My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

ホーム・スイート・ホーム

2005年04月06日 | 或る日或るとき
先日、久しぶりに前に弾いた曲などを弾いてみたのだが、
H.Farmaer作曲のHome sweet homeについて思うこと。

フォルテイッシモで始まるこの曲、わりと親しみやすいメロディーである。張り切って、大きくひこうとしたが、複付点がついていて、ガーッと弾くと、弓使いがバタバタするから無造作は禁物…
弓の配分は…と思い出しながら弾いていたら、娘にさっとバイオリンを取られた。

「おとなしいよ。ママ。これぐらいは音出してよ。」と、このバイオリンも大きな音出たのかと思うくらいの音を出して弾いた。私はG線に弓がちゃんと当たっていないらしい。肘が下がりすぎ。もっと上げるのだといわれて、そのとおり弾くと、出た。大きな音だ。気持ちいい。忘れていた。

これは以前息子が発表会で弾いた。家からホーまではルはJRで1時間ほどかかる。その時は、丁度そちらの方に引っ越して行ったkaoの幼稚園時代のお友達一家をお招きした。kaoが少2くらいの頃か。さて、息子の演奏。心持ゆっくりめだが、丁寧に弾いてくれたと思う。
Aちゃんたちは先に花束をくださった後、一番前の席で聴いてくれていた。
子供二人の演奏がすんでから、改めてロビーでご挨拶すると、Aちゃんのママが、子供たちどうしの久しぶりの再開を喜び、「演奏よかったわよー!練習大変だったでしょう。」と労いの言葉をかけてくださる。
驚いたのは、普段無口と思っていたAちゃんのパパが、「sho君、よかったよ、よかった。みんなの中で一番よかった。感激したよ。」と言ってくださったことだ。
まあ、普通のご挨拶のうち、という事もあろうが、なんだか私は素直に受けとる事ができた。心なしか、目頭がうるんでいて、まだ余韻に浸っているような感じにみえた。

その後のレッスン。珍しく先生が「sho[息子)、なかなかよかったよ。どう弾きたいかがわかる演奏だったし。」と。
こんなこと、後にも先にも、これかぎりだったが。

そんなこんなで、この曲はとても思いで深い曲となった。Aちゃんのパパは、デパート関係のお勤めだったが、丁度リストラの嵐が吹き荒れる前兆期に依願退職して資格試験の勉強などをし、その後転職のため、引っ越したのだった。色々大変だった事を聞いている。
そのことが直接どうのというわけではないが、つたない演奏にでも、なにか心が動く、そんなときもある。

コメント (6)
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