小旅行の小部屋

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基本カメラを使って何か撮る。

6月27日新宿末広亭夜席

2007年06月29日 | 落語
予定外の峠越えに怯みながらも行ってきました新宿末広。
行きの電車で睡眠をとりながら。。。
駅の階段で自分の足が売り切れていることを実感。。。
階段の上りがキツイ。。。
走った後、家でプロテイン&酢。末広近くのコンビにでもプロテイン。
回復対策は入念にしてみたよ。

末広亭は去年の小さん襲名前夜祭以来。
駅からちょっと遠いんだよね。

さて、下席の夜のトリは我等が10代目「柳家小三治」師匠なんですが、、、
代演でした。
なぜか、私が小三治目当てで寄席に行くと代演率が非常に高い。。。
ここ最近は代演が続いている。たのむぜ!師匠!!

他の出演者が充実しているのでOKなんですが、円丈師匠まで居ないという大看板W代演。。。
落語協会さん、あるいは席亭さん、ビッグネームが二人居ないとちょっと厳しいですよ。。。

さて、プログラム。

前座春風亭ぽっぽ / 平林
柳亭 こみち / 紙くずや
ロ ケ ッ ト 団 / 漫才
柳 家 一 琴 / アジアそば
桂  才 賀  / 漫談
ぺ ぺ 桜 井 / ギター漫談
柳家 小里ん / 金の大黒
川 柳 川 柳 / 漫談
柳貴家 小雪 / 大神楽曲芸
柳家 小猿治 / 夢の酒
入船亭 扇橋 / ろくろ首

お仲入り

柳 家 福 治 / 手紙無筆
ゆめじ・うたじ / 漫才
古今亭志ん五 / 
春風亭 正朝 / 紙入れ
三遊亭 金馬 / 紺屋高尾

と言う内容。

なかなか充実したプログラムだったぞ。
疲労で寝ちゃうんじゃないかと心配したが、ぜんぜんそんなことも無く楽しく聴けた。

前座さんは、平林。
女性の声でですね、たいらばやし、とか、もっきっき、をコミカルかつリズムカルにやるとなんかカワイイですね。
女性の噺家さんは、演目のチョイスも重要です。

続いても女性、ここ最近注目株なのかな??こみちさん。
こちらも、リズムカルな噺をもってきました。
カラスは烏。。。毛は毛。。。って
くすぐり入れ放題だと思うんですこの噺は。ちょっと控えめな感じ。

ロケット団さん。
いつもの四字熟語と英語ネタです。
こちらもリズムカルなやり取りが魅力。
今日は、リズムがキーワードなのかしら。。。

一琴師匠はアジアそばでした。
新作です。多分、三遊亭新潟(当時)作ではないかと。
古典派かと思っていたのだけど、意外なチョイスでした。
いつもとはちょっと違った側面が見られてラッキー!!
でも、昔、池袋演芸場で「新潟・助平二人会」をやっていた記憶あり。
その時、初めて当時の横目家助平を知ったんだよね。
この人面白いぞ!とその時思ったことを覚えている。
流石に10年以上も前のことなので、当時のネタまでは覚えていませんが。
その辺の白鳥師との交流から稽古をつけてもらったのしょうか??
なんにしろ、三代続いたインド人の蕎麦屋。必聴です。

才賀師匠は特に落語をした訳でなくネタの作り方のお話。
役場の高齢者福祉課の近くで張り込みをすると、ネタになる年寄りがいっぱい来るらしいです。
そんな事を面白おかしく話してくれましたよ。

桜井先生は相変わらず、斜めに構えていました。
独特の構えです。

小里ん師匠は金の大黒。
羽織ネタは羽織の遊びもそうだけど、長屋の衆の生活感が見え隠れしている感じを上手く伝えると面白くなる感じがします。
順番に口上を同じ羽織を回しながら言いに行くところが良いのだけど、長屋の衆の生活観を考えれば、羽織の一枚でも。。。なんて言う番頭さんは気が利きませんな。。。
その辺が、落語の設定の良い所。

川柳師匠は今日は軍歌は控えめ。高校野球の行進曲の話。
歴代の行進曲をセンスのカンニングペーパーを見ながら解説。
パフィーの曲でで高校球児が気合が入るか!!と。。。
これから歌うけどさ。。。と「近頃私たちはーーーいーーー感じーーー」と川柳師匠。
やっぱ、球児には月月火火木金金だと。。。歌詞を変えてご披露。
しかし、この人存在感があるね。この人が裾から出てくると絵になるね。
芸人オーラーが出まくりですよ。
偶には聴きたい円生直伝の古典落語。。。

