白夜の炎

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きっとまた同じことをやる東電―会長記者会見/「初動にまずさは感じてない」

2011-03-30 17:07:52 | 原発

 東電のトップは今回の対応の初動について「まずさは感じてない」そうだ。

 世界中の専門家が大失敗だと指摘しているのにである。

 この連中にこの業界に居続けさせると、きっとまた同じことをやる。

 亡国棄民を招く連中だ。



 「東電会長、原発事故で陳謝=初動対応「まずさ感じない」

 東京電力の勝俣恒久会長は30日記者会見し、東日本大震災による福島第1原発の事故について「心から深くおわび申し上げる」と陳謝した。

 ただ、事故の初動対応については「まずさは感じない。(電源故障で)意図せざる遅れがあった」と述べた。

 また、計画停電についても「不便をおかけして心からおわびする」と陳謝。大幅な供給不足が予想される夏の電力需給に関しては「計画停電を最小限にとどめ、回避すべくあらゆる努力をする」と語った。

 入院した清水正孝社長の体調については「それほど(時間が)かからずに復帰し、指揮を執ると考えている」と語った。(2011/03/30-15:40)」

ロシアの報道から―もう日本の報道はあてにならないので

2011-03-30 16:15:44 | 原発

 The Voice of Russia が以下のように報じている。


 「「露専門家「福島原発の状況は最も否定的なシナリオ」

 ロシア国営原子力企業「ロスアトム」社会評議会のメンバーを務めるウラジーミル・クズネツォフ教授は「福島原発の状況は、最も否定的なシナリオに従って進んでいる」とし、次のように指摘した―

 まず、第二号機では、原子炉の底で溶解が生じており、放射性物質がおそらく土壌にしみ込み、海に流れ込む可能性がある。 

 最大の脅威と思われているのは、プルトニウムが外に出る事だ。 

 しかし最も恐ろしいのは、プルトニウムを洗い流す事だ。 

 プルトニウムが発電所の敷地内ばかりでなく敷地外に運ばれ広がってしまうからだ。 


 海に入り、波に運ばれてゆく。魚の体内に入ったり、どこか別の所に沈殿し溜まるだろうが、それは誰にも分からない。

 放射能雲はすでに、放射性ヨードのアイソトープの一部を世界中に運んでしまった。 

 実際、そうしたものは、アラスカやオーストラリア、スペインにも達し、フランスで確認された。 しかし夏までには通常、雲は動きを反対の方向に変える。

 もしそれまでに、事故処理が間に合わなかったら、深刻な危険を被るのは日本本土と南北朝鮮だ。 放射性ヨードのアイソトープを含んだ雲が、ロシア極東に押し流されてくる可能性もありうる。」

放射能で汚染された水はどこに行くのか―IAEAのモデル

2011-03-30 16:06:45 | 原発

 IAEAが東電福島原発の汚染された水が海水にのってどのように拡散するか、シュミレーションしている。

 下のサイトにはその画像があるので参照されたい。


 http://www.iaea.org/newscenter/images/dispersion-900.gif


 これをみると福島から仙台の沿海はかなり強く汚染され、さらに岩手から茨城、千葉県北部に至る太平洋岸一体が汚染される。

 これでは漁港を元に戻しても漁業再開にはつながらないだろう。

 回遊魚などへの影響も深刻だが、動かない階層類や貝類、甲殻類などの影響を丁寧に調査する必要があると思われる。

東電自体を廃止に。

2011-03-30 15:54:29 | 原発
 「病気」で引きこもってしまった東電の社長に代わった会長は、福島原発の1-4号炉の廃炉を「明言した」。

 まさかあの状態で使えるとはだれも思っていないが、5―6号炉は動かす気なのだろうか。

 何より東電自体が「問題」そのものである。

 世論工作と役所との癒着で、安全性をごまかし続けてきたその全てが今破たんしている。

 東電自体を廃止にしよう。

 他の電力会社も中身は同じだろう。

 新潟の柏崎原発も、邱にとってつけたような対策を発表し始めたが、何と津波の想定は3.3メートルである。


 とにかく9電力体制は廃止。

 
 さて、そのあとが難問だが…。

放射能の内部被ばくは深刻化する可能性

2011-03-30 14:06:22 | 原発
 
「暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~ アメリカの思いのままに愚民と化し、むしり取られ、だまされ続ける日本国民への警鐘を綴る」の3/30の記事が大変参考になります。


