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よい条件の中で怒らないのは当たり前 (『ノコギリのたとえ』その4)

2017年01月23日 | お釈迦様

怒らないということは、慈悲の心を育てるということです。

やさしい、思いやりのある、差別しない、穏やかで平和で強い心を育てる。怒らないということは、智慧があるということです。理解しているから、怒る必要がないし怒りも生まれない。わけが分からなくて笑ってごまかす(心の中では焦ってる)、というのとは違います。よくわかってるからいつでも明るく穏やかでいられるということ。

でも、全然腹を立てない、いつも明るく落ち着いているって無理な話だよね~。怒りは人間の本能だからね~。

そうなんですよね~。でも、努力してみる価値がある。
挑戦しないで、本能のままに嫌な思いをしながら生きるより、気分良く生きていきたい。短い人生なんだから、いつ死ぬかもわからないんだから、どうせなら機嫌良く生きていきたいと思うのです。とにかく、怒りの時間がもったいない。人生を浪費したくない。怒らなくていいのに、怒ってしまうのは、もったいないのです。

ワタシは1秒も怒りたくないのです

 

てことで、、、

中部経典『ノコギリのたとえ』のつづきです。

次に、お釈迦様はあるエピソードを紹介します。穏和な人柄で評判のよい貴婦人ヴェーデーヒカーのエピソードです。

彼女は世間で「おだやかで、つつましやかで、ものしずか」と評判の貴婦人でしたが、本当にそういう性格なのか、ただの世間の噂にすぎないのではないかと疑問に思った女奴隷カーリーが試すのです。カーリーはとても有能で勤勉な奴隷でした。

そこである日、ちょっと朝寝坊をしてみます。そんなことは女主人ヴェーデーヒカーに仕えて初めてです。女主人が寝坊の理由を聞くと「何でもありません」と答えます。すると、女主人は「何もないのに遅く起きてくるとは」と機嫌を悪くし嫌な顔をしました。

次に、もっと遅く起きてみました。理由もないと答えると、女主人は怒り、機嫌を悪くして、声を荒げて不快な言葉を投げつけてきました。さらに試してみようと、もっと遅く起きて理由もないと言うと、なんと彼女は激怒し、棒でもってカーリーの頭を殴ったのです。

女主人は、カーリーが優秀で勤勉で落ち度がないので、今まで怒る機会がなかっただけだったのです。

このことを知った世間の人々は、寝坊したことくらいで弱い奴隷を虐待する恐ろしい人だと、評判は地に落ちてしまいました。

 

主人を試すカーリーもどうかとは思いますが、このエピソードは「本当に怒らない人」、「本当にやさしい人」というのはどういう人かということを教えてくれています。つまり、

>「怒らない」というのは、悪い条件の中で怒らないこと
>良い条件の中で「私は全然怒りません」と言っても、当たり前

ということです。 侮辱されようが、非難されようが、心が動揺もせず落ち着いているならば、その人こそ本当に落ち着いている人だと言える。何を言われても怒らないのであれば、それが本当に「怒らない」「やさしい」人、本当に「賢い」人ということなのですね。

そういう人間に、ワタシはなりたい

 

エピソードでわかりやすく!^^

 

”仏の顔も三度まで”って、なら仏じゃない、偽物ってことなのね。

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2 コメント

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奴隷 (都月満夫)
2017-01-23 14:19:12
私は奴隷を肯定はぢませんが、奴隷と主人という設定がすでにおかしい。
主人が怒るのは当然です。
ただ、怒ると叱るは違いますね^^
したっけ。
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都月さん、こんにちは。 (まる)
2017-01-23 14:38:57
2500年以上前、しかもカースト制のインドでの話ですからね^^;
差別を徹底的に否定したお釈迦様ですが、現実を語るのですね。
で、できた主人なら奴隷(使用人)を怒るのではなく、心配するのだと思います。体だけでなく、心をも心配する。
そのように、いつでもどんな相手でも、心配してあげる、思いやることが大事だと言われてるのだと思います。^^
まあ、この主人はフツーの”人間”だったということですね。

怒るのと心配して話すのとは全然違いますね。しかも、この主人は暴力までふるっている。腹を立てて、激怒しているのですからね^^;
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