My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

ともだちのおかあさん

2013年12月12日 | 或る日或るとき
幼馴染のじゅんちゃんのお母さんが亡くなったことを知りました。
お葬儀は終わっていました。


おもえば、、、
実家の近くのお宅には、幼年時代から高校まで、いつも遊びに寄せてもらい、
よくお話もしました。
大学卒業以来1度御挨拶しただけでその後は足が遠のいていました。
ほんとうは、お訪ねしたかったのですが、、、
私のほうでのままならぬ事情もあり断念していたのでした。

昨年夏、仕事がらみでふとしたことから訪問する機会があり、
しばらくぶりにお目にかかりました。
そして今年の秋、10月の初めでしたか、、、
個人的に親しくさせて頂いている高校時代の先生のお宅を訪問した時に、
たまたまそのじゅんちゃんのお母さんがそこにいらしていて、
3人で一時間ほどお喋りをする機会に恵まれました。
じゅんちゃんの話もたくさんして、
その時は、懐かしくて懐かしくて、でも時間の推移を感じさせない
わたしにとっての温かな空間を、今もその方は持っていてくださいました。
(と、その時、あらためて感じたのでした。)

訃報を聞きすぐに
じゅんちゃんの携帯に電話。
「いまどこ?」

彼女は仕事をそのままにしてきたのでお葬儀が済んですぐ
いったん帰宅したとのこと。
そのあと淡々とこれまでの経過を話してくれました。
急だったので、、、実感がわかない、、、とも。
明日初七日に実家に行くけど、その時はまだ喪服を着て行くのかなと、、、
ふと、そうだ、母に聞いてみよう!と、
思った瞬間、あっ、母の初七日だった、、、聞けない、、、

…私にはとてもよくわかります。彼女のその感じ。

「笑い話みたいなんだけどね。ほんとにそう思ったの。
この年になっても、何でも電話で母に聞いていたのよね。」


「あなたは今、いろんなことがいっぺんに起こって、これからもいろいろ忙しいから
まだお母さんのことをゆっくりと思い出す時ではないと思うわ。
私は今、知らせを聞いただけだから、悲しさだけが先に立つよ…。寂しくてたまらない。
だからあなたに今かける言葉はみつからないんだよね、、、」

「母のことをそう思ってくれて嬉しいよ。」

*********


私の家のほうが、友だちのいる街(車で一時間)よりだんぜん近いし、しかも通り道だから
いつでも寄ってそのおかあさんの様子をみて、じゅんちゃんに話をしたいなという気持ちがありながら、そうできずに、
長い年月が過ぎていました。

私が、、、
長らくその幼馴染の家を訪問しなかった理由は私自身の事情でもあるのですが、
ともだちのおかあさんは、
ああ、たぶん、その私の気持ちの逡巡を、
なんとなくわかっていらしたのではないかなと、

今これを書いていて、気が付きました。

いやきっとそうだわ、、、
今年の秋あの笑顔で、タイムスリップしたかのように受け入れて下さっていたのは
人生を生き抜いてきた、年輩の女性の包容力だったのですね。
そして、むすめのともだち、、、という、それだけをみてくださっていた。
ありがとうございました。

それに気付いて、今私の中でいろんなことが地殻変動を起こし、
なんだか、悲しさと嬉しさとありがたさが同時にこみあげてきています。






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