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昨日のブログで、 「清涼飲料用アルミ缶」と「ペットボトル」は、1994年の製造者責任制度の指定から外されていると説明しました。両者には、94年の製造者責任制度の導入以前から「デポジット制度」が適用されていたからです。
今日はアルミ缶の回収システムについて説明します。
1982年、国会で飲料用アルミ缶の回収が決定されました。この決定により、85年までに少なくとも75%の回収率の達成が求められました。この目的のためにデポジット・システムが検討され、アルミ缶回収の目的で、清涼飲料生産会社、販売会社、包装会社がリトゥールパック社(Returpack AB)を設立しました。
アルミ缶デポジット・システムは84年3月1日に導入されましたが、85年の回収率は66%でした。82年の国会の決定にしたがって、少なくとも75%の回収率を達成するために、スウェーデン農業市場庁とリトゥールパック社は消費者に経済的なインセンティブ(刺激策)を与えるために、アルミ缶一個につき0.50クローナ(およそ12円相当)まで預かり金を引き上げることに合意しました。その結果、現在の回収率は90%以上に達しています。昨日の「デポジット制度による容器の回収率」の図をご覧ください。
アルミ缶回収システムの流れを図に示しました。
現在、リトゥールパック社はアルミ缶だけでなく、リターナブル(再使用可能)なペットボトルのデポジット制度も運営しています。また、アルミ缶回収システムの導入に合わせて、スウェーデンではスチール缶は使われなくなりました。
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