 http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/

 放射能の健康被害に関しても、岐阜大学元助教授の松井先生が、内部被ばくの危険性を明瞭の示しています。

 おそらく政府の関係者で事態を正確に理解しているものはおらず、いつまでも東電と保安院や経産省の役人に振り回されている、ということなのではないでしょうか。

一定レベル以上で「安定化」した東京日野市の放射線値

2011-03-30 14:00:37 | 原発
 ナチュラル研究所さんが提供されるガイガー買うんだーの数値をルと、平常値より若干高い当たりでここのところずっと推移している。

 http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_index.html

 ちりも積もれば山となる、ではないが、日常的に高い放射線を受ける環境になるとしたら、本当に「安全」などと言えるのでしょうか。

やるべきことを政府は実行すること

2011-03-30 13:54:08 | 政治
 政府には以下のことをやってもらいたい。

 期限付き―6カ月-一回限り延長可能の「非時用事態法」を国会で成立させる。

 政府に統合の本部を設置し、東電は本体も含め政府が接収、管理する。

 自衛隊の指揮下で警察、消防、邱道電及びその下請会社の技術者・自由業院を指揮監督し、事態の収拾に当たる。

 なおこの体制のもとでは私的財産権等は全面的に制限されるものとし、必要なものは政府が行政命令で接収可能とする。

 ファシズム的強権であるが、このようなことさえ必要な事態ではなかろうか。

悪いのは歴代自民党政府・官僚・電力9社そして原子力関連業界と東大

2011-03-30 13:24:38 | 原発
 一部のスポーツ紙などが、「菅に殺される」などと書いているが、間違いも甚だしいと思う。

 今日(3/30)の昼のテレ朝の情報番組に武田邦彦氏が出ていたが、原子力安全委員会の専門委員だった氏は、「原子炉を守ることは考えていたが、住民を守ることは考えていなかった」と発言している。

 それは歴代自民党政権と、原子力政策を推進してきた官僚たちの姿勢そのものだろう。

 武田氏はまた、いつまでも東電にやらせていてはだめだとも言っている。

 当然だ。

 問題の原因なのだから。

 さらに東電が自らの従業員に対してもいかに非人間的か、以下中国新聞の記事をみるとよくわかる。

 「東電は作業環境、直ちに改善を

 【解説】

 福島第1原発の事故現場で実際に作業した人が証言した、ずさんな作業管理の実態は、事態の悪化を食い止める現場の作業員をいかに過酷な環境で働かせているかをあらためて示した。

 28日には、作業員が十分な食事もなく毛布一枚で日夜作業に当たっている実態が明らかになったばかりだ。東京電力や国は至急、労働環境を改善する義務がある。

 放射線障害防止法などでは、放射性物質を取り扱う事業者に、作業での放射線量を管理して放射線障害が起きないようにすることを求めている。

 しかし同原発の事故現場では24日、3人が高線量の被ばくをして病院に運ばれた。放射線管理の責任者は現場に同行しておらず、放射線量が高い場合には現場から退避するよう、あらかじめ作業員に指示が徹底されていなかった。

 幸い3人は健康上、大事に至らなかったが、炉心などの冷却に向けてぎりぎりの作業をしている現場から3人を一度に失ったことは大きな痛手となった。

 現場では、高濃度の放射性物質を含む水が見つかるなど被ばくの恐れは高まる一方で、事態の長期化は必至。放射線管理の専門家の数が圧倒的に足りないとの声も上がっている。

 国は、東電だけでなく原発を抱えるすべての電力会社から直ちに労務管理、放射線管理の専門家を集め、作業員の緊急時の衣食住の改善や被ばく管理の強化を図る必要がある。」


 また安全管理のずさんさも報告されている。

 「東電の安全管理に疑問投げかけ 孫請け作業員が証言


 除染のためビニールシートに囲まれて車に向かう、福島第1原発で被ばくした作業員
                                =25日、福島市の福島県立医大病院

 建屋の地下にたまった水で作業員3人が大量被ばくした東京電力福島第1原発で、実際に復旧作業にあたった下請け会社の男性社員が30日までに共同通信の取材に応じ、被ばく事故現場に放射線量を管理する責任者がいなかったことを問題点として指摘した。

