよりも、私たちがその恐怖でヒステリーを起こすことのほうがよっぽどリスクである、ということです。間違いなく奴らはそのことを読んだ上で、行動しているのです。

だからまずアホなテロリストの下手な脅迫に乗ることを慎むべきです。そしてもし今意図的に「ミサイル危機」を煽っているマスコミや人間がいるとしたら、その人は奴らの効果を最大限にしようと思っている敵グループの可能性があるわけです(無意識的に加担してしまっている人も多いと思いますが)
いいですか、「暴支膺懲」を世論に煽った新聞は、あの「朝日新聞」ですよ。よく覚えておいてください。そしてスイスの「民間防衛」を読みましょう。


私は「守るべきもの」は、まだ日本にたくさんあると思っています。
皆さんはどうですか?
日本にとって何が「本当の脅威なのか」、今こそ頭を使って冷静に本当の危機の直前まで我々にできる最善のことをすべきだと思います。

以上まで言っても本当のリスクを考えない人は保守でもリベラルでも右でも左でもないと思います。それは単なる脆弱な「純潔主義」や「純朴主義」だと思います。

私はもうレッテル貼りは怖れませんので、ここで高らかに愛国「利米」主義を表明いたします。

ここで「利米」は、米国をわが国にとって益があるならば利用する、という立場であって、「従米」でも盲目的な「親米」でもありません。

未熟な感情やロマンを捨て、合理的な護国憲法を打ち立て、そして常に自国の利益を考えて(冷静で自信に満ちたナショナリズムに基づいて)行動すれば、過去の因縁や多少のリスクがある相手でも利益が合致すれば対等に付き合うことができるはずです。これは相手を無条件に信頼する、というものとは全く違います。

そういう意味では、「利中」「利韓」という考えもあると思います。
但し、「利中」のリスクは現状では「利米」のリスクよりも高く、受けるベネフィットも少ないので、当面は避けるべきオプションです。
「利韓」については、彼らが「反中」「反朝」になるように梃入れが可能なら、今でもありのオプションだと思います。それが無理なら彼らが自分の立場に気が付くまで、待つのみでしょう。その兆しはあると思います。

佐伯氏の言うように、中韓の反日プロパガンダはすでに大勢の人が気付くところとなりました。もちろん今後もその反日活動について十分監視・警戒・研究すべきですが、反・嫌「中韓」感情をあおる必要性はだいぶ薄れてきました。もうこれ以上この感情を大きくすることは逆に副作用が懸念されます。北朝鮮というテロ集団画崩壊し、あの「大貧民」爆弾が破裂したときのリスクを考えると、「利韓」や「利中」の視点もいずれ必要になるかもしれません。

同様に盲目的な「反米」および「親米」の両方に注意です。米国の中にもいろいろなグループがあり、モンロー主義者やグローバリスト、ネオコン、ユダヤ系国際金融資本など様々です。
これらの情報はとくに以下のHPが参考になります。
「世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略」
http://npslq9-web.hp.infoseek.co.jp/

私たちは米国および日本の世論主導者の発言を注意深く、これら情報に基づいてコード解析する必要があると思います。そして付き合うべき相手、警戒すべき相手を見極めることが重要と思います。

よって今後は浅薄な中韓米批評や感情論ではなく、骨太の「米国研究」とその政治的・行政的応用こそが、求められると思います。
彼らはむしろそうした態度を表明することが国際競争のルールだと思っている節があり、それらのレベルに達していない人や国を下にみているだけなのです(人種差別のあることも否定はしませんが、それを言ってもはじまらない)。

とにかく今こそ国民も政治家も肝を据えて、国を守るための憲法改正に着手するときだと思います。


最後に以上の論説を書くにあたり、私に大きな「気づき」を与えてくれた以下のブログとエントリーに謝辞を申し上げます。

「Let's Blow! 毒吐き@てっく http://tech.heteml.jp/」
見失われた「この国の価値」を求めて

「極右評論 http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/」
・親米派か反米派か、それを考察する!

「地政学を英国で学ぶ http://geopoli.exblog.jp/」
・プロパガンダに負けてはいけない:その1
・プロパガンダに負けてはいけない:その2

「佐藤 健の溶解する日本 http://blog.satohs.jp/」
・明治以来のインチキ臭いやり口>弱い犬ほどよく吠える先制攻撃論
・天皇機関説事件と昨今のネット世論(9月24日加筆訂正)

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (てっく)
2006-07-16 05:19:26
こんにちは



拙ブログのコメント欄で

>極右評論さんのエントリーも見ましたが、私も彼の意見には賛成です。



とコメントされていたときには、正直ちょっと違和感を覚えましたが、今回書かれたエントリには大方同意します



エントリに書けばよかったのですが、さっき拙ブログにコメントしました

http://tech.heteml.jp/2006/07/post_619.html#c4162



脊髄反射でコメントしましたので、かなり誤解を招きそうなコメントだなと、自分でも思っているんですが(笑)



