「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

コロナ.ウィルスによるイベント中止 頑張ろう日本

2020-02-21 05:58:05 | 2012・1・1
昨日、老妻のもとに区(東京)の歯科医者会から電話があり、3月1日に予定されていた「8020」の会が中止になったと知らせがあった。80歳を越えても自分の歯を20本以上持つお年寄りを表彰しようという催しだ。春先のこの季節、表(おんも)に出たいのは”赤い鼻緒のジョジョ(草履)”はいたみいちゃんだけではない。年寄りもそうなのだが、このコロナ.ウィルス騒ぎ、しかも高齢者主体の会では仕方がない。

コロナ.ウィルスの感染拡大を受けて昨日厚労省からイベント開催の注意事項が発表になった。2月23日の天皇誕生日の一般参賀の中止、3月1日の東京マラソンの一般参加の中止、同じようなイベント中止や延期が全国に相次いでいる。多分、厚労省はこれが東京五輪まであと150日の社会に対して沈滞を与えると判断したのであろうが、”不要不急”という曖昧な表現でよくわからない。

中国本土におけるコロナ.ウィルス感染者数が21日、411人2日続けて、1月29日以来1000人を割り込んだ。わが国でも入院者に2人死者が出たが、毎日「ダイヤモンド.プリンセス」から500人近い乗客が下船し、元気に家路についている。加藤厚労相は下船者の在宅日常生活を保障している。素人ながら僕もピークは過ぎた印象は受ける。

しかし、油断は禁物だ。2009年のHINI(猪流感)インフルエンザの時は、当時の舛添要一厚労相は感染者確認から70日目にして患者の全数把握を中止し定点把握に移行したが、90日目に死者が出て、改めて25日、”流行入りを迎えた”と訂正している。結局、HINIは2010年1月終息までに203人の死者が出ている。今回は「ダイヤモンド.プリンセス」という”余計な”災難が舞い込んだが水際作戦は失敗ではない。心配なのは社会が萎縮して五輪歓迎ムードに水を差すことだ。頑張ろう日本。