バリの命日 四年目

2017.4.26(水)

今年、初めて泣かずに桜が見られた。
優しい幸せな思い出と、切なさは変わらないけれど、それでも泣かなかった。

動物は植物と同じ役割を持って地上に降りてくると、立ち読みをした本に書いてあった。
愛する人の役に立つことが嬉しくて、どれだけ愛する人の役に立てたかを何より気にしているって。

バリ、君は本当に本当に、わたしたちの役に立ってるよ。
わたしたちはバリのおかげで家族になれた。
二人のヒトじゃなくて、ひとつのチームになれた。
そしてね、バリ、それは家族１とわたしだけじゃなかったんだよ。
この数年、お父さんの具合がまた悪いんだ。
病院に呼ばれることが何回もあった。
家族１がね、何度も病院に行って、付き添ってくれてるんだよ。わたしが行けない時も、行ってくれてる。
実の息子に間違えられるくらい、親身に、何度も忙しいのに行ってくれてる。
感謝しているけれど、不思議で、「どうして、そんなに良くしてくれるの？」って聞いてみた。
そしたら、家族だからだって答えが帰ってきた。
でも、家族っていうのは、結婚してるとかそういうことじゃないんだって。
家族としての時間の積み重ね。みんなで一緒に行った、たくさんのお散歩や遠足が、みんなを家族にしたんだって。
バリは大っきな家族も作ってくれてたんだね。
ありがとう、バリ。
生きていくための大切なものをいっぱいくれたね。優しくて、強くて、あったかいもの。
愛してくれて、ありがとう。愛されてくれて、ありがとう。
ありがとう、バリ。幸せにしてくれてありがとう。