バリん子U・エ・Uブログ

趣味、幸せ探し! 毎日、小さな幸せを見つけては、ご機嫌にハイテンションに生きているMダックスです。

涙の海2

2015-05-24 20:54:21 | お話 ペットロス
犬はいつも女の子に親切でした。
毎朝、目覚まし時計の鳴る3分前に、犬はぽわぽわの小さな前足で、優しく女の子の頬を叩いて起こしてくれました。
怖い番組を見た後で、びくびくしながらお風呂に入る女の子を、バスルームのドアの前で、犬はずっと待っていてくれました。
女の子が学校に行くのがいやでぐずぐずしている日は、叱るように、励ますように玄関まで誘導してくれました。
女の子は犬のいない世界で生きていける気がしませんでした。
犬が死に、女の子は自分のために泣きました。
お父様に新しい犬が欲しいと言いました。
お父様はお前が欲しいのは新しい犬ではなく、お前の犬だ。あの犬が帰ってくることはない。新しいお前の犬と出会えるときまでをお待ち。と、言いました。
つらくて、さみしくて女の子の涙は止まりませんでした。



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