白夜の炎

原発の問題・世界の出来事・本・映画

タイの水害-バンコク週報より

2011-12-06 17:17:36 | アジア
① 12/6

 バンコク西部は浸水長期化


 政府の洪水対策本部「水害被災者救援センター」は12月5日、バンコク西部(チャオプラヤ川の西側)は低地であることから、浸水地区の排水に相当時間がかかるとの見通しを示した。

 バンコクでは都心を洪水から守るため、北方からの水をバンコクの東部と西部に振り分けてタイ湾に排水する措置がとられてきたが、同センターによれば、西部を流れるタチン川はいまだに水位が高く、排水が困難な状況が続いている。

 また、東部ではいくつかの地区で冠水が長期化しているため、さらに多くのポンプを使って排水を強化する必要があるとのことだ。


② 12/5

 バンコク被災11区で水位低下


 スクムパン・バンコク都知事は12月4日、「バンコク都内の被災エリアのうち11の区で水位が安全なレベルまで低下した」と発表した。

 これらはチャトゥチャク、ラートプラオ、ラクシなどで、水位が下がって生活に大きな支障のない状態に改善しているという。

 一方、複数の地区ではいまだに水位が高く、バンケー区のセタキット住宅地は水かさが40センチに及んでいる。また、サイマイ区内の浸水地区は12月末まで排水作業が必要とのことだ。

 なお、ウィパワディランシット通りやボロムラートチョンナニー通りは早ければ3-4日、遅くとも2週間のうちに浸水が解消する見通しという。


③ 12/2

 首相が午後の公務キャンセル


 インラック首相は12月1日、ノンタブリ県パクレット郡の浸水地区を視察したあと、体調を崩して午後に予定されていた公務を取りやめた。

 ティティマ政府報道官によれば、炎天下の視察が2時間にも及んだためか、首相は昼食時に「気分が悪い。少し休みたい」と訴えたとのことだ。

 首相は3日前に食中毒で点滴を受けるなどしたが、翌日にはベトナムを公式訪問。完全に回復したとみられていたが、体調はまだ万全ではなかったようだ。

 (←就任早々の激務だったですからね。)


④ 12/6

来年の輸出、1けた成長に減速か


 タイ輸出入銀行のカニット総裁によれば、タイの輸出は今年の成長が17-18%と予測されているが、来年は世界経済低迷の影響で1けた成長にとどまる見通しという。

 同総裁は、「経済大国の落ち込みで世界的な需要はマイナス成長になる見通し。これら経済大国はタイの輸出先の3割を占めている。また、中国が経済の過熱にブレーキをかけた場合、アジア市場全体が影響を受けることになる」としている。

 なお、今年のタイ輸出は228億米ドルに達するものとみられている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