白夜の炎

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何のための首相おろしか?

2011-06-23 13:32:09 | 原発
菅おろしの動きが続いている。

 その中で昨日は河野太郎が自民党執行部に造反して会期延長の支持に回った。

 「国民が求めているのは与野党一致した復興」というのは正論だろう。

 そもそも民主党政権成立以降、得体の知れないグループ主導での検察審査会を使った小沢おろしに、鳩山降ろし。

 そのため沖縄の問題を正面から論ずる機会を逸してしまった。

 却ってアメリカの方が、上院議員から普天間基地の嘉手納統合案が出したりしている。


 菅首相の原発に対する対応にしても、いろいろなニュースが飛び交っているが、一番問題なのは、原発を直接運営する事業主体である東電であることは明白である。

 さらに電力会社に原発を持たせることを「事実上」定めているに等しい電源3法の制定など、今日までの原子力政策を展開してきた歴代自民党政権が、最も罪深いという他はない。

 そして自民党政権のもとで、あるいは自民党政権を隠れ蓑に原子力政策を推進してきた経済産業省や、それに協力してきた文科省など、関係省庁のエリート諸氏は同罪だといわなければならない。

 今起こっている菅おろしは、まさにそのような問題を起こした側、言ってみれば加害者側が、自らの責任をごまかすためにやっているように思えてならない。

 今の自民党に統治能力があるとは全く思えないが、そのような連中が復帰すれば官僚にとってはこれほど楽なことはないだろうし、なじみのメディア幹部となれ合いで、「世論」なるものをダッチあげるのは朝飯前だろう。

 今必要なのは菅おろしではなく、電力会社の独占体制の解体。新たなエネルギー政策の立案と実行。そのための政権の安定である。

 議員パッチをつけている連中には、つまらんもめ事を税金を使って起こすな、その他に対してやることもないなら被災地にボランティアに行け、と言いたい。

 
 


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1 コメント

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なるほど! (はな)
2011-06-23 21:10:30
同感!と思うところがそこかしこで、またしても同感です。菅さんを辞めさせる議論がなぜ続いていたのか、なぜいま結束できないのか、筋書きが見えた気がしました。

ただただ、歯がゆい、はがやしい!腹の立つことが起こっているのを、どうしたらいいもんなんでしょうか…
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