回顧
2010-04-11 | 雑記
過去のことをうだうだいうやつは器の小さな奴だ。
そして、その「過去のことをうだうだいう」ことで、自身の器の小ささをここに公表する。
それは・・・10年前のことだった・・・。
冗談はさておき、大学の三年生のときだったか、丁度この時期、大きなイベントが控えていた。
その前後の打ち合わせの時だった。
昼食がまだだったので、我々は定食屋に入った。まだ昼を大きく過ぎたわけではなく、
店内は人が多かったが、座る席には問題はなく、すんなりと着席をした。
たまーにそんな目に合う人もいるかもしれない。アルバイトの学生と思しき男性がお盆をひっくり返した。
宙を舞う味噌汁は我々より奥のアベックの男性の頭に命中、余波で自分の服も少し汚れた。
何を思ったかこぼした男は自分のほうに寄ってきた。哀れにも味噌汁まみれになった男性はそれを見たせいか
または怒りの沸点に達したのか前後の状況は忘れたが、上着を階段にたたきつけて後、拾い上げて外へ。
件の男は申し訳なさそうに「クリーニング代を出しますので」と自分に向かっていってきた、はずだった。
自分の沈黙が長かった、とはあまり思えない。自分が口を開こうとするや否や、他の三人が異口同音に
「結構です!結構です!」
あっけに取られつつも、「別に大層な服ではないし、洗濯機で洗うような服だから要らぬ」と辞退した。
記憶が確かなら、執行の主要メンバーたる部長と、役職はなんだったか忘れたが女性二人。
まるで打ち合わせでもしたかのようにさえぎって異口同音に申し立てる。
要らぬ、というつもりだったが、カチンときたのでもらおうか、と思ったが結局上述の通り。
女性二人のうち片方はさらに妄言を吐く。
「わたしたち、学生だからねぇ。我慢しなきゃね」といった風に。
あの時もわからなかったが今もまったくわからない。その時は酒なんぞ飲んでもいない。
たぶんおそらく、向こうも飲んでいないはず。
食べ終えて外に出る際、掃除をしていた件の男に部長が一言「気にしなくていいですから」と。
はてさて、記憶が確かなら味噌汁がかかったのは自分と、怒りの余り取り付く島も与えなかったアベックの男。
頭から被ったアベックの男のほうが哀れにすぎるが、ここではさておく。
見えない飛沫がかかったが、クリーニング代を辞退したのだろうか?そうだというならすごい目だ。
彼らはとても善良だ。善良すぎて自分たちが途轍もなく深遠で広大な思慮をしているはずだと、
それを疑ってもみないので、人を人とも思わない。状況も何も考えずパブロフの犬よろしく条件反射をした。
その時も違和感を覚えていたが、言葉にならなかった。
そして後年思い至った。彼らは自分をバカにしていたのだろうと。
勿論言う。自分は「彼ら」をバカにしている。「バカにされた」と感じているからやり返したまでだ。
愚かしいまでの善良さとやらは笑い話にもならないことがよくわかった。もう次は無い。
そして、その「過去のことをうだうだいう」ことで、自身の器の小ささをここに公表する。
それは・・・10年前のことだった・・・。
冗談はさておき、大学の三年生のときだったか、丁度この時期、大きなイベントが控えていた。
その前後の打ち合わせの時だった。
昼食がまだだったので、我々は定食屋に入った。まだ昼を大きく過ぎたわけではなく、
店内は人が多かったが、座る席には問題はなく、すんなりと着席をした。
たまーにそんな目に合う人もいるかもしれない。アルバイトの学生と思しき男性がお盆をひっくり返した。
宙を舞う味噌汁は我々より奥のアベックの男性の頭に命中、余波で自分の服も少し汚れた。
何を思ったかこぼした男は自分のほうに寄ってきた。哀れにも味噌汁まみれになった男性はそれを見たせいか
または怒りの沸点に達したのか前後の状況は忘れたが、上着を階段にたたきつけて後、拾い上げて外へ。
件の男は申し訳なさそうに「クリーニング代を出しますので」と自分に向かっていってきた、はずだった。
自分の沈黙が長かった、とはあまり思えない。自分が口を開こうとするや否や、他の三人が異口同音に
「結構です!結構です!」
あっけに取られつつも、「別に大層な服ではないし、洗濯機で洗うような服だから要らぬ」と辞退した。
記憶が確かなら、執行の主要メンバーたる部長と、役職はなんだったか忘れたが女性二人。
まるで打ち合わせでもしたかのようにさえぎって異口同音に申し立てる。
要らぬ、というつもりだったが、カチンときたのでもらおうか、と思ったが結局上述の通り。
女性二人のうち片方はさらに妄言を吐く。
「わたしたち、学生だからねぇ。我慢しなきゃね」といった風に。
あの時もわからなかったが今もまったくわからない。その時は酒なんぞ飲んでもいない。
たぶんおそらく、向こうも飲んでいないはず。
食べ終えて外に出る際、掃除をしていた件の男に部長が一言「気にしなくていいですから」と。
はてさて、記憶が確かなら味噌汁がかかったのは自分と、怒りの余り取り付く島も与えなかったアベックの男。
頭から被ったアベックの男のほうが哀れにすぎるが、ここではさておく。
見えない飛沫がかかったが、クリーニング代を辞退したのだろうか?そうだというならすごい目だ。
彼らはとても善良だ。善良すぎて自分たちが途轍もなく深遠で広大な思慮をしているはずだと、
それを疑ってもみないので、人を人とも思わない。状況も何も考えずパブロフの犬よろしく条件反射をした。
その時も違和感を覚えていたが、言葉にならなかった。
そして後年思い至った。彼らは自分をバカにしていたのだろうと。
勿論言う。自分は「彼ら」をバカにしている。「バカにされた」と感じているからやり返したまでだ。
愚かしいまでの善良さとやらは笑い話にもならないことがよくわかった。もう次は無い。