My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

中国琵琶のコンサート

2010年12月08日 | 観たこと聴いたこと
中国琵琶
四弦です。指版?のところは、そのギザギザがなんだか洗濯板のようです。


ウキぺディアより画像転載
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%B5%E7%90%B6


ある方のお誘いを受けて、招待券を頂き、
お友達を誘ってエンキさん演奏による中国琵琶のコンサートに行きました。
おもしろかったです。



大地真央さんに似た?面立ちの方でした。(メイクも似てるのかなとも思います。)。
実に闊達なトーク(日本語で。少しアヤシイケレド頑張っていた。)で、そもそもステージがうまい。これは彼女の人柄と思います。(来日して10年だそう。)
最初、どんな演奏なんだろう?と、珍しさに戸惑う聴衆を、ずんずん引き込む。
卓越した技術の土台に、音楽に対する研究新と情熱がほとばしり出る感じ。

モデルのようなチャーミングな容姿と、サバサバした明るさ!でした。

プログラム
第一部
龍       瑶族(ヤオ族)舞曲
バラ      エンキ作曲
トルコ行進曲  モーツァルト
リベルタンゴ  ピアソラ
蘇州夜曲    服部良一
大地の響    エンキ

第二部
天山の春    王 範地
彝族舞曲    王 恵然 (彝(イー)族は、絵本「スーホの白い馬」に出てきたかも。)
競馬      黄 海懐
シルクロード幻影 エンキ
剣の舞     ハチャトゥリアン
対の砂漠    佐々木すぐる
セレナーデ   シューベルト
十面埋伏(ジュウメンマイフ)(四面楚歌の意) 古歌  (凄い題名と思いません?)
その他ブラームスなどクラシック何曲か、、、、

音楽CD無料視聴
http://www.hellenism.co.jp/cd/sale1.html
迫力ある演奏の、さわりだけでも聴けます。
映像など検索しているうちに、他の演奏者とは少し違うと言うことに気づきました。
攻めの演奏。大変現代的演奏ですね。

中国琵琶アーティスト エンキ(閻杰)プロフィール
http://www.hellenism.co.jp/enki/profile.html

クラシック、ジャズ、演歌風?、少数民族の曲(私は好き)、さまざまな曲を魅力的に演奏していただきました。
そのうえで、
最後に弾いた「十面埋伏(ジュウメンマイフ)」は、やはりこの琵琶に一番合う曲なんだなと、友人と二人で話しながら帰りました。
戦争の歌を奏するのは今の日本ではなかなか…ないですね。この曲では戦闘中の馬のいななきも表現!背景は春秋戦国時代なのかしら??よくわかりません。

私たちに馴染みのある曲を弾き、中国琵琶の可能性を追求した説明を交え、
最後に民族の誇るこの曲で!というエンディング。…ひきこまれました。
クラシックやJPOP、、、
その他のいつどのコンサートでもこのように、盛り上げる演出で構成されるプログラムは当然なのですが、。。彼女には感心しました。たぶん、いついかなる時も努力の人です。
会場の皆さんは、何が始まるの?という、未知の演奏に対しての興味もさることながら、やや冷めた空気も漂わせていましたし。その人々をクールからホットへ。響き渡る最高の拍手を得る…大成功。
ところで、日本人ピアニストがまたすごかった。上手い。私の友人はピアニストにほれ込んでいました。

これはエンキさんの演奏ではありませんが
十面埋伏(ジュウメンマイフ)の演奏画像をここに。楽器の作りや弾き方がよく見えるので。ゆーちゅーぶで見つけました。
同じ曲を聴きましたがエンキさんとこの方の演奏とは、また違いました。
http://www.youtube.com/watch?v=cq9w79TwyUo
(時間と興味のある方のみ。長いから。)

                      


さて。昨今のこのご時世に
中国と聞いただけでもう、あんなことこんなこと!が思い浮かび、
いささか出向くのには抵抗がなかったわけではありません。
でも、楽器に興味がありましたし、
音楽という共通言語で、
日本の大学でも学んだ彼女が何を思い
何を伝えたいのかを知るには良いチャンスでした。
(招待券でなかったら出向いたかどうかわかりません。)

私は、音楽は国境を超える、だから政治とは無関係!などと、
ストレートには考えることができません。ジャンルとしては違っても
人間の営みは、政治だの芸術だの商売だのスポーツだの、
全部が相互にかかわりを持っているのだもの。くっきりなんて分けられない。
けれど、
人は歌わずにはいられない、奏でずにはいられない、
音楽に触れずにはいられない。
それを止める必要はない。そう考えます。

               

楽しい曲にも、悲しい曲にも、エンキの演奏には力強さがあり、
前に進むなにかを感じます。頗る現代感覚です。
といっても演奏の好みは人それぞれですね。パワーと、しなやかさと、可能性をいくつも感じさせるいい演奏でしたよ。私は好きです。現代的インターナショナルな演奏でした。
また、ピアノとのコンビネーションがすごいのです。ジャズアレンジなどは特に。
彼女のブレス、息づかいの緊張感は大変勉強になりました!
(おふたかたともすごい汗、有酸素運動)
                          

いろいろ考えさせられる夜になりました。
まだいろいろ書きたいことは思い浮かぶのですが、
長くなってしまったので、もうやめます。

コメント
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