 男性はさらに、汚染された水に足が漬かった状態で3人が作業していたことについても「普通は水の中に入って作業なんかしない」と述べ、東電の安全管理の在り方に疑問を投げかけた。

 3号機タービン建屋地下で24日に被ばくしたのはケーブル敷設作業をしていた下請け、孫請けの3人。そのうち、作業をしていたのは孫請けの作業員1人で、下請けの2人は現場監督だった。孫請けの作業員ほど、危険が高い難作業を任される構図になっていた可能性もある。男性は3人が被ばくした事故の問題点として、近くに線量管理の責任者がいなかったことを挙げた。

 現在、放射線量の低い場所の作業は一日8時間に及ぶこともある。作業員は全員、敷地内の免震重要棟で寝泊まりし、乾燥米や缶詰など1日2食、1・5リットルのペットボトルに入ったミネラルウオーター1本という過酷な条件下にいる。

 男性は、東電が作業員を集めるために日当として1人数十万円を払うという新聞記事を読んだ。「そんなことはない。作業は何年もかかるし、多くの人員が必要だ。誰がそんな金を出すのか」とあきれる。

 深刻な状態が続く1~4号機は廃炉になる可能性が高い。男性はずっと第1原発に携わってきた。「廃炉作業が終わるまでには50年くらいかかるのではないか。できれば最後まで作業を続けたい」と心情を吐露。近く、第1原発に戻るという。

2011/03/30 05:40 【共同通信】」

 
 こういったすべてが、経産省を中核とする役所と電力業界の癒着のもとで長年にわたって維持されてきた。

 そしてそこに人材を送り出し続けたのが東大で、大学にとっておいしい就職先であり、相互に権威づけるためのいい組織同士、という関係だったのだろう。

 そしてその上で安穏な政権運営を続けてきたのが自民党政権だ。


 彼らは本当に、言葉のそのままに意味で「犯罪者」だと思う。

 



チェルノブイリをこえた放射性物質の漏出―オーストラリア政府

2011-03-28 19:57:48 | 原発
すでにチェルノブイリ以上の放射性物質を出している。

世界から応援してもらってこれでいいのか。

決断の時だ。

廃炉にする。

人では自衛隊とその他専門要員。

おそらく半径30―50キロは人が住めないだろう。

 それを前提に全てを考えるべき。


 「2011年03月28日08時43分
                                                提供:朝鮮日報

 オーストリアの気象地球力学中央研究所(ZAMG)は、東京電力の福島第一原子力発電所で発生した事故により、大気中に放出された放射性物質の量が、旧ソ連・チェルノブイリ原発の事故(1986年)をすでに超えているとの見方を示した。

 ZAMGは、国連の包括的核実験禁止条約(CTBT)の順守の有無について監視する機関だ。国連から委任を受け、米国や日本、ロシアなど世界各国で観測網を駆使し、放射性物質の流出量や移動経路を分析している。」




炉心を冷却の上原子炉を封印せよ

2011-03-28 19:47:02 | 原発
 東電福島の原発は、今や1―3号機で炉心融解が起こっていること、さらにそれに起因する物質が外部に流出していることがはっきりした。

 これは原子量安全委員会等の発表や助言等を見ても明らかであろう。

 こうなった以上問題は原子炉からの放射性物質を封じ込めること、だけである。


 よってまず炉心を冷やす。


 チェルノブイリの時のように液体窒素が使えるか否かも検討していいのではないか。

 とにかく強制的に冷却したそのあとは、コンクリ-中に鉄や鉛系の物質を混ぜ込んでもよいと思うが-を建屋内部に送り込み全体を封印する。

 そして雨風による風化を避けるため、ドームで覆う。


 また再度の地震や津波対策も不可欠であろう。


 これはスリーマイル島、チェルノブイリと並ぶ、世界の三大核事故として記憶されることは間違いない。


 そして私たちもそのように記憶し、後世に形として―つまり国家の制度改革や、政治のあり方、国家や社会の基本理念の転換を実現することで、教訓を残していこうではありませんか。

