「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         菅総理に国を思う心はあるのか?

2011-07-30 06:05:45 | Weblog
民主党のご意見番と称せられる渡部恒三氏が産経新聞のコラム「国益が第一」(7月28日)の中で”菅くんに国を思う心が残っているならお盆前に自ら退いてくれることだ。私はそう信じている”と書いていた。お盆は一般には8月13日から16日までである。あと2週間しかないのだが、菅総理は辞任するだろうか。辞任しなければ渡部氏流にいうと、もう菅総理には国を思う心がないということになる。

延長された今国会の会期は8月31日である。菅総理が辞任のメドにしている第二次補正予算は野党の協力もあって可決されたが、残る二つの特別公債法案と再生エネルギー法案の可決への見通しはどうなのかー。残る会期は1か月である。民主党の岡田幹事長は無責任にも、会期前でも三つの条件のメドがつけば菅総理は辞任すると、言っていたが、今の政局ではさらさら、そんな気配はない。

マスコミの報道を見る限り、菅総理は四面楚歌である。民主党支持母体の連合の古賀会長も実行力のないリーダーと菅総理を批判し、経団連の米倉会長に至っては復興への最大の障害は総理の居座りだと厳しい。全国都道府県議長会も菅総理の退陣をもめる緊急決議を採択している。異例なことだそうである。

作家の曽野綾子さんが、同じ産経新聞のコラム「小さな親切大きなお世話」(7月29日)に「高齢者時代の礼儀」という見出しで次のような文を寄稿している。”私は現総理に会ったこともないので一般論になるが、明らかに病変によるかなり深刻な人格変性が出てきたきたような政治家が現れた時社会的被害を食い止めるのは家族の冷静な行動以外にない。そんな時、その人が自分で辞めない限り、どうにもならないといことは世間的には、かなり恐ろしい状態だ”

菅総理は曽野さんや僕に比べれば65歳でずーっと若く、高齢者といえるかどうか判らないが、頭の構造は末期高齢者のそれのように僕には映る。