白夜の炎

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空想の世界でだけ雄飛する、現在の日本人

2011-04-06 09:52:16 | 原発

 http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=76f9e579f95c2bb4522bdf48d4f2594a

 でも韓国中央日報の記事を載せたが、以下でも同じく中央日報の記事を載せる。

 ここでも同じ問題が―本質的には―指摘されている。

 現実の政治や、職場での人権無視といった問題には「仕方がない」とあきらめ、自分にできることは「なにもない」「大したことはできない」とあらかじめ自己限定し、そして空想の世界だけで活躍する日本人の愚かな姿が指摘されている。


 その通りだと思う。

 何でもいいから行動し、法律も制度もその結果として作り出されるものなのだということを今実行すべきだ。


 「【時視各角】龍馬、テレビの中だけで駆け回るのか(1)

「龍馬伝」。昨年、日本人を熱狂させたNHKの大河ドラマだ。

 最近、国内ケーブルチャンネルで放送され、少なからず人気を集めている。

 原作は司馬遼太郎の歴史小説『竜馬がゆく』。徳川幕府末期の風雲児、坂本龍馬(1836-1867)の一代記だ。創作が加味されたが、龍馬のキャラクターは非常に躍動的で反抗的だ。

 それだけに魅力的でもある。ドラマのセリフのように龍馬は「新しい日本のために」命をかけた男だった。

 もともと知名度は高くない下級武士だったが、小説をきっかけに一躍、日本人のヒーローになった。日本では変革のアイコンだ。

19世紀の中後半、日本は‘熱血時代’だった。

 誇張された脚本と俳優のオーバーアクションを見て話しているのではない。若い血が変革を要求しながら熱くなったのだ。これが一つの方向に向かい、幕府支配の古い殻を破った。その結果が明治維新だ。

1960-70年代の高度成長期も似ていた。敗戦後、日本は経済成長に向かって全力疾走した。その時もエネルギーがあふれ出た。明治維新と経済復興、これを日本人は奇跡という。

その土台には日本人の立派な資質がある。ち密さ、集中力、協調心、忍耐力、礼儀正しさ…。

 こうした長所が国家的な目標達成に集中した。脱亜入欧、富国強兵、キャッチアップなど目標も明瞭だった。大きな目標と正確な方向設定があれば、恐ろしい力を発揮するのが日本人だ。

 二度の奇跡もそのおかげだ。日本人のエネルギーが損失なく最も効率的な打撃点に一致した結果だ。

ところが今の日本はどうか。各自が決められたことを熱心に、静かに、着実にしているようだ。

 大地震以降、国民の「自粛モード」が一斉に稼働するのをみると、共同体的な連帯意識も強い。このままいけば、今回の大地震被害を克服するのは時間の問題とみられる。日本のあるテレビの世論調査で「日本が大地震を乗り越えて再建する」という回答は94.6%にのぼった。

しかし大きな枠は変わっていない。

 地震復旧と放射能漏出対策に忙しい中でも、政治家は独島(ドクト、日本名・竹島)をめぐり情けない行動を見せている。教科書の歪曲も重なった。

 経済は‘失われた20年’から抜け出せずにいる。もどかしい。この日本が本当にあの日本なのかと思わせるほどだ。

各個人の秩序意識や忍耐心が優れていても、殻を破ることはできない。

 外国メディアが絶賛した「他人に迷惑をかけるな」という規範も実際は非常に内向的だ。日本人が見せた協調心と忍耐心も同じだ。日本人が作った、日本人のための、日本人同士のルールだ。そのために、過去に隣国を侵略して他人に迷惑をかけたという考え方ができないのではないのか。

 度々出てくる政治家の妄言も外国には大きな迷惑ではないのか。日本人の行動規範は個人衛生次元であり、集団的意識の健全性までは保障しない。

こうした日本で最悪のシナリオは現状態の日常化だ。現象を既定事実として受け入れ、あきらめ、我慢して持ちこたえようというものだ。残念ながら、日本人はますますこの方向へ向かっている姿だ。

 テレビを見る間は龍馬に熱狂しながらも、行動は江戸時代の庶民のようにしているのではないのか。変革のエネルギーが感じられない。新しい道を切り開いていこうとする突破力、そしてその力を率いる勇気と方向感覚があまり見えない。

 目的地を探せないまま道をさ迷っているといえようか。そのために国家的なエネルギーが一つにならず、各部門が空回りしているのではないか。

最近、日本経済新聞は「三度目の奇跡」という特集を連載した。「失われた20年」から抜け出し、新しい時代を開こうという趣旨だ。明治維新と経済復興に続くもう一つの奇跡を起こそうということだ。しかし今のような状況でその奇跡が起こる可能性は果たしてどれくらいになるだろうか。龍馬はまだテレビや小説の中だけで駆け回っている。

ナム・ユンホ経済選任記者」


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