白夜の炎

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言葉は立派だけれど(3月16日)/福島民報より

2016-03-16 16:56:51 | 放射能
 福島県民などどうでもいいと思っている安倍政権閣僚への批判。この通りだと思う。

「言葉は立派だけれど(3月16日)

 言葉は立派だけれど実行力が伴わない。世の中を見渡せば、そんな例はざらにある。国もご多分に漏れず、では困るのだが…。期待する方が間違っているのだろうか。

 「最終的には事業者が判断する」。県も県議会も求めている東京電力福島第二原発の廃炉について、閣僚からは判で押したような答えしか返ってこない。見事なまでに東電任せの姿勢を貫いている。はて、原発は国策ではなかったのか。電力会社の後ろに身を潜めながら「国が前面に立つ」と言われても、むなしく響くだけだ。

 中央省庁の地方移転に関する政府方針が近く決まる。「東京にある必要があるのかどうかも含めて根本から考え直す」と安倍晋三首相が力を入れる施策だ。文化財が多い京都府には文化庁が移る方向だという。それなら再生が最重要課題の福島県には当然復興庁が、と思うのだが、政府から移転の声は出てこない。根本から考え直さなくても分かりそうなものなのに。

 もう春だ。永田町と霞が関の論理であつらえた分厚いコートを、思い切って脱ぎ捨ててはどうか。政治主導で体温の伝わってくる決断を下さなければ、県民の心を覆う不信の氷を解かすことはできない。

( 2016/03/16 08:40 カテゴリー:あぶくま抄 )」

http://www.minpo.jp/news/detail/2016031629587


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