一番言いたかったのはここです



『「国を守る」って事に関しては、ありとあらゆる可能性は、考えること、行動することをやめちゃいけない



アメリカだろうがなんだろうが、うまく使って、付き合って・・・現実的な最大の脅威である中国に備えないと・・・

その場合の選択肢としては、現世利益によってかの国の国民を中国を腑抜けにしてしまうやり方とか、政権崩壊を目指すとか、プランとしてはいくつあっても足りないと思います



あそことくらべりゃ、アメリカの方がまだマシ

南米が軒並み左傾化してるんで、そういうことも考え合わせた上でのお付き合いの相手として』



返信する
ネットのトップランナー達が作る「創発」にエールを贈ります (banabuna)
2006-07-16 15:28:34
てっくさん、色々お忙しい中、こんな寂れたブログにトラックバックやコメントいただき、ありがとうございます。



>とコメントされていたときには、正直ちょっと違和感を覚えましたが、今回書かれたエントリには大方同意します



ブログのコメントって、なかなか難しいです。端的に答えられないものについては、やはりエントリを作成するしかない、と思いここまで来ました。



極東評論さんの意見には、「反米」「親米」という二者択一ではなく、「日本」にとって何が大切か、という視点からの議論こそが今必要なのだ、と言うメッセージを感じました。この点については、私が常々感じていたことと同じだったので、賛成と書きました。



>脊髄反射でコメントしましたので、かなり誤解を招きそうなコメントだなと、自分でも思っているんですが(笑)



いえいえ脊髄反射にしても、あれだけの情報量と議論を提供できるというのは、日々の錬度あってこそのことと思います。



正直、即時性や立ち位置の揺らぎなさという点では、てっくさんと上で謝辞を述べさせてもらったブログは「すさまじい」の一言ですよ。ほんとに



MDについては私も同じコストを使うなら、トマホークとステルス戦闘機だと思っていますが、私は素人ですので、深入りを避けたいと思います。それよりも、軍備をどう位置づけるのかというビジョン、すなわち「憲法」の内容と、それをどう使うのかという政治力、これらが欠如あるいは現実に即していないことが、一番の問題と感じています。



>『「国を守る」って事に関しては、ありとあらゆる可能性は、考えること、行動することをやめちゃいけない アメリカだろうがなんだろうが、うまく使って、付き合って・・・』



まさにその通りと思います。

ただ、基本は同じでも、色々と選択を議論すべき深いテーマなのだと思います。



最近思うのですが、議論や知見が煮詰まってくるとあるとき、いわゆる「止揚」が必要なステージがやってくると思います。「止揚」は価値の創発や再発見につながりますが、逆に「一方的否定」や「ニヒリズム」に繋がる不安定な状況でもあります。今ネット上のトップランナー達の意見を見ているとまさにこの止揚のステージに入っていると思います。「ちょうにち」新聞も既存メディアも相当あせっているでしょうね。



私も不器用ですが正面からぶつかって、新しい何かを見たくなって、今回飛び出してみました。暖かくあたってくれてありがとうございます。(笑)



今回はとても良い経験になりました。改めてお礼申し上げます。

返信する
いい話だとおもうのですが (ろろ)
2006-10-15 03:12:21
  banabunaさんの気持ちが切れてしまいそうで心配です。憂国の気持ちは十分伝わってきますし、それゆえ政治家の姿勢が不甲斐なく見えるのはわかります。私もジョギングの途中に、このまま日本はどうなるんだろうか、と思って暗い気持ちになるくらいですからね。

  しかし、60年かかってこうなってしまったのですから、そんなにすぐには治らないと思います。私はむしろ、まだ日本でも十分に活躍できるエリアを伸ばして、戦う次元を支那や朝鮮、さらにはアメリカとずらしてしまうべきだと思うんです。

  そのためには、ある意味気長にやっていかなきゃいけないことも多いでしょうし、ポジティブな気持ちがなければ自分が潰れてしまうと思うんです。私がブログに日教組をおちょくる記事を書いたり、変なギャグを入れたりしているのは、そうすることで自分にも他人にも息苦しさを感じさせないためです。

  僭越なのは百も承知ですが、「利米」というキーワードを出すに留まらず、具体的にフィールドを絞って論を展開なさってはいかがでしょうか?その方が良く伝わると思います。

  私も、うまく行っているかどうかはわかりませんが、「うまく言えないけど、日教組とか今のメディアとかちょっと変だと思う」という人に、使いやすい考え方や論理を提供したいと願っています。そういう普通の人を、少しでも保守サイドに引きつけられればと・・・。

  まあ、スタンスというものはありますから、的外れな意見かもしれません。長文失礼しました。
返信する
ありがとう (banabuna)
2006-10-20 18:15:44
>banabunaさんの気持ちが切れてしまいそうで心配です。



ああ、ろろさん、お気遣いありがとうございます!

ちょっと忙しくて更新滞ってますが、今も元気にしていますよ。



>ある意味気長にやっていかなきゃいけないことも多いでしょうし



その通りですね。

なんていうか「きれいな総括」ばかりを目指しすぎると、自分にも周りにもきつすぎて、壊れやすいというか、優しさがない状態に陥りますよね。



もっと気長にやらないと続かないかも、っていう思いは確かにあります。



>的外れな意見かもしれません。



いえいえ、かなり的を得ていると思いますよ。

要するに結論を急ぎすぎなのですね、もう少しポジティブで気長にいくことにします。



鋭くそして優しいご指摘、ありがとうございました。



返信する