■トカラ列島修行の旅
憧れのトカラ。
北限に位置する吐噶喇列島には世界一の海流が存在する、
そして、想像を絶する魚が存在する。
いつの日か、いつの日か...と遂に夢が叶った。
自分の技量、体力、経験がどこまで通用するものかと不安を抱いたまま、
平島を目指す。
年に一度の同窓会でもある大人の夏休み。
最高のトカラ修行となりますように。
出発:2013年夏のとある日
鹿児島 南埠頭 11:00 フェリー十島にて出港
釣りキチの夢と大量のタックル、イグロのデカクーラー3個を積んで出発です。
乗船し、早速、宴会スタート。
若き時代の武勇伝と釣りの話で盛り上がります。
そして、翌朝に備えて就寝。
最近、二等席にクッションベッドが設けられ安眠が約束されました。
耳栓だけはお忘れのないよう!
朝、目が覚めると島が見えてきました。
右に見える島は...
小臥蛇島。
人を萎縮させるオーラを放ってます。
さぁ、間もなく平島に到着です。
期待を膨らませ、清々しい海風に煽られながら大海原を眺めてます。
見えてきました。
平島です。
入港。
入港すると島民のみなさんが協力して搬送を手伝ってます。
島民方の温もりを感じますね。
フェリー十島は次の島に向かって出港。
地味だけど釣り人にとってはどこの豪華客船よりも超カッコよく感じます。
早速、軽トラ(たいら荘号)に大量のタックルを積み込み"たいら荘”に向かいます。
タックルを仕込むと直ぐに、乗船。
今回、秀海丸にお世話になります。
カツオのナブラ撃ちからスタート。
誰かがバラしました....
そして、名物のディープジギングです。
私は初挑戦。
毎週、海峡にて120g前後のジグでショアジギをやっている私ですが、
200mクラスで350gのジグをシャクルとなると赤子同然。
全く通用せず、回収だけでやっとです。
正直、電動リールが欲しいと思いました...
そんな中、開始早々から西本氏のV1ジャークの炸裂。
オレンジのブランクが美しく曲がってます。
トカラのカンパチです。
本人には小さいそうです。
その後、西本氏は誰も真似のできないV1ジャークで怒濤の8連発のヒット。
船中、一人勝ちの竿頭。恐れ入ります。
この方、趣味は山登りで、釣りはどうでもいいらしくジギングだけしかやりません。
次に、畑田氏もトカラの一発を狙い、シャクッてシャクッてシャクリますが出ません。
そして、V1ジャークに追尾してスピニングタックルで渾身のシャクリを...
しかし、疲労でこの状態。
そして、夏風邪で寒気に負けず最後のジャークを...
出ましたー、さすが畑田大先生。
ただでは終わらない男。
カンパチを見事ゲット。
それでも、私はノーヒット。
そして、連続ヒットが続く中...
遂に、私のジグにもフワッーと食い上げのバイト。
渾身の合わせを入れましたが、残念ながら、ノリマせんでした。
磯マグロの歯形の痕跡がジグとアシストラインに見事に残されてました。
休憩をしていると、船尾でRippleFisherの前田氏が何かこっそりやってます。
次元の違う魚がバイトしたようです。
プライベートではお構いなしに投げ倒し、釣り上げてます。
この続きは、釣行日誌にて。
そして、夕暮れとともにディープジギングは終了。
全身全霊でF-stic DeepMonster48Sをシャクリ倒しましたが、私の釣果はゼロ。
http://ripplefisher.com/original/hayami/hayami_fanta_stick_jigingrod.htm
悔しさよりも、未知の世界を知り得た喜びが込み上げてきました。
スタート地点を踏むことができただけでも幸せに想えます。
次回のディープジギングへのリベンジに向けての決意として、
決して、電動リールは使わない。
次は必ずや魔物と対峙できるように備えておきます。
Manual Operetion & Standing.
そして、楽しい夕食です。
美味しいカツオに沢山のおかず。
たいら荘の料理は最高です!
部屋の壁には沢山の魔物の魚拓が貼ってあります。
釣りキチのための宿で最高です。
一息ついて、待望のショアGTです。
この日のためにFINAL STAND UP 103SXHを完成させてくれました。
http://ripplefisher.com/main/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=760
オールブラック仕様と専用ケースです。
このロッドを使うに備え、"仁王立ちに竿を握りしめ、決して跪くことのない人生を”
と、縁起を担ぐために製作頂きました。
そして、ルアーはマングローブスタジオの新作"マグナムミノーBevel/Sinking"。
http://www.mangrove-studio.com/mangrove_s/products/ocean/ocp-spm.html
春先からM氏もディープゾーンから数匹のGTを釣り上げている実績の高いGTミノーです。
遠投、沈下スピードも抜群で、スローリトリーブ、高速リトリーブができる優れものです。
ラインはVARIVAS AVANI Casting PE8号、リーダー170lb。
http://www.varivas.co.jp/Product/searchclass/page:1/key1:ソルトルアー/key2:/view3:2/f:1
夜のトカラは真っ暗で何も見えません。
夜空には、真っ二つに走る天の川、星雲、流れ星、夜空に吸い込まれそうになるぐらいの美しさです。
闇夜の中をキャストし、GT、ギンガメ、カスミ、磯マグロを狙います。
昼間に鍛えられたフワフワの腕で渾身のGTキャスティング。
海の中ではベイトが逃げ惑う度に発光する生物が時折散らばっています。
そして、
前田氏にヒットー...
ギンガメのようです。
しかし、アウト。
その後、二人で投げ倒しましたがバイトなし。
夜空に輝く天の川に見送られて終了。
翌朝、最終日。
船長のご好意で朝4時出港の合図。
暗闇の中、トローリングからスタート。
キハダ、カツオ狙いです。
出ません...
前日は、カツオが西本氏の垂らしにヒットしましたが。
そして、最後のポイントへ移動。
初日、船長にリクエストしていたシャローのリーフにて。
水深24m、ドラグはガン締めで賭けに出ます。
3回目の流し目...
Ultimo88MH UG SWIMでロングキャスト、
そして薄暗く見えないサーフェースを
スイミングペンシルでメリハリを付けてアクションを入れると。
グーーーーーン....
出ました!
アジの引きです。
寄せて寄せて、船元まで寄せて...
さぁ、GTかギンガメかカスミか?
ポロッ、スッーー。
やってしまった、念願のトカラで。
2013年の大人の夏休みは終了。
あと1週間、この地の留まり、ショアから思いっきり釣りがしたい...
夜の防波堤でもGTを狙いたい...
募る思いを残して...
十島丸のお迎えです。
また来年!