小雪さん。
相変わらずかわいいねぇ。。。水色の着物に袴。すげーカワイイ。
しかし、カワイイだけではないのがこの人の凄い所。
芸の安定感は抜群!!
まりのキャッチボールで好い男を選ぶとき、、、なんでおいらは選ばれないのだ??
客層の中では比較的若く、良いと思うんだけどなぁ。。。
席取りも重要だな。今度来るときは目立つ所で、選んでもらえるようにがんばろう!!
出来たら、昨日の打ち合わせから参加したい。。。
宴会芸用になにか一つ教えていただきたい。。。なぁ。。。


小猿治師匠は夢の酒。
この噺は初めて聴いた、一瞬天狗裁きかと思ったけど、ちがった。
こちらは、夢の中身を女房に話す。この話に嫉妬した女房は泣き叫ぶ。
と言う、すごい焼き餅焼き。しかも、夢の中なのに義父に文句を言ってきてくれと。。仰天である。
でも、この義父もすごいです。酒は燗にとこだわりすぎて、酒をカンして呑む前に起こされる。。。
「冷でも良かったなぁ」

扇橋師匠はろくろ首。
ってかね。与太郎が普通のリアクションをするんだね。この噺。
大工調べとろくろ首の与太郎は常識人。。。非常識人なのが売りなのにね与太郎さん。
伸びた首を見て普通に怖がってはいけませんよね。。。

ゆめじ、うたじ先生はうなぎのお話。
「ようしょく」か「和食」か。。。と言うそれだけのネタ。
起源や拘りの云々で和食と。。。そりゃ和食だ。。。
養殖と洋食の同音異義語遊びですね。

志ん五師匠は付け刃ネタ。
こう言う事は、さらっとやらないといけないのに、出来ないしかも、落ちを相手に悟られる上更に落ちを付け加えられると言う噺。
天麩羅屋だけにあげるのが早い。。。と言うような落ちだったかなぁ。。。
すいません演目分りませんです。

正朝師匠は大好きな「紙入れ」昔は禁演落語のひとつだったらしいですね。。。
この親方のおおらかさが良いですね。
自分で自分を結果的に野次っているのがすごい。
落ちの一言。。。
てめぇの女房を寝取られて気がつかないような亭主じゃ、紙入れが落ちていても気が付きまい。
と、、、すごいですね。自分のことをさらりと言っちゃうんだから。。。
この噺と同列の噺ですが、「風呂敷」も好きです。。。

世津子先生。今日のお客は食い付きが良かったなぁ。初めて見る人が多かったのだろうか。。。。
よく見ると、この前の時使っていたスポーツ新聞と同じだ。。。。使いまわしているみたい。。。
でも、破く方の「日本経済新聞」は新調しているんだろうなぁ。。。。どうなんだろ??

金馬師匠は大ネタ「紺屋高尾」できましたよ。
すげぇ、、、でも、ちょっと軽い感じ。噺の世界に引き込むパワーが弱い感じ。
でも、花魁に正直に打ち明けるシーンは聞き応え充分。
ここのシーンは引き込まれたね。。。
黒猫を染める落ちまで行かず、夫婦になったところできれいにサゲてました。
なんか、良い話なんだけど、よくよく考えたら、今で言う風俗嬢だからね。。。
今なら、さほど美談にはならないのだけど、格式と言うか当時の文化がそうさせるんだろうね!
3年分の給料。。。。気が遠くなります。

小三治師匠と円丈師匠と好きな噺家さんが代演と言う残念さもあるけど、非常にまとまりある感じでよかったです。
こういうイレギュラも寄席の醍醐味と金馬師匠が言っていたけど、その通りかもしれないですね。
代演をきっかけにその噺家さんを知ることになって、注目するようになれば良いじゃないですか!
実際にそれに近いことはあるしね。
めくりが金馬となったとき、場内数人がかなりがっかりしたリアクションを取っていました。
入り口にデカデカと夜主任金馬って書いてあったのにね。。。

次こそ、小三治観たい。。。


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2 コメント

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志ん五師匠の演目 (chloe)
2008-01-04 15:36:00
「新聞記事」という演目です。
おかげさまで六月二十七日に新宿末広亭で志ん五師匠が何を演ったか判り、助かりました。
返信する
どーも。 (管理人)
2008-01-05 00:48:36
半年も前のネタにコメントが付くとはびっくりしました。
名前こそ聞いた事のある演目ですが、あれがそうだったんですね。
どうもありがとうございました。
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