災害情報による心身の疲労

2011-03-28 17:51:45 | 原発
 ここのところ疲れていました。

 その原因の一つはこの災害のようです。

 ネットで見ていたところ、災害情報を放送やネットで見ているうちに、自分自身が被災者になったような感覚に陥る生じようがあるのだそうです。

 そう言われれば私もその傾向がありました。

 何か他のことが手につかず…。といった感じで、災害報道にのめり込んでしまったようです。

 
 これはよくないことで、第一の対処法は情報を遮断することだそうです。

 私もここ二日その方向で努力しました。

 ブログの更新をやめたのもそのためです。


 このブログ自体、私の不安のはけ口であったと同時に、関連情報を検索し続けて、さらに不安に陥るという悪循環にあったような気もします。

 振り返って、いい加減な情報やブログ記事の転載や引用はしていないと思いますし、その時々の主張を変える必要もないと考えていますが、心理的不安に突き動かされていたのも事実だと思います。


 ここ数日時間をおいて、やっと心も落ち着いてきたので、もう少し違う心づもりでブログも書いていきたいと思います。

武田邦彦字のブログから-6 放射性物質の飛散の方向

2011-03-28 17:48:00 | 原発
武田邦彦字のブログの転載です。


 「原発 緊急情報(37) 明日(29日)と明後日(30日)の被曝予想


福島原発から漏洩している放射性物質の飛散について、ノルウェーとドイツの被曝予想を示します.


これはドイツから発信されている予想で、3月29日正午(ちょうど、今から1日後)の福島原発からの放射性物質の流れです. 幸い西風ですが、やや北に向かっています。また太平洋ではある程度、拡がっています.

このことから、明日は、仙台地方は警戒、茨城方向はやや安心というところです。また太平洋を回って、日本の南の方に少し飛散していますから、東海から沖縄に書けて微量ですが、放射線が検出される可能性があります。


30日まではドイツもノルウェーもほぼ同じ推定を出していますが、30日は風が停滞するので、東北南部から関東の北、仙台まで放射性物質が拡散するようです。

特に風が弱い場合は、東の太平洋に流れず、日本列島の中に入り汚染が進むと予想されます.

ドイツの予想はここに示しませんが、ノルウェーの予想よりさらに仙台の方の汚染が予測されています.三陸の方まで汚染が拡がる可能性も否定できません.


31日の予想はまだノルウェーの予測だけしかでていませんが、今度はやや南に放射性物質が飛ぶようです.茨城から千葉方面は警戒してください。

原発に近いところは、原発からの直接的な放射線を浴びることになりますが、10キロ以上のところは放射性物質の拡散ですから風下に行きます。

また、現在のところ福島原発は爆発していませんので、煙は低く、従って近いところから複雑に流れることになります。つまり、上空が西風でもしばらくは、地上の風で拡散します。

気象庁は、今でも「花粉の飛び方」などを予報していますが、早く、放射性物質の動きを発表してもらいたいものです。
ただ、天気予報で風向きは出していますので、風向きに注意して行動をしたら良いと思います.

(この記事は一部、読者の方のご協力を得ました。ありがとうございました。)

(平成23年3月28日 正午 執筆)」

エコノミストの見解―日本の問題

2011-03-28 13:56:50 | 原発
 エコノミストが日本のリーダーシップ欠如と、その原因である官僚組織のことを指摘している。


 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5744


 是非ご一読ください。

 同時にこのような記事が出るということは、他国が日本の問題点や弱点を熟知しているということだ。

 こんな国、だれが信頼するだろう。

 
 今もアメリカ海軍に助けてもらっているが、関東大震災の後、セオドアルーズベルトが海軍を派遣してきて、威力を誇示したのを思い゛出さずにはいられない。

 他国に助けてもらう情けない国になり下がったのだという自覚が必要だ。

水道中の放射脳測定結果

2011-03-25 17:06:33 | 原発


 以下は福島県のもの。福島は政府の全国版のデータからはずされている。

 http://www.pref.fukushima.jp/j/sokuteichiinryousui21.pdf


 福島以外は以下のサイトを参照のこと。

 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/25/1303954_0324.pdf

原発周辺地域の放射線量の測定値の政府推定

2011-03-25 17:01:03 | 原発
 以下に原発周辺地域の放射線量の推定値があります。

 http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf



 今まで言われていた通り北西方向が危険です。


 このデータも米軍のデータが公表されたから出てきたのでしょうか。


 例によって役人が、「データを公表してパニックが起きたらだれが責任を取るんだ」「どんな対応がとれるんだ」等とごたくを並べたためでしょうか。