白夜の炎

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アラビア語とムスリムの信仰

2011-02-23 15:22:13 | 原発
 中東地域はおおざっぱにいって、アラビア語が話され、ムスリムの信仰を基本とする社会だ。

 国家体制や社会状況が異なっても、言葉が同じで(もちろんばらつきはあるだろうが)、基本的な信仰を一つにしているということからくる一体感は、私たちにはちょっと想像しがたいものがありそうだ。

 またムスリムが一神教であり、個々人と神が直接契約によって結ばれる「契約の民」の宗教だということも大きそうだ。

 現実の政治体制に対する批判的な視点が常にそこに生まれるからだ。

 この事はムスリムの母体であったユダヤ教の出発のころからのもののようだ。

 まだ天幕を張って砂漠で信仰を守っていた当時も、ユダヤ教には信仰における指導者と、現実的な政治指導者の区分があり、それは当時の二大先進文明である、エジプトやメソポタミア、後にはペルシャなどと異なった点だった。

 同時にもう一つ今回の変革で特徴的なことは若い世代がネットでつながっていることだ。

 中東では30代以下が人口の7割以上を占めるといわれる。

 彼らはここ数年で急速に普及したFacebook等を活用したといわれる。

 彼らにはムスリムとアラビア語というキーワードのほかにもう一つ、市民的感覚という共通感覚があるのかもしれない-期待を込めて。

 今回の変革がどのような方向に向かうのか。

 ムスリムの現代的変革を伴う、アラビア語圏の統一に向かうのか、あるいはムスリム強硬派の指導下におかれるのか、目が離せない。

 


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