ウヰスキーのある風景

読む前に呑む

手がかり

2011-02-16 | 雑記
名前だけ聞いたことがあるが、どういったものかまったくわからないものがある。

ヴォイニッチ手稿といって、とあるウソ八百科事典で名前だけ見たことがあった。ならそれもウソじゃないのか?いや、「夏休みの読書感想文で提出すると親を呼び出される本」だかそういう、読み物の体裁を装ったものの中で、幾多の実在図書と共にある上に、本家のWeb百科事典でも名前を確認したことがあった。

なんでも、見つかってから色々と検証されて来たものの、何を書いているのかわからない。誰がいつ書いたのかすらもわからない。ちなみに「ヴォイニッチ」は人名だが、飽くまで発見者の名前である。

出鱈目に書いてあるわけでもないそうだ。文字の規則性を検証したところ、文章としての体裁を保っていることは判っているそうだ。ただ、現存するいかなる言語とも似つかないため、読む手がかりがまったくないらしい。

見つかったのが今からおよそ百年前の1912年。発見者も十八年ほどがんばって解読しようとしたが、読めることなく没したそうな。

今までの検証では、書かれたのは十六世紀ごろではないか、というのが有力だったそうだが、書かれたかどうかは結局わからないのだが、本の素材がいつごろから存在していたかがわかったそうだ。

というわけで、次のリンクのニュースをご覧頂きたい。→そのニュースへ

炭素14を調べるとか言う話は、一時期何か話題になったことがあったので、覚えている人もいるかもしれない。やたらでかいドーナツの輪の中で分子をすっ飛ばして、脱落したのだったかしなかったのかを調べる、という奴であってただろうか。

記事にも書かれている話だが、炭素は有機化合物に必ず含まれている。動物の素材でできた羊皮紙だったがため、そいつをちょっぴり削って調べることができたわけだ。

インクを調べることができればよいのだが、サンプルを取り辛いため(現代の技術ではできないそうな)無理とのこと。


今ではそういう話ではなくなったそうだが、フランスとスペインの境目あたりに、バスク地方という場所があり、そこで話されている「バスク語」は、他の言語と一切親類関係にない言葉だという話しがあった。

もしかしたら、昔のイタリアでそういう他とはまったく違う言葉が使われている隔絶された場所があって、バスク語みたいな状態だったのかもしれないと想像してみたが、百年たって手がかりが本の素材の年代特定というのだからもっと根は深かろう。

さてこの手稿、今世紀中に解読されるであろうか。解読されたらされたで、ひどくつまらない内容だったりするかもしれないが、内容がどうというものでもない。上の記事の下のほうには、高解像度の原本の写真を見れるページへのリンクがある。英語のページだが、気になる人はまったく判らなくても見て楽しんでみよう。


というわけで最後に動画を。

予定が変わったので、休みの昼間にでも撮ろうと思ったところを強行して寝る前に撮るとあら不思議。なんだかグダグダな感じに。まあそのなんというか、元からグダグダではある。


五十一発目



八王子の夜は道が凍っていて、こけるほどではなかったが、すべる真似をすると何十センチか進む。昼は多少暖かいが、夜がひどく冷えるため、溶け残った雪が悪さをしかねない。明日はスケートリンクが広がっていそうだ。では、また。