連休前の一日、バリちゃんはホントに悪
たれでした。
どのくらい悪かったかというと、
ד悪いことばかりしている”
ではなく、
◎“悪いことしかしない”
という、悪
ぶりでした。
連休を遊んですごそうと家事をしているわたしのじゃまばかりしていました。
洗濯をしていると、どこからかシャワーキャップを持ってくる
叱ると、文庫本から、新刊案内を抜いてきて、ビリビリに引き裂く
ポーチを持ってきてふりまわす
シートのきわでオシッコをして、床を汚す
いたずらをし疲れて、お見送りもせずに布団をかぶって、寝くたれる
仕事から帰ってくると、
お帰りなさいのkissで勢い余って、鼻の穴に歯をたてる、
届かないように上げてあった、ラップに包んだ綿棒やポケットティッシュを工夫して(そんな工夫は要らん
)捕って遊ぶ
・・・・・等々
もう、枚挙にいとまがありません。
こんな子どもじみたいたずらばかり、まったく
そう言えば、バリちゃんが小さな頃あまりの悪
ぶりに、わたし、育犬ノイローゼになりかけました。
当時はしつけ教室もほとんどなく、訓練所も預かりが主流の時代。唯一見つけた、飼い主同伴のしつけ教室コースのある訓練所にすがるような気持ちで電話をかけました。
でも、半年以上の犬のコースしかなく、パピーコースはありませんとつれない返事
結局、十数冊の飼育書と母に愚痴をきいてもらい、母のことばに支えられて頑張りましたわ。
そう、母のことばがありがたかったです。
「今日はバリちゃん、“サル
の日”やね。」
「何、それ?」
「ん?!人間の赤ちゃんもいつも機嫌がいいわけじゃなくてね。何をどうしてもむずかることがあるのよ。
そんな日は“サル
の日”、お利口な日は“イヌ
の日”。」
「え?」
「まぁ、生きものを育てるなんて、そんなものよ。」
不思議なことに、この話を聞いてから、小さいバリちゃんが悪
の日も、余裕を持って接することができるようになりました。
たぶん、それまでのわたしには“成長=右肩上がりに進んでいくもの”だったのだと思います。
それが、母の言葉で、“心も頭も行きつ戻りつして成長していくものだ”と理解できたのでしょう
しかし、“サルの日の犬”って
バリちゃんは犬なのに
(写真は、イヌの日の犬=バリちゃん
)