「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

おばあちゃんのフラ発表会

2006-08-27 06:01:45 | Weblog
きのう老妻の待ちに待ったフラダンスの発表会があった。主として
首都圏の公的機関の教室でフラを学ぶグループの合同発表会である。
会場は神楽坂近くの牛込箪笥町地域センターという新宿区の施設。
子育てを終えた世代から老後を楽しむおばあちゃん層まで約200
人が日頃のレッスンのほどを披露した。舞台のバックもなく、先生
自身が司会をするという”手造り”な催し。僕も”阿呆”の一人となって
見せて貰った。

僕の青春時代にもハワイアン・ブームがあった。昭和23年、あの
”晴れた空、そよぐ風、港出舟のドラの音高く”で始まる「憧れの
ハワイ航路」が流行ったころだ。大橋節夫のバンド「小さな竹の
橋の下」などのメロディが耳に残っている。しかしあくまで"憧れ”の
ものであった。今は違う。簡単に飛行機で行けるから年間180万の
日本人の観光客がハワイを訪れる。

身近になったハワイ、これを追い風にフラが女性の間で人気となって
ひさしい。わが老妻まで住区センターの教室通いしている。初歩ならば
簡単に踊れそうだし、衣装もTシャツにパウ・スカート、レイ、髪飾りが
あればじゅうぶん。なによりおカネのかからないのが魅力なのだろう。
”馬子にも衣装”(差別用語かな)のわが老妻のフラを見て当分、二人
とも介護のお世話にならずに済みそうだ、と安堵した次第。