白夜の炎

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沖縄から/沖縄タイムスのコラムより

2013-01-30 15:51:12 | 政治
「[大弦小弦]どんなに求めても与えられない哀(かな)しみ...

2013年1月28日 09時52分
 どんなに求めても与えられない哀(かな)しみ。米軍基地に関して言えば、沖縄は常にそんな思いを抱き続けてきた。哀しみは、抗議と怒りの色を帯びて本土に問い掛ける。なぜ、沖縄だけが重荷を背負うのか

▼県内41市町村の首長や議長、県議らが、オスプレイ配備反対や普天間飛行場撤去を求めた「建白書」を携え、東京行動を展開している。さまざまな立場の政治家が、「基地の負担軽減」を胸に団結することは画期的な出来事だ

▼行動へと駆り立てるのは記憶である。多くの犠牲者を出した沖縄戦。親類には必ずと言っていいほど、戦没者がおり、なお心身に刻み込まれた戦時の傷に苦しむ人たちがいる。戦争を知らない世代の心にも体験者の苦難の言葉が刺さる

▼戦後は、銃剣とブルドーザーで土地を奪われた。米軍の事故や犯罪は一向に減らない。そして今、よそ者オスプレイが、わが物顔で頭上を飛び交う。この不条理は、もはや我慢できない

▼政府は「負担軽減」を口にするが、現実は逆だ。過去、何度も県民大会が開かれてきたが、その声に向き合おうとする態度が見えてこない

▼沖縄には、沖縄が求める空がない。本当の、本来の空を見たいと願う気持ちは、誰にも止められない。ごく当たり前の問いに、政府は真摯(しんし)に耳を傾け、行動する時期が来ている。(平良哲)」

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-01-28_